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サッポロ WATER SOURブランドマネージャーと開発担当者が語る、「炭酸水感覚のお酒」が提供する新たな価値とは。

ここ数年アメリカの若者を中心にブームが来ている「ハードセルツァー」。
「アルコール入り炭酸水」を指すこのカテゴリーですが、アメリカでの流行も後押しし、日本でもその商品を目にする機会が増えてきたように感じます。

アメリカでたくさんの人を魅了するハードセルツァーを、日本のお客様にも気軽に楽しんでいただきたいと開発されたのが、「サッポロ WATER SOUR(ウォーターサワー)」。

「炭酸水感覚のお酒」に込められた想いや発売に至るまでの裏話を、サッポロ WATER SOURのブランドマネージャーを務める市川氏と商品開発担当者である黒柳氏にお話を伺いました!

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サッポロ WATER SOURは8月24日(火)全国発売

―まず、ハードセルツァーというカテゴリーについて、教えてください!

市川昇平(以下、市川):「ハードセルツァー」は、まだ日本ではそんなに浸透していない言葉だと思います。
2019年くらいからアメリカで若年層を中心に流行しているアルコールカテゴリーで、「アルコール入り炭酸水」を意味するお酒の総称の事です。サトウキビの糖蜜由来のアルコール使用している・低アルコール・甘くない・低カロリーというところが主な特徴であり、缶体もスタイリッシュなものが多く、若年層のヘルシー志向やニーズにフィットしているカテゴリーだと思います。

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サッポロ WATER SOURブランドマネージャー:市川氏

―最近国内でも、少しずつハードセルツァーというカテゴリーについて耳にするようになりましたが、どのようなきっかけでウォーターサワーの開発をスタートさせたのですか?

黒柳真莉子(以下、黒柳):ウォーターサワーは、2年ほど前に開発を始めた商品ですが、もともとハードセルツァーをモチーフにして開発を始めたわけではありませんでした。日本の缶チューハイ市場の変遷と、お客様の世代研究から着想を得て、最終的に「炭酸水感覚」にたどり着きました。

―お客様について研究していく中で「炭酸水」に行きついたというわけですね!

黒柳:今から数十年前、日本で缶チューハイが浸透し始めたころ、チューハイは「甘くて飲みやすい、エントリー向けのお酒」として当時の若年層が積極的に手に取りました。
そんな当時の若者たちも、年齢を重ねていき、今は50-60代。「甘くて飲みやすい」缶チューハイの文化は日本で浸透していますが、それとは別に、「令和を生きる今の若年層にとって”自分たち向けだ”と思ってもらえるようなお酒を開発したい!」そんな想いから、ウォーターサワーの開発をスタートしました。
彼らの生活スタイル・お酒との付き合い方・味覚の嗜好性にフィットするには、これまでの缶チューハイと一線を画し、まったく新しいお酒の価値を提案する必要があると考えました。
開発を進めていく中で、「炭酸水」に注目し始めたのは、1年前くらいからです。海外のハードセルツァーもウォーターサワーも、共に若年層をターゲットとしており、国は違えど共通したお客様のニーズがあり、その結果、着地点が「炭酸水」という類似した形になったのは自然な流れだったと思います。

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サッポロ WATER SOURの開発担当者:黒柳氏

―ウォーターサワーは、「今の若者たちに向けた、甘くない炭酸水感覚のチューハイ」ということですね!この「甘くない」という切り口にした背景には具体的にはどのような考察があったのでしょうか?

黒柳:今の20~30代の方は、小さい頃からお茶やお水など、甘くない飲料を外で当たり前に飲んでおり、外出中に、お茶やお水を買う行為が当たり前という感覚をお持ちだと思います。分析を進めていると、実は世代間では少し差があり、「子供が飲むもの=ジュース・果実飲料」という認識の世代の方もいらっしゃいます。
今の若年層・20-30代をターゲットとする商品を考えたとき、「甘くない飲料を飲むことに抵抗がない」という事実はポイントになりました。お酒を飲み始める年齢になる前から、甘くない清涼飲料を当たり前に飲んでいる背景があり、これがお酒を選ぶ背景にも影響していると考え、「甘くない」という切り口を採用しました。

―なるほど。様々な分析を踏まえ、着想から約2年でやっと商品化につながったということですね!その間、苦労した点や特に思い入れのあるポイントはありますか?

