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歴史を学び、ビール注ぎ体験に笑顔!サッポロビール×浩養園、初の合同イベントレポート

サッポロビールと「名古屋ビール園 浩養園」がタッグを組み、9月23日に名古屋で初となるリアルイベントを開催しました。当日は、サッポロビールと浩養園の歴史に触れ、ご当地食材とのマリアージュに舌鼓を打ち、自分だけの一杯を注ぐ体験に夢中になるなど、ビール愛と浩養園愛にあふれた特別な一日となりました。そんな記念すべきイベントの様子を詳しくレポートします!
サッポロビールと
浩養園のリアルイベントが初開催!
会場に集まったのは、サッポロビールのファンコミュニティ「SAPPORO STAR COMPANY」(サッポロスターカンパニー/愛称:スタカン)から応募いただき、抽選で選ばれた28名のビールファン。浩養園に長年通う常連の人もいれば初めて訪れた人も。さらにはこの日のために北陸や関西、関東から駆けつけた方まで、多彩な顔ぶれです。
各テーブルにはサッポロビールや浩養園を運営するサッポロライオンの社員が同席。スタカンのイベントでは、参加者も社員も全員がニックネームで呼び合うスタイルで、会場はすぐに肩肘張らない和やかな雰囲気に包まれます。

サッポロビールのイベントは、乾杯なしには始まりません。そして、乾杯は一度きりではなく、節目ごとに重ねていくのがお決まりのスタイルです。最初の乾杯の音頭をとるのは、ヱビスブランド担当の[あがちん]。参加者全員に、ヱビスビールが運ばれます。
「この日のために、皆さんに喜んでいただけるよう準備を重ねてきました。最初は緊張するかもしれませんが、ぜひリラックスして楽しんでください。そして、今日という日の出会いを大切にしていただきたいですし、今日知ったビールの魅力や歴史をご家族やご友人に伝えていっていただけると嬉しいです!」
サッポログループの乾杯は、「乾杯!〇〇!」とブランド名などを声高らかにコールするのが恒例です。最初の乾杯では
「カンパーイ!」
「ヱビス!」
と参加者全員の声が一つに響き渡り、イベントがスタートしました。

地元の恵みを詰め込んだ
特別感あふれるマリアージュプレート
乾杯の後は、お待ちかねの料理の時間。このイベントのために用意された、ビールとの相性を突き詰めたマリアージュプレートが運ばれてきました。
今回の料理は、名古屋ならではのご当地食材を取り入れ、今日提供するビールに合うプレートに仕上げたとのことで、浩養園の料理長[こーち]が一品一品こだわりを語ってくれました。

・絹姫サーモンのマリネ 柿と林檎のファルシー
プリッとした食感と旨みが特徴の絹姫サーモンに、マスカルポーネと和えた柿と林檎を詰めた一品。
・篠島産 真蛸のタプナード
知多半島の先端、篠島で獲れた真蛸を使用。濃厚な旨みと、ほどよい食感が楽しめます。
・蛤と車海老のセビーチェ
桑名産の蛤と地元で獲れた車海老を白ワインやレモン果汁でマリネした、さっぱりとした味わい。
・熟成チーズのグジェール レバームース詰め
シャンパンなどと合わせることが多いチーズ風味のシュー生地(グジェール)に、濃厚なレバームースを詰めることで、ビールにもよく合う一品に。
・海老のフリット グリビッシュソース
香ばしく揚げた海老のフリットに、卵とたくさんの刻み野菜で作った食感も楽しいグリビッシュソースを添えています。
・自家製ラムハツとラムタンのコンフィ
「浩養園といえばジンギスカン」というイメージを持つ方も多いはず。そのラムのハツとタンを、3時間かけてじっくりとコンフィにしました。
・知多ハッピーポーク 胡桃味噌カツ
脂の甘みが特徴の豚肉を、香ばしい胡桃味噌をまとわせた串カツで提供。
・和牛の赤みそ仕立て パイ包み
黒毛和牛をご当地食材の八丁味噌を使った特製ソースでじっくり煮込み、トリュフと共にパイで包んで焼き上げた贅沢な一品です。
・名古屋コーチン リゾットアランチーニ
リゾットを炊き上げるブイヨンに名古屋コーチンを使用。中にはアクセントとしてブルーチーズを忍ばせた、イタリア風ライスコロッケです。
愛知近郊の食材がふんだんに使われ、風味豊かに仕上げられた料理の数々。ビールとの相性はもちろん抜群で、最高のマリアージュ体験となりました。
自己紹介タイムの後、
サッポロビール名古屋工場と浩養園の繋がりを紹介
料理とヱビスビールを楽しみながら、和やかな自己紹介タイムが始まりました。参加者はニックネームとともに、好きなサッポロビールの銘柄や浩養園について語り合います。
「人生で初めてジンギスカンを食べたのが、ここ浩養園なんです」
「浩養園にはよく来ていて、好きなビールの注ぎ手スタッフさんがいます」
「子どもの頃から知っていましたが、なかなか来る機会がなく、今日が念願の初訪問です」

