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「賛否両論」店主・笠原将弘、サウナで新メニューの考案!?「肉の火入れが上手になったりするんです」
日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがマスターをつとめるTOKYO FMの新番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
3月7日(日)、3月14日(日)のゲストは、日本料理「賛否両論」店主の笠原将弘(かさはら・まさひろ)さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
◆サウナで新メニューの考案?
笠原:去年で料理人になって30周年を迎えたんですけど、まだまだ飽きないですね。「これとこれを組み合わせたら、どんな味になるのかな」みたいなことをずっと考えていますね。もはや癖ですね。
チャンカワイ:日々、アンテナを張っているみたいな感じでしょうか?
笠原:単純に「自分がこんなものを食べたいな」とかですね。例えばサウナも好きなんですけど、サウナでずっと新しいメニューを考えていたりするんですよ。
チャンカワイ:そこでも!?
笠原:サウナのなかの温度って、だいたい90℃ぐらいとかじゃないですか。ぼくの体重が70kgぐらいだとして「70kgの肉の固まりが90℃だと、これぐらいで温まるんだな」みたいな、イメージすることで肉の火入れが上手になったりするんです。
チャンカワイ:自分が素材になってますよね。すごいですね、その発想!
笠原:なんかそれから、ローストビーフを作るのがうまくなっているんですよ。
チャンカワイ:サウナからそこに繋がるんですね。ところで、料理というものを志すようになったのはいつ頃からなんですか?
笠原:(料理人を)志したのは高校生のときですね。お菓子の職人さん、パティシエの世界でワールドカップ杯があるんですけど、そのドキュメント番組をたまたまテレビで見たんです。みんな日の丸のついたコックコートを着て、フランスに戦いにいくんですね。「格好いいなあ」って思いまして、どちらかというと先に「日本代表になりたい」っていうのがありました(笑)。
◆人生は“楽しんだほうがいい
チャンカワイ:笠原さんはお忙しいなかでも、一つひとつのことを楽しんで、しかも遊んではるような気もしています。
笠原:それはそうかもしれませんね。人生は1回しかないですし、1日は24時間しかないですからね。“楽しんだほうがいい”っていうのはあります。だから(実家の)焼き鳥屋が暇な時期には、本を買うのが好きなので、自分のジャンルとは関係のないフランス料理や中華料理とかの本を読み込んで、材料費が安そうなものを「1日1つずつ作ってみようかな」みたいな感じでした。
(コロナ禍であっても)それほど気が滅入ったわけではなかったですね。時間もあるから、いろいろなことをやってみようかなって、そういう思いがありました。逆にそういうところから「いっちょやってやるか!」ってほうが、面白いじゃないですか。だから実家の焼き鳥屋を「地元でも予約が取れないお店にしてやろう」って、まずは親父への親孝行の意味も含めて、そんなことも思ったりしましたね。
チャンカワイ:笠原さんにとってのお店ってなんですか?
笠原:僕のやっている「賛否両論」というお店は、自分の生き様というか、それを全部見せていくもの。ずっと自分の人生のなかで、親父なり、自分の師匠なり、修行時代の先輩なりの影響を受けて出来上がったのが「賛否両論」だと思っています。
<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color your time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組HP: https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/