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ドリンクにこわだるなら、氷にもこだわるが鉄則!

水を凍らせただけ? いえいえ、氷の形によってお酒の印象はがらりと変わるのです。

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グラスに入った丸氷に注がれるウイスキー  Sebastian Vera / Getty Images

さわやかな酸味と甘みのレモネード、完璧な味わいのオールドファッションド、ストレートでちびちびと飲むラム。どんなドリンクを選ぶにしろ、シェーカーやグラスなどの道具よりも美味しい飲み物を作るために重要なものといえば、それは氷です。ドリンクにとっての氷は、料理にとっての塩に匹敵します。ですから氷の種類にこだわるのは当然のことなのです。

氷は水を凍らせただけのものかもしれませんが、飲み物を冷やすだけでなく、どんな種類の氷を使うかによってドリンクの味の濃さが変化します。また、その形状によって飲み心地も変化するのです。つまり、美味しいお酒を楽しむのに、氷の形はとても重要なのです。

どんな形の氷を使うかは、どんなテイストが好きかによって変わってきます。「アルコールかノンアルコールかに関わらず、ほとんどのカクテルに適しているのがキューブアイス(理想的には2.5センチ角)です」と語るのは、カリフォルニア州にあるワイナリー「Mumm Napa」の広報担当であり、「Cocktails, Mocktails, and Garnishes from the Garden」の著者でもあるケイティー・ストリエフスキー氏です。

「このサイズのキューブアイスは、シェイクやステアにも理想的です。大きめのキューブアイスは、割ったり、砕いたりした氷より表面積が小さく、すぐには溶けないため、飲み物が薄まりすぎることなく冷たさをキープしてくれます。レシピに“オンザロック”と書いてある場合、この形が最も優れています」

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アネホ・テキーラや上質なバーボンなど、薄めずに飲みたいお酒には、もっと大きくてゆっくり溶ける丸氷や大きなキューブを使うとよいでしょう。「5センチ角のキューブアイスは、ほとんど薄める必要がない時、例えば蒸留酒をストレートで飲む場合や蒸留酒をベースにしたカクテルに使われます」とストリエフスキー氏。「オールドファッションドやネグローニなどのカクテルは、大きなキューブを使うとさらに美味しくなります」

これに対し、シャリシャリ感が抜群のミントジュレップや、“ほとんど氷”といっていいほどの冷えたチェリーレモネードを飲みたいときには、より小さな砕いた氷が最適です。アメリカのドライブイン・レストラン「ソニック」で使われているカリカリのペブルアイスが理想的ですが、クラッシュアイス、シェーブドアイス、チップドアイスでも全く問題ありません。

「これらのアイスは素早く溶けるので、飲み物を氷のように冷たく保ち、爽快な飲み心地を演出してくれます。ただし、ドリンクの味はすぐに薄まってしまうので、それに負けないはっきりしたフレーバーをもつドリンクに使うのが必須です」とストリエフスキー氏。例えば、多少薄まっても味に問題のない、力強くフルーティーなティキカクテルやノンアルドリンクがおすすめということです。

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もうひとつ覚えておきたいのが、冷凍庫に氷を長期保存するとどうしても匂いがついてしまうということです。「氷は古くなると味が悪くなり、せっかくお金をかけて作った美味しいカクテルの味も台無しにしてしまいます。美味しいカクテルを作るには、ベースのお酒のクオリティーはもちろんですが、氷も重要です。新鮮で高品質な素材にこだわるなら、氷にもこだわりたいものです」とバーテンダーで「ペローニビール」の広報担当者でもあるバーロウ・ギルモア氏はいいます。「カクテルの全体量のうち約1/4は氷から溶け出た水なので、できるだけ新しい氷を使いましょう」

そのギルモア氏にどんな氷を普段使っているのか尋ねたところ、地元業者から購入するか、自前のオパールナゲット製氷機でペブルアイスを作るとの答えが返ってきました。また、ストリエフスキー氏は自宅で氷を作るといいます。「簡単に氷を取り出せるシリコンモールドがお気に入りです。『トヴォロ』は手に入りやすく、とてもいいブランドです。ローズ、スカル、ゴルフボールなど、様々なサイズや形のトレイやモールドを出しています。また、1点の曇りもないアイスキューブや丸氷を作るのに欠かせないのが、『ウィンタースミス』のアイスチェスト。クラッシュドアイスを作るには、『ルイスバッグ』とハンマーを使います」

ここまでで氷の形が重要なことはご理解いただけたと思いますが、実際、作りたいドリンクに適したアイスキューブが手元にない時はどうすればよいでしょうか? しかもそのような場合、手に入る唯一の氷のサイズが小さすぎるということが多いようです。

「小さい氷しかない時は、いつもよりシェイクやステアの時間を短くすると薄まりすぎるのを防ぐことができます」とストリエフスキー氏。では、氷が全くない時はどうしたらいいのでしょう? 答えはグラスを冷やすこと。そうすれば、ドリンクを冷たく保つことができるということです。

この記事はFood & Wineのマーガレット・エビーが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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