CHEER UP! 毎日の“ワクワク”した暮らしを“応援”するポータルメディア

閉じる
  1. HOME
  2. 遊ぶ
  3. パブを56軒はしごして、見事にギネス記録を達成!

CATEGORY : 遊ぶ

パブを56軒はしごして、見事にギネス記録を達成!

意外に思われるかもしれませんが、この偉業を成し遂げるのに山ほどのビールを飲む必要はありませんでした。

determined-welshman-breaks-world-record-by-visiting-56-pubs-in-24-hours-01.png

Miodrag Ignjatovic / Getty Images

”24時間で最も多くのパブ”を巡ったウェールズの男性が、ギネス世界記録を樹立しました。しかし、どんなにネットを探しても、彼がふらつきながら最後のパブのドアを開ける動画は出てきません。実際、この偉業を成し遂げるため56軒ものパブを訪れたにもかかわらず、24時間で飲んだビールの量は2パイント程度(1パイントは、568ミリリットル)だけというのですから驚きです。

カーナーヴォンの町でIT関連の仕事をしているガレス・マーフィーさん(29歳)は、2022年2月5日にウェールズの首都、カーディフでこの記録を達成し、つい先日正式に認定されました。56軒のパブでそれぞれ1杯のドリンクを飲み、イギリス人のマット・エリスさんが昨年樹立したばかりの51軒という記録を破ったのです。

”パブ・クロール”(パブのはしご)といえば、ビールを浴びるように飲むイメージがありますが、ギネス世界記録の関係者によれば、「店内で酒類を提供する認可を受けた飲食店をパブと定義していますが、お酒を必ずしも飲まなければいけないわけではありません」ということです。

このルールに則って、マーフィーさんは午前10時にパブ・クロールを開始しました。最初の1杯は、大規模チェーン「ウェザースプーン」が経営するパブで飲んだレモネードです。結局、挑戦の終わりまでに飲んだビールは2パイントのみ。マーフィーさんが一番多く飲んだのはオレンジジュースでした。最終的な内訳は、オレンジジュース=8.6パイント、リンゴジュース=5パイント、ビール=1.8パイント、レモネード=0.8パイント、ダイエットペプシ=0.5パイント、タンゴ=0.4パイント、カシスコーディアル=0.33パイント、コカコーラ=0.2パイント、クランベリージュース=0.2パイント、そしてギネス世界記録にちなんでギネスを0.2パイントでした。合計でなんと18パイント(約10リットル)もの液体を飲んだことになります。

determined-welshman-breaks-world-record-by-visiting-56-pubs-in-24-hours.png

ガレス・マーフィーさん  / Guinness World Records

ビールをほとんど飲まなかったマーフィーさんですが、彼のすごいところは、全行程を午後9時26分までに終えたことです。つまり、24時間ではなく12時間以内に記録更新を果たしたのです。1時間あたりで計算すると約4.67軒のパブを訪れたことになります。

「カーディフの中心街こそ、この挑戦に最適な場所だと分かっていました」とマーフィーさんはいいます。イギリス国内でもパブやバー、クラブが最も密集しているエリアであり、800メートル四方のエリアに酒類販売許可を持つ店が300軒以上もあるからです。

巡っていくパブのルートはあらかじめ計画していましたが、臨時休業や営業時間の変更などから土壇場でルートの修正を余儀なくされたこともあったといいます。さらに、この記録が認められるためには、動画に加え、マーフィーさんが飲み物を注文し、きちんと飲み干したことを証明するパブのスタッフの署名も必要でした。

マーフィーさんはギネスがお気に入りのビールだということですが、戦略な観点からビールは避けて一番飲みやすそうなドリンクをオーダーしたといいます。「ギネスは腹持ちがいいので避けるべきだと思いました。何軒かのパブでビールを飲みましたが、炭酸でお腹が張ってしまうので、飲み過ぎは良くないと自分を戒めたのです。チャレンジが進むにつれて、オレンジよりリンゴジュースのほうが消化しやすいと実感しました」

そして午後8時に51軒目のパブに到達した際、マーフィーさんが祝杯に選んだのはオレンジ味の炭酸飲料、タンゴでした。「(記録挑戦は)長くて疲れる一日でした。今まで生きてきて、あれほど大変だったことは他にありません」とマーフィーさん。「一番つらかったのは、あまりに大量の水分をとったため、お腹がタプタプになってしまったことです。どうしてもゲップができなかったこともそれに拍車をかけました」。

これぞましく世界チャンピオンのお言葉です。

この記事はFood & Wineのマイク・ポメランツが執筆し、Industry Dive Content Marketplace.通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

  • LINE