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世界で唯一の「二日酔いミュージアム」が面白すぎると話題に
お酒を飲んだ翌日は二日酔いに悩まされたという経験は多くの人がもっているでしょう。友人と一緒にその二日酔いを笑い飛ばすのも回復の一助となるでしょうが、一番のお薦めは「二日酔い博物館(Museum of Hangovers)」に足を運んでみることです。
この二日酔いをテーマにした“世界初”の博物館は、2019年12月1日にクロアチアの首都ザグレブにオープンしました。CNNトラベルによると、このプロジェクトを発案したリノ・ジョコビッチ氏はコンピュータサイエンスを学ぶ大学生。ある夜、飲みの席で友人とお酒にまつわる体験を披露し競い合っていた時に、酔っ払いの武勇伝とそこに登場するアイテムを集めた博物館のアイデアを思いついたといいます。その運命の日から6カ月後、奇しくもジョコビッチ氏にその構想が降臨した酒場の隣のビルに博物館がオープンしたのです。
しかしこの二日酔い博物館は、お酒を飲みすぎた日の翌朝でなくとも訪れる価値は十分にあります。当然、酔っ払いの武勇伝は大歓迎されますが、単に酒飲みの物語を面白おかしく紹介するだけでなく、今後はアルコールがもつ人体への影響についても認識を深めてもらえる展示の企画に力を入れていきたいということです。
実際、現在でもアルコール摂取に関する啓蒙活動をゲームの形式を通じて行っています。例えば 、「酔っ払いゴーグル」をつけてダーツの真ん中に命中させるという難しいタスクを見事達成すれば約4.50米ドル(約500円)の入場料が無料になります。このほかにも「バーから家まで千鳥足で帰る」体験を再現するアトラクションや、「酔っ払い運転シミュレーター」に挑戦することもできます。
泥酔していた時にどこからか持ち帰ってきてしまったものばかりを集めた展示もあれば、翌朝目覚めたら見知らぬものが家にあったという逸話を来場者が書き込める黒板もあります。もちろん、博物館内でお酒を楽しむこともできます。クロアチア産の蒸留酒ラキアをショットで飲み干して、ボードゲームに興じるのも良いでしょう。
この二日酔い博物館は、現在のところテストオープンさせている状態ですが評判も上々のため、今後は資金を集めてより大規模な博物館として継続的に運営していきたいということです。VinePairによると、現在同博物館ではウェブサイト上で資金援助はもちろん「あなたの二日酔いに関する逸話」も募集しているということです。
この記事はFood & Wineのマイク・ポメランツが執筆し、NewsCredのパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@newscred.comまで。