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”コラボ・ビール”でチャリティ活動を強力サポート

全米7つの州から30のブルワリーが参加して、アメリカ先住民を支援する団体にビールの売上を寄付するキャンペーンが進行中です。

「Native Land IPA」の缶 Don James

ブルワリーによる大規模な”コラボレーション・ビールの企画は、様々なチャリティ活動に対するアウェアネスを高めるだけでなく、活動に必要な資金を調達する方法としてもその存在感を高めています。なかでも傑出した例は、Sierra Nevadaが主催したプロジェクトでしょう。カリフォルニア州で起きた山火事”キャンプファイア”の被災者を支援するため、1400以上のブルワリーが参加して特別なIPAビールを造ったのです。また、Other Halfは「All Together IPA」のレシピを公開して、コロナ禍で大打撃を受けたホスピタリティ業界を支援しています。さらに、Weathered Soulsは人種差別に対する意識を高めるため「Black Is Beautiful」というスタウトビールの醸造を他のブルワリーに呼び掛けています。

ニューメキシコ州アルバカーキに拠点を置くBow and Arrow Brewingもまた、一般社会のみならず、醸造業界においてもアメリカ先住民の存在が軽視されている現状を変えるため立ち上がりました。

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アメリカ初かつ唯一の女性(自身がネイティブアメリカンでもある)が、オーナーとして経営するBow and Arrowは、醸造を行っている地域に昔から暮らしてきたティワ族をサポートするために、自分たちのビールを役立てようと思いついたのです。そこで、自身も先住民の血を引く創業者のシェイラ・シェパード氏は、2021年10月の第2月曜日にあたる「先住民の日」に「Native Land Beer」のキャンペーンをローンチしました。このキャンペーンでは、他のプルワリーに参加を促すため、レシピを公開しています。

参加ブルワリーは、2022年3月までこのレシピを使って作ったビールを販売し、売上の全額をネイティブアメリカン団体の活動に寄付することになっています。また、参加ブルワリーに対して、ブルワリーがある土地がネイティブアメリカンの祖先の土地であることを認め、ラベルに該当する部族の名前を記載しようと呼びかけました。

Bow and Arrowのウェブサイトによると、ネイティブアメリカンへの認知度を高めるだけでなく、大切な生態系保護の活動や先住民のコミュニティ強化に尽力する団体に対する支援資金を創出することが目的だということです。同ブルワリーは、 自分たちの利益の一部を、First Nations Development Instituteが行うStewarding Native Lands」の活動に寄付しています。

ノースダコタ州のインディアン居留地で育ったシェパード氏は、「Albuquerque Journal紙に次のように語っています。「このキャンペーンは、私たち先住民が今も存在していることを人々に示すものです。先住民として自分たちが成功できることを証明し、悪意のある偏見や先入観を社会から排除していきたいと思っています」

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これまでに7つの州から30のブルワリーがこのプロジェクトに参加しています。「全ての州のブルワリーに参加してもらうことが今の目標です」とシェパード氏。「これは不可能な目標ではないと思います」。

この記事はFood & Wineマイク・ポメランツが執筆し、 Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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