それぞれの想いが語られた後は、サッポロビールの歴史と文化を広める担当をしている[でらりん]さんから、サッポロビール名古屋工場と浩養園の繋がりを紹介する時間へ。


サッポロビールの物語は明治2年、北海道の開拓史の設置にはじまり、明治9年には「開拓使麦酒醸造所」が設置されビール作りが始まりました。時は流れ大正8年、人口が急増していた名古屋にビールの新工場を建設する計画が持ち上がります。浩養園がある千種(ちくさ)周辺はその昔「古井村(こいむら)」と呼ばれ、豊富な地下水に恵まれていました。サッポロビールが調査したところ、ビール醸造に最適な地域であることが分かり、工場建設を決定したのです。
そして大正14年、名古屋工場が竣工しビール作りが始まります。その頃、関東大震災で東京の工場が大きな被害を受けていたため、名古屋工場のビール製造量は目黒、吹田に次ぐ数量となったのです。

歴史を知ることができたところで、[でらりん]の声掛けで乾杯へ。
「実は今日9月23日は、サッポロビールが149回目の誕生日を迎えた記念日。そして、この名古屋工場は今年でちょうど100周年なんです。この素晴らしい歴史を刻んだ土地の水に敬意を表して、『千種(ちくさ)』と乾杯しましょう」
「カンパーイ!」
「千種!」
サッポロビール名古屋工場の歴史を感じながら、再びグラスが高く掲げられました。
浩養園の歴史と物語。
伝説のパフォーマンスも披露!
続いてマイクを握ったのは、株式会社サッポロライオンの会長[チェアマン]。浩養園の奥深い歴史を紹介します。
その発祥は昭和6年、サッポロビール名古屋工場の接待所を開業したことに始まります。その後、昭和46年には平安朝風の寝殿造りに改装。当時、館とビヤガーデンを合わせると約2000席もの規模を誇り、「夏のビヤガーデンは連日満席で、入りきれないお客様であふれるほどの賑わいでした」と[チェアマン]は語ります。現在の建物は平成10年に竣工。平成12年に名古屋工場がその役目を終えるまではそこで作ったビールを提供し、以降は静岡工場からビールを運んでいます。
[チェアマン]はなんと名古屋生まれの名古屋育ち、大学を卒業するまでは名古屋にいて、ここ浩養園でアルバイトをしていたそうです。
「夏の名古屋でビヤガーデンといえば誰もが浩養園を思い浮かべる、そんな圧倒的なパワーを感じていました。ものすごい席数だったので、大量のジョッキを持ってお客様にビールをお届けするのが一種の風物詩でした。今日は、それをお見せします」


浩養園でしか味わえない
クラフトビールを堪能
実は、浩養園には園内に醸造所があり、3基の窯で約1ヶ月かけてじっくりと、一度に1800リットルのクラフトビールが醸造されています。定番のラインナップは以下の3種類です。
・ゴールデンエール
フルーティーな香りと爽快な飲み心地が特徴。
・ヴァイツェン
小麦麦芽を50%以上使用。ろ過を抑えた白濁タイプのビール。
・インディアペールラガー
適度な苦みと爽快さが特徴のラガー。

[チェアマン]の熱い話に会場が沸いたところで、2種類のビールが運ばれてきました。定番の1つである「ゴールデンエール」と、季節限定の「アンバーアルト」です。

ここでマイクは、醸造担当の[なべちゃん]へ。ビールの解説が始まります。
「『アンバーアルト』は、ドイツのデュッセルドルフ地方で生まれた“アルトビール”というスタイルです。焙煎した麦芽を一部使用することで生まれる美しい赤銅色と、麦芽の香ばしい香りが特徴で、秋にぴったりの芳醇なコクが楽しめます。一方『ゴールデンエール』は、白ワインのような華やかな香りと爽快な飲み心地が魅力です。ぜひ、二つの個性の違いを飲み比べてみてください」

