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シャンパーニュはブドウだけにあらず、「フランスの大麦」編
ヨーロッパ大麦担当フィールドマンの高橋です。
今回は、高級ワイン、シャンパンの故郷でもあるフランス・シャンパーニュ地方の大麦を紹介します。
さて、みなさん、今年で2年目となる2014年1月22日に限定発売した「薫り華やぐヱビス」には、シャンパーニュ地方で育った大麦からつくった麦芽を使用していることはご存知ですか?実は、製麦も同じシャンパーニュ地方になる工場でおこなった、まさに生粋のシャンパーニュ麦芽なのです。
シャンパーニュでは、昔からワイン用のぶどう栽培は盛んですが、20世紀半ばに大規模開拓があり、土質がビール大麦にも適していたことから、ビール大麦をはじめその他の穀類の栽培がはじまりました。意外に歴史は浅いのですが、今では高品質な大麦が大規模に栽培されています。
このエリアは日本と同じように、秋に種を播いて越冬させる“秋播き大麦”や小麦も栽培されており、2月上旬に訪問した頃は、大麦や小麦は青々と葉を広げていました。
この写真ですと、原っぱのように見えるかしれませんが、初夏を迎えるころには下のような元気に育った大麦畑になっていることでしょう。(2013年6月のシャンパーニュにて)
シャンパーニュ地方は、大麦産地としてはフランス国内でも暖かいところで、“秋播き”、“春播き”共に栽培することができるエリアです。他エリアと比較するとシャンパーニュ地方の“春播き”は早い時期から種播きができるため、長い育成期間を保つことができます。これも優良なビール大麦生産のカギです。
私が訪問した時期は、春播き用の畑は既に土の荒起こしも終わり、種播きに適した暖かさを待っているといったところでした。
今回、フランスの大麦生産者やシャンパーニュ麦芽を製麦してくださった会社の皆さんとミーティングを行った際、「薫り華やぐヱビス」を持参して、皆さんにも試飲いただきました。味もさることながら、パッケージも格調、風格があって“トレビアン!”との感想をいただきました。
未体験の方、まだ少し店頭に並んでいると思いますので、是非、お試しください(2014年の記事のため、現在は販売されていません)。
毎年この時期に、フランス、ドイツと訪問していますが、生産者の方々も作業に余裕がある時期なので、フランスではシャンパン、ドイツではビールとそれぞれの国のお酒も飲みながら、リラックスしたムードで今年の大麦栽培について有意義な意見交換ができました。
担当フィールドマンとして、今年も好天に恵まれ、いい品質の大麦が元気に育つことを祈っています。
【Summary】
Hello from Champagne. I am Susumu Takahashi, Fieldman for barley.
I am glad to tell you that I have visited Champagne area last February to meet CCFS (Collaborative Contract Farming System) barley growers there. Fortunately, this winter has been very mild over France and I enjoyed Pre-season CCFS Meeting in Champagne area. Recently SAPPORO BREWERIES launched “Kaori Hanayagu Yebisu Beer” from Champagne malt produced in Champagne area. Off course you know that Champagne area is very famous for its champagne production because of good grape production for it. But I would like to say that soil in Champagne area is also good for malting barley production which is one of most important reason for its use for “Kaori Hanayagu Yebisu Beer”.
Actually “Kaori Hanayagu Yebisu Beer” is only limited production, so please enjoy soon.