黒柳:「炭酸水感覚」で飲めるような味づくりと、シンプルで新しさを感じられるデザインにこだわりました。
まず味づくりについては「澄みキレ製法※」を採用しました。(※澄みキレ製法とは…ミネラルにより雑味を軽減し、後味が口に残りにくくする製法です(特許出願中))これにより、「炭酸水」のようなスッキリ爽快な味わいを目指しました。
続いて、パッケージデザインについては、お客様のお気に入りの楽しい時間のお供として飲用いただくため、空間やインテリアに馴染むシンプルなデザインを目指しました。
海外のハードセルツァーはシンプルなデザインでカッコよさを感じる一方で、何者か分からず、お客様が手に取りにくい印象がありました。ウォーターサワーは、「炭酸水テイスト・無糖・アルコール度数3%」などの情報を分かりやすく配置し、お客様にしっかり商品が伝わることを意識しています。シンプルさと分かりやすさのバランスを調整するのに苦労しましたが、シンプルさの中にも堂々とした★をデザインし、新しいお酒の登場・革新性を感じていただけるようなデザインに仕上がったと思います!

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―市川さんはウォーターサワー発売の話を聞いた時、どのように感じられましたか?

市川:実は、ハードセルツァーについて私が最初に情報を得たのは、私の父からでした。父が新聞で「アメリカでハードセルツァーが売れている」という記事を目にして、「これは何?次に来るお酒はこれだ! 」と、私に与太話をしてきたのが2020年秋ごろだったと思います。私自身、ハードセルツァーを飲んだことはありませんでしたが、父の言葉もあり、その時からハードセルツァーについて勉強を始めていました。
今年に入り、ウォーターサワーのブランドマネージャーを務めることが決まり、非常に運命的なものを感じたのを覚えています(笑)

―非常に運命的な出会いだったわけですね!ブランドマネージャー就任後、開発担当の黒柳さんと何かお話されたことはありますか?

市川:ウォーターサワーは「甘くない。強くない。今までにない。まるで炭酸水なお酒。」をコンセプトとしています。商品情報を初めて黒柳から聞いた時、素直に「今までにない新しい軸のRTDだな」と思いました。
黒柳ともよく会話したのは、「日本におけるハードセルツァーの定義や、どうやってこの新しい価値を伝えていったらよいのか?」という点ですね。無糖や低アルコールのような機能だけではなく、次世代のお客様に向けて、日常の中でのリフレッシュや、自分時間へと切り替えるきっかけとなるような、軽やかで新しいお酒の時間を創造できる商品になって欲しいと思っています。

―なぜ今このタイミングで、ハードセルツァーへの参入を決めたのですか?

市川:チューハイ市場を取り巻く環境と向き合ったとき、若年層を中心に酔い過ぎない意識の高まりや味覚嗜好の変化があると感じました。
特に、コロナ禍でこの市場背景・お客様ニーズの変化は加速したと感じています。
新しいものを求める若年層に対し、低アルコール×甘くない=低負担なお酒をお届けしたいと思ったのが参入の決め手です。

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―商品コピーに「日本生まれの」というキーワードもありますね!これはどういった意図でしょうか?

黒柳:「日本生まれの」というキーワードには、「海外のハードセルツァーとは違う」というメッセージを込めています。
どちらも若年層をターゲットとし、低負担・健康志向といったお客様から求められる価値が近いものの、缶チューハイ文化がほとんどない海外と、缶チューハイ文化が根付く日本では、お客様が本当に求めているものが少しずつ異なると考えています。それがアルコール度数の違い・無糖仕様といった商品設計の違いや、「炭酸水感覚のお酒」というコピーに表れており、「日本生まれ」に繋がっています。
また、ハードセルツァーを直訳すると、「アルコール入り炭酸水」で、これでは日本ではすべての缶チューハイに当てはまってしまいます…。どう言い換えて日本のお客様に分かりやすく伝えるかという点も考え、「炭酸水感覚のお酒」というワードが生まれました。

―お二人はどんなシーンでウォーターサワーを楽しんでいますか?おすすめの楽しみ方があれば教えてください!

市川:仕事から自分時間への切り替えをウォーターサワーで楽しんでいただきたいです。スッキリ爽快=自分時間を楽しみたい!というときに。
「炭酸水感覚」とうたっているだけあって、どんなお料理にも合いますが、口の中をさっぱりしたいときが特におすすめです!ピザなどオイリーなお料理との相性が良いと思います!気の合う仲間と一緒に楽しめることを期待しています。

黒柳:食事シーンにも合いますが…食後に動画を見たり、本を読んだり、好きなことを楽しんでいるシーンのお供にお勧めしたいです!
ウォーターサワーは、そんなお気に入り時間を邪魔せず、寄り添ってくれるお酒だと思います。おうちの中のいろんなところに持ち歩いてもらって、いろんなシーンで、“ながら飲み”も楽しんでもらえると嬉しいです!

―今回はレモンとオレンジの王道ともいえる2つのフレーバーの同時発売でしたが、今後新しいフレーバーの発売予定はありますか?

黒柳:今後、お客様の声に耳を傾けながら、定番フレーバーや人気フレーバーを中心に検討していきたいと思っています!ぜひお楽しみに!

市川:「まるで炭酸水なお酒」ということで、ただの炭酸水ではなく、お酒が入っているからこそ楽しんでいただけるシーン・フレーバーの展開を目指していきたいと思っています!今後の展開にも注目頂きたいです!

―最後に読者の皆さんにお伝えしたいことがあればお願いします!

市川:無事に発売を迎えることができましたが、これからお客様の手に渡り、実際にWATER SOURがどんなふうに楽しんでもらえるか、本当に楽しみです!
最初にお話した通り、ハードセルツァーはアメリカを中心に海外で人気がありますが、もしかしたら海外と日本では広がり方が違うかもしれないなと思っていました。日本のみなさんの楽しみ方、SNSや口コミの広がり方など、ウォッチしていきたいなと思います!

黒柳:約2年間育ててきた商品をやっと世に出すことができました。「炭酸水感覚のお酒」という新しさを体験し、多くの方に楽しんでいただきたいです!若年層の方を考えて設計した商品ではありますが、上の世代の方にも、新しいお酒の選択肢としてポジティブに認識していただけたら嬉しいです!

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サッポロビールが送り出す、「炭酸水感覚」のお酒。「サッポロ WATER SOUR」が、日本のチューハイ文化に新しい風を運ぶ…かも!?今後の商品展開にも期待が高まります!

■サッポロ WATER SOUR ブランドサイト
 ⇒https://www.sapporobeer.jp/water_sour/

■市川 昇平(いちかわ しょうへい)
2007年サッポロビールに入社。4年間山口県で家庭用・業務用営業を経験した後、2011年から埼玉県に本社を構えるスーパーマーケット様、2015年から広域流通本部で全国型の総合スーパー様を担当、2018年から西日本エリアのマーケティングを経験したのち、20年からRTD(レディ・トゥ・ドリンク:購入してすぐに飲める缶やペットボトル入りの飲み物)のブランドマネージャーを担当している。

■黒柳 真莉子(くろやなぎ まりこ)
2015年サッポロビール株式会社に入社。サッポロビールで3年、東海北陸エリアのマーケティングを経験した後、2018年より3年間RTD(レディ・トゥ・ドリンク:購入してすぐに飲める缶やペットボトル入りの飲み物)の商品開発に従事。サッポロ WATER SOURの他に、キレートレモンサワーやサッポロチューハイ99.99の商品開発を担当している。

文・写真:南夏実

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