2つのビールが全員に行き渡ったのを見届けると、再びマイクは[チェアマン]の手に。もちろん、次に来るのは乾杯の時間です。
「ここからは、サッポロライオンならではの特別な乾杯をします。私が『カンパイ!』と言ったら、皆さんはライオンの雄叫び、『ウォー!』でお願いします!」
参加者全員立ち上がって、グラスを高々と掲げます。
「カンパイ!」
「ウォー!」
そうして会場に力強い雄叫びが響き渡りました。
難しいけど、最高に楽しい!
魅惑のビール注ぎ体験
ビールの飲み比べをゆっくりと楽しんだ後は、いよいよこの日の目玉企画「魅惑のビール注ぎ体験」へ。参加者自身の手で、最高の一杯を注ぎます。
用意されたビールは5種類。ヱビスブランドからは「ヱビスビール」「ヱビス プレミアムブラック」「琥珀エビスプレミアムアンバー」。浩養園クラフトビールからは「ゴールデンエール」「ヴァイツェン」です。
注ぎ体験を前に、それぞれのビールの担当者から改めて魅力が紹介されます。まずはヱビスビールについて、[あがちん]からご紹介。
「135年前に誕生したヱビスビール。1901年には出荷用の貨物駅がそのまま現在の「恵比寿駅」になるという稀な出来事がありました。その後も、日本国内では珍しい単独商品のブランドを冠した記念施設を作り、2024年には恵比寿の地でビール造りを復活させた「YEBISU BREWERY TOKYO」が開業するなど、数々の新しい提案でビールの文化と魅力を広げてきました。また「CREATIVE BREW」シリーズでは、独創的で個性ある新しい味わいのビールを年に4回発売しています。これからもブランドの共鳴者を増やし、世の中をもっといい方向へ動かしていく存在になれるよう進んでいきます」
[べべさん]からは、浩養園で造られているビールのこだわりを紹介してくれました。
「浩養園クラフトビールのこだわりは、挙げたらきりがないのですが、主に3つあります。1つは、安定した品質の追求です。産地や収穫時期で変化する原料の微妙な個体差に対応し、常に安定した最高の品質を提供することに努めています。2つめは、ホップを麦汁に投入するタイミングや量を緻密に調整するなど、原料が持つ特徴を最大限に引き出す製造方法を意識していることです。3つめは、ナショナルブランドよりも特徴的なビールを目指すことです。その中でも、2杯、3杯と飲み続けられる”飽きのこない美味しさ”も意識しています」

いよいよビール注ぎ体験が始まります。参加者のほとんどが、本格的なサーバーでビールを注ぐのは初めての体験。楽しみと少しの緊張が入り混じります。



注ぎ体験の順番を待つ間も、お楽しみは尽きません。自分のビールとの付き合い方が分かる「ビア充診断」をしたり、醸造所の様子を見学したりと、思い思いの時間を過ごします。
体験を終えた参加者の感想をご紹介します。
「最初は泡だらけになってしまい、いつもおいしいビールを注いでいただけることの有り難みを実感しました。再度チャレンジさせてもらい、その時はうまく注げておいしかったです!」
「難しいけどそれ以上に楽しいです!いつも最高の状態で提供してくれる浩養園の皆さんに、改めて感謝です」
「このために大阪から来た甲斐がありました。皆さんと出会え、ビール注ぎまで体験できて、最高の思い出です」
体験が終わると会場からは拍手が沸き起こり、温かい雰囲気の中でスタッフへの感謝が伝えられました。
名残惜しい空気の中、最後にマイクを握ったのは[わかさん]。
「名古屋工場ができて今年で100年、そしてサッポロビールは来年150周年を迎えます。ここまでブランドが続いてきたのは、本当に皆様のおかげだと改めて感じています。この場を借りて、心から感謝申し上げます。今日、皆さんのたくさんの笑顔を見ることができ、このイベントを開催できて本当に良かったです。ありがとうございました!」
そして、サッポロビールのイベントらしく、最後もやはり「乾杯」です。
「カンパーイ!」
「サッポロー!」
全員が一つになった結びの乾杯で、特別な一日は華やかにその幕を閉じました。



スタカンでは今後も定期的にさまざまなイベントを開催予定。SAPPORO STAR COMPANY公式ページを参照のうえ、興味があるものを見つけたら、ぜひぜひご応募くださいね。








