CATEGORY : 知る
セレブシェフ、ゴードン・ラムゼイがワインの新ブランドを立ち上げる
新発売のワインはラムゼイ氏が経営するレストランで注文できるほか、ワインにびったりな料理のレシピ付きでオンライン販売も行われます。
ラムゼイ氏監修のカリフォルニアワインが登場
他人が作った料理を完膚なきまでに罵倒するスタイルで一躍有名になったゴードン・ラムゼイ氏。しかし、あなたがチョイスするワインのペアリングで、このセレブシェフを喜ばせることも夢ではなくなりました。というのもラムゼイ氏が自身の名前を冠したワインブランドを立ち上げたのです。
「ゴードン・ラムゼイ・シグネチャー・ワインズ」は、カリフォルニア州モントレーにある「シーボルド・セラーズ」でワイン醸造家兼マスターソムリエを務めるクリス・ミラー氏とのコラボレーションから生まれました。
アメリカにあるラムゼイ氏のレストラン以外で唯一このワインを入手できるオンラインショップ「GordonRamsay.wine」は、2021年3月に全8種類のワインの販売を開始しました。2019年産ロゼ、2019年産ソーヴィニヨン・ブラン、2018年産シャルドネ、2018年産ピノ・ノワールは全てモントレー産で、価格はそれぞれ20ドル(約2200円)、25ドル(約2750円)、30ドル(約3300円)、35ドル(約3850円)となっています。またソノマ郡産の2018年産シャルドネ・リザーブは45ドル(約4950円)、2018年産カベルネ・ソーヴィニヨンは3種類あり、カリフォルニア産は28ドル(約3080円)、サンタクルーズ・マウンテンズ産は45ドル(約4950円)、ナパ産のリザーブは60ドル(約6600円)です。また、ディスカウントなどの特典が受けられる「ザ・ラムゼイ・ワインクラブ」のメンバーは、年に3回自宅に届けられるワインの一部として購入することもできます。
ラムゼイ氏とミラー氏のコラボレーションがスタートしたのは2018年のこと。料理の味を引き立てるためにラムゼイ氏のレストランで提供する、高品質でオールドスタイルのワインを開発することがその目的でした。「私たちのような小さなワイナリーがゴードンのような超有名シェフとコラボするなんて、とても信じられない話です」とミラー氏は語ります。「ゴードンのファンだけでなく、ワイン愛好家の皆様にも是非このワインを飲んでほしいと思います」
「このコラボレーションを通じて、もっと多くの人にカリフォルニア産ワインを知り、体験していただければ嬉しいですね。この地にある種類豊富でクオリティの高いワインの存在がさらに広く知られることになると思います」
生産量は、ワイン各種それぞれ数百ケースで、全てを合わせてもたったの2000ケースと限られています。原材料のぶどうはサステイナブルな有機農法で栽培するぶどう畑のみから仕入れ、醸造のプロセスにも可能な限り人の手は加えずに生産を行っているといいます。つまり、添加物を使わずに自然酵母で発酵させるだけでなく、オーク樽の使用を控え、清澄やろ過もほとんどせず、酸化防止剤の使用も最小限に抑えているのです。こうして「バランスが良く食事の味を引き立てるだけでなく、さらに100%ビーガン」なワインができ上がったのです。
「カリフォルニア州の冷涼な地域でワイン造りに情熱を傾ける生産者たちは、味も良くバランスの取れたワインを世に送り出しています。私もカリフォルニアで過ごすようになって、カリフォルニア産ワインは世界最高峰のものに引けを取らないと確信するようになりました。ワイン造りを極めるクリストファー・ミラー氏と一緒に仕事ができたことは、私にとって実に素晴らしい体験でした」とラムゼイ氏も語っています。
「ワインは芸術、科学、伝統の複雑なマリアージュであり、その全てが1杯のグラスに込められています。ゴードン・ラムゼイ・カリフォルニアン・ワインズを携えて、この由緒ある伝統に名を連ねることができるとは感無量です。これまではラスベガスとタホにある私のレストランでのみ提供してきましたが、今回、オンラインショップでも購入可能になったことで、ホームメイドの美味しい食事とペアリングしたり、または友人や家族とワインそのものの味を楽しんでいただけるようになりました」
その食事とのペアリングについても、ラムゼイ氏に抜かりはありません。ゴードン・ラムゼイ・ワインズのウェブサイトでは、ワイン造りに関する詳しい情報やテイスティングのヒントだけでなく、ソーヴィニヨンブランにはトリュフ味のマカロニチーズを、カベルネ・ソーヴィニヨン・リザーブならトマホーク・ステーキを、とそれぞれのワインに合うレシピを各種3点ほど紹介しています。
再度に、ラムゼイ氏が手がけたドリンクはこのワインだけではありません。2020年12月には、「ヘルズ・セルツァー」というオリジナルのハードセルツァー(アメリカで人気のアルコール炭酸飲料)の販売も開始しています。
この記事はFood & Wineに掲載され、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで