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「今」飲むべきワインはどれ?サクラアワード2022受賞ワイン決定!
コロナ禍で家飲み需要が高まり、「自宅で飲むワインにもこだわりたい!」という人が増えているようです。一方で、どのようなワインを選べばいいのか、戸惑いを感じている人も少なくありません。そこで自宅で飲むワインを選ぶときにぜひ参考にして頂きたいのが、『サクラアワード2022 受賞ワイン』です。
■日本の食卓に合うワインを選出する「サクラアワード」
桜の季節に毎年結果発表を行っている国際的なワイン審査会『SAKURA Japan Women’s Wine Awards』、通称サクラアワード。2014年の初開催から数え、第9回目を迎えた今年は、25か国から過去最多の4,652アイテムがエントリーしました。サクラアワードの最大の特徴は、ワイン業界で活躍する女性のみが審査員を務めている点。ソムリエ、ワイン醸造家、ワインジャーナリスト、酒販店や流通業者の担当者たちが集まり、世界各地からエントリーされたワインをワイン名や生産国名を明かさないブラインドテイスティングで審査します。上位から「ダブルゴールド」、「ゴールド」、「シルバー」の受賞ワインを決定するほか、特別賞として和食やアジア料理に合うワインも選出。賞を与えることを目的化するのではなく、ワイン消費に直結したコンペティションであることも特長です。つまり、サクラアワード受賞ワインを知ることで、日本人の味覚や日本の食卓に合うワインの「今」を知ることができるのです。そんなサクラアワードの魅力と価値を深掘りすべく、主宰であり審査責任者の田辺由美さんにお話をうかがいました。
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■高評価を獲得するワインには、日本人に好まれる個性がある
サクラアワード主宰であり審査責任者の田辺由美さん。
―今年で9回目の開催となりましたが、継続開催してきたことで、どのような手応えを感じていらっしゃいますか?
田辺由美さん(以下敬称略、田辺):サクラアワードの開催目的としましては、
①日本の食卓に合うワインを探すお手伝いをする
②ワイン市場の活性化に貢献する
③ワイン業界で働く女性の活躍の場を広げる
この3つを掲げています。継続開催してきたことで業界関係者だけでなく消費者にも認知いただき、受賞ワインはスーパーマーケットやオンラインショッピングサイトを含め約140社からなる「販売協力会社」を中心に、全国で販売いただいています。受賞ワインに対するマーケットからの期待の高さも、ここ2、3年でより強く感じています。
―昨今のワイン市場のトレンドについて、どのような感想をお持ちでしょうか?
田辺:コロナ禍において家飲み需要が増えました。家飲みで主流なのは白ワインでしょうか。フレッシュ&フルーティなワインが人気で、ぶどう品種で言えばソーヴィニヨン・ブランやリースリング、最近ではアルバリーニョなども家庭料理に合わせやすいワインとして売れています。シャンパーニュを含めたスパークリングワインも、どんな料理にも合わせやすい、自分だけではなく一緒に食卓を囲む人にも受け入れやすいという点で選ばれている傾向があります。また、スーパーマーケットでもオーガニック野菜が並ぶようになった背景から、ワインでもオーガニックやサスティナブルをキーワードにした消費行動が見られるのも、最近の傾向と感じています。
―例年のサクラアワード受賞ワインについて、どのような感想をお持ちでしょうか?
田辺:家飲みでは、やはりリーズナブルなワインに需要があります。サクラアワードの審査では家庭の食卓に合うワインであることを重視しておりますので、2,000円以下のリーズナブルなワインもエントリーしていますし、そういったワインがトップ賞であるダイヤモンドトロフィーを獲るケースも決して珍しいことではありません。また、最近はロゼワインが再び話題になっていますが、これから日本国内でも消費量が伸びてくると実感しています。サクラアワードのロゼワイン賞が、そのきっかけのひとつになることを願っています。
―サクラアワードの審査には、どのような傾向が見られますか?
田辺:ワインを飲むとき、一般的に女性は飲み続けて美味しいワインを好む傾向があります。エレガントでありながら、奥行きを感じるワインですね。テタンジェのように毎年高評価を獲得しているシャンパーニュもありますし、そういった継続受賞するワインには、日本の女性から好まれる個性や特長があるのだと感じています。また、コロナ禍によってデリバリーやテイクアウトの機会が増え、ご自宅でもさまざまな味わいが楽しめる時代になりました。審査員の方々は、そういった食のトレンドも意識されているようです。
こちらは“ワインオープナー”の記事です。