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「岡山マスカット・ベーリーA」の樽詰めをご紹介 ~岡山ワイナリーより~
こんにちは!
今回は入社2年目、岡山ワイナリー生産部の大黒がお届けします!
ぶどうの仕込みが終わり、発酵もすべて終了してひと段落…
とはいうもののまだまだこれで終わりではありません。
仕込んだワインを熟成させるために樽へ詰めていきます。
今回は岡山県産のマスカット・ベーリーAの樽詰めをご紹介します!
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発酵が終わり、酵母のオリなどを取り除いてから、樽に詰めて熟成させていきます。
一口に樽に詰めるといっても、どの樽を使うかがポイントになります。
今年買った新樽と使用歴のある樽の比率をどの程度にするか、アメリカンオークとフレンチオークの比率をどの程度にするかなどをぶどう品種に合わせて決めています。
新樽と使用歴のある樽では、新樽の方が樽由来の香りがつきやすいです。
また、アメリカンオークはバニラなど甘い香りがはっきりとワインにつき、フレンチオークはよりきめ細かく複雑な香りがつきます。
岡山のマスカット・ベーリーAはアメリカンオークと仲が良い印象です。
樽室の温度は約15℃に保たれています。
一方、タンクに入っていたワインは10℃以下に冷えているため、一度に満タンにしてしまうとワインが膨張してあふれてしまいます。
そのため、初めは8~9割程度まで詰め、数日おいて液温が落ち着いてから満タンにしていきます。

あとはじっくりと熟成させていきます。
「岡山マスカット・ベーリーA樽熟成」の熟成期間は約半年です。その間に樽から香りやタンニンなどの成分が抽出され、ワインに複雑さや深みを与えてくれます。
また、樽の木目から少しだけ空気が通るためワインがゆっくりと酸化熟成し、酸味や渋みの角が取れて柔らかい味わいになっていきます。
樽詰め前のワインから香りや味わいがどう変化していくか楽しみです!
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樽の使用比率、新樽の割合、樽の種類、熟成期間にはワインの造り手の考えが表れるんです!樽由来の香りや味わいにも注目しながら、グランポレールを楽しんでみてください!
岡山ワイナリー 生産部 大黒 達希
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