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伝統のおいしさ「赤星」。知る人ぞ知る「氷彩」。時を超えて愛される、二つの名酒の物語
仕事終わりにふらりと立ち寄った居酒屋で、「赤星お願いします」と注文する光景は、もはや定番と言えるでしょう。「赤星」とは、誰もが知っている「サッポロラガービール」の愛称です。そんな「赤星」と並び、飲食店で長年愛され続けてきたもう一つの名酒があるのをご存知ですか? その名も「氷彩」。飲食店で人気のサワーが缶と瓶で登場し、「サッポロサワー氷彩 1984」として、お家でも楽しめるようになりました。そこで今回は、酒場を彩る二つの名酒、その物語や魅力をご紹介します。
「赤星」の名称で愛され続けている
現存する日本で最も歴史のあるビールブランド
ラベルの赤い星が目印の「サッポロラガービール」。「赤星」の愛称で親しまれるこのビールは、実は現存する日本で最も歴史のあるビールブランドとして、多くの人々に愛されています。その歴史は古く、サッポロビールの前身である開拓使麦酒醸造所が創業した翌年の1877年、冷製「札幌ビール」として誕生したのがはじまりです。
「サッポロラガービール」の特徴は、熱処理ビールであることです。製造工程で熱処理を行うことで酵母の働きを止め、風味や品質を一定に保つことができたり、保存性を高めたりできます。また、しっかりとした厚みのある味わいになるのも特徴です。ちなみに、「サッポロ生ビール黒ラベル」や「ヱビスビール」は生ビールに分類され、熱処理ビールとは異なります。熱処理を行わずにろ過の工程で酵母を取り除いたもので、日本で親しまれている生ビールの多くは、この製法に該当します。
ラベルにも注目を。サッポロビールのルーツである北海道開拓使のシンボル「北極星」を意味する赤い星が印象的にあしらわれています。さらに、地のアイボリー、フチを彩る帯の金、文字やSAPPOROのリボンに使われている黒、リボンの巻き返し部分にある緑を加えた計5色が彩ります。中でも、ごくわずかな部分にだけ使われている緑はブランドロゴに欠かせない差し色であり、ビールづくりに欠かせないホップを意味しています。このように、細部にまで意味と想いを込めてデザインされているのが、「サッポロラガービール」のラベルなのです。
ファンサイトである「赤星★探偵団」は、開設から10年目を迎えるご長寿メディアに。「サッポロラガービール」が飲める店の数々を紹介していて、名物コーナー「団長が行く」では、6代目団長の赤江珠緒さんが名店を巡る様子を掲載。赤星ファンはもちろん多くの酒場愛好家の方々に支持されています。
その歴史と物語の深さゆえに熱烈なファンが多く、「赤星があると必ず注文する」という声も数多く聞きます。「サッポロラガービール」はこれからも酒場に無くてはならない存在として、多くの人々に愛され続けることでしょう。
サワーにも、名酒があった。
その名も「氷彩」、解禁。
「赤星」と同じように歴史と物語があり、名前で呼ばれ続けてきたサワーがあるのをご存知ですか? その名は「氷彩」。飲食店のドリンクメニューでこの名前を見たことがある人もいるのではないでしょうか。サワーのベースとして使われていることも多いので、気づかずに飲んでいる人もいるかもしれません。知る人ぞ知る「氷彩」ですが、以前から「家でも飲みたい!」という熱い要望が寄せられていました。
「氷彩」の歴史と物語は、1980年代にまで遡ります。その頃、居酒屋ブームと相まってチューハイブームが湧き起こりました。このトレンドにあわせて1984年に発売したのが「サッポロホワイトブランデー 氷彩」です。当時主流だった高級ブランデーの円熟さとは異なるフレッシュさを強調した味わいを特長とし、1985年には「氷彩サワー<レモン>樽」を近畿・中国・名古屋エリアで発売*1。2000年には「氷彩サワー<プレーン>樽」を発売し、飲食店で人気を築いてきました。
チェーン店での取り扱いが多いわけではないため、広く知られているわけではありません。
しかし、長年にわたり地域の繁盛店を中心に扱われ、「レモンサワー」などの一般的な呼び名ではなく、「氷彩サワー」というブランド名を冠したメニューで表現されてお客様から深く愛されてきた、特徴的な商品なのです。
そんな、まさに「名酒」とも呼べる「氷彩」ですが、知る人ぞ知る、なんてもったいない! ということで、満を持して缶とサワーの素である瓶が新登場。「サッポロサワー氷彩 1984」として、ついにお家でも楽しめるようになりました。
シンプルな味わいのプレーンサワーで、すっきりとした味わい。ホワイトブランデー仕立て*2のまろやかで飲みやすい口あたりが特徴です。プレーンサワーと聞くと、飲みにくいイメージを持っている方もいるかもしれません。しかし「サッポロサワー氷彩 1984」を実際に飲んでいただいたところ、「プレーンのイメージとはギャップがあった」、「想像以上に飲みやすくておいしい」という声をたくさんいただきました。その完成度の高さは、これだけで満足できるのはもちろん、お刺身・揚げ物・焼き物など、どんな食事にも寄り添う懐の深さを持っています。
*1 2021年に全国発売
*2 ホワイトブランデー一部使用。ブランデー香料を使用しホワイトブランデーの味わいを表現しています。
飲み方やアレンジは自由自在
奥深き、「氷彩」の世界
「氷彩」――。当時、ホワイトブランデーとして発売した1984年に名付けられたこのネーミングにも、想いが込