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”ビールを飲みながら、eスポーツ観戦”がついに叶った!「PUBG JAPAN SERIES WINTER INVITATIONAL 2019」
2019年12月29日(日)、千葉・舞浜のシェラトン・グランデ・トーキョーベイホテルにて、『PLAYERUNKNOWN’S BATTLEGROUNDS』(以下、PUBG)のeスポーツ大会「PUBG JAPAN SERIES Winter Invitational 2019」(以下、PWI 2019)が開催。
この大会では、会場にて生ビールを楽しめる「サッポロプレミアムシート」が販売され、国内のeスポーツ大会において初となる、”ナショナルブランドのビールを飲みながら、eスポーツ観戦”が実現しました。
『PUBG』とは、最大100人のプレイヤーが広大な1つのマップに降り立ち、フィールド内にある武器や装備を駆使して最後の1人になるまで戦い抜く、バトルロイヤルゲーム。競技シーンでは、4人1チームのSQUADモードが採用されており、本大会では海外招待チームを含む16チーム64名の選手が出場しました。
「PWI 2019」は、DMM GAMESが主催する国内リーグ「PUBG JAPAN SERIES」(以下、PJS)のエキシビジョン大会で、賞金総額は1000万円。昨年の2倍にあたる約1000席の有料観戦チケットが完売し、全国から『PUBG』ファンが集まる一大イベントとなっていました。
国内eスポーツ大会で初!サッポロビールプレミアムシート
この「PWI 2019」では、サッポロ生ビール黒ラベルを2杯まで楽しめるサッポロビールプレミアムシートのチケットが3,000円で販売されました。
国内のeスポーツ大会において、観戦エリアでナショナルブランドのビールが提供されるのは、これが初めての試み。スポーツの大会であれば、ビールを飲みながらの観戦は一般的な文化となっていますが、eスポーツの大会では、まだそういった文化は確立されていないのが現状です。
このサッポロビールプレミアムシートは、チケット追加販売時に60席限定で発売され、あっという間に完売となりました。
実現のハードルが高かった、eスポーツ大会でのビール提供
この取り組みを担当したサッポロビール株式会社マーケティング開発部の福吉敬さんによれば、これまでもeスポーツ大会におけるビールの提供は企画を続けていたものの、なかなか実現に繋げることが難しかったのだそう。
国内では前例がないという背景もあり、会場でビールを提供するための適切なオペレーションが実施できるかどうか、トラブルが起こった際に対応できるかどうか、などの懸念を1つずつクリアしていく必要がありました。こうしたハードルについて、大会を主催するDMM GAMESと協力しながら進めていくことによって、今回の実現に繋がったと言います。
サッポロビールは2019年、国内リーグ「PJS season4にも大会協賛を行っており、ファンに寄り添ったコンテンツが大きな反響を呼びました。
これらの取り組みに大会側から携わっているのは、DMM GAMESの豊後祐紀さん。スポーツと同じように、eスポーツ大会の会場でも観戦しながらビールを楽しむ文化を作りたいという、サッポロビールの思いに共感して今回の取り組みに繋がったと語ります。
豊後さんは「会場でビールを提供するという初の試みを成功させるため、入場時の年齢確認を始めとして、提供するビールは2杯までに制限したり、ビールをこぼしても床が汚れないようにシートで保護したりなど、お客様にとっても協賛社各社様にとっても、サッポロビールプレミアムシートがいいな、来年あれば座りたいと思ってもらえるように、さまざまな配慮を行いました。」と話します。
今回の「PWI 2019」には、日本ケンタッキー・フライド・チキンやおやつカンパニーなども協賛を行っており、オリジナルチキンやベビースターラーメン丸を食べながら、ビールを楽しむ人の姿も。
サッポロビールプレミアムシートで観戦していた来場者に話を聞くと、「自宅でもよくお酒を飲みながら観戦しているので、会場でも楽しめて嬉しい」「ビールを飲んで、思い切り盛り上がれて最高」と、それぞれに満喫している様子でした。Twitterでも「会場で見てビール飲みたくなった!」などコメントがあり、今後の期待値の高さが見受けられます。
今回の取り組みを第一歩として、いつか文化になる未来を
この日は、海外招待チームとして出場していた韓国の「Gen.G」が優勝。世界王者にも輝いた実績を持つ「Gen.G」の圧倒的な活躍に、会場からは大きな拍手が送られました。
大盛況となった「PWI 2019」を終え、今回の取り組みを担当したサッポロビールの福吉さんはこのように語っています。
「ゲームとお酒は、どちらも楽しさを提供する娯楽というカテゴリの中にあるもの。eスポーツをさらに盛り上げる要素として、そこに黒ラベルがあればもっと楽しくなるはずという思いを抱き続けてきました。今までの思いの第一歩として、今回の取り組みをきちんと成功させることができたので、さらなる未来への道が開けたという思いで、より一層ワクワクしています!」
今回、限定60席からスタートした試み。こうした取り組みを着実に積み重ねていくことによって、いつかビールを飲みながらeスポーツ大会を観戦する光景が、当たり前の文化になる日がやって来るのではないでしょうか。
( 綾本ゆかり=取材・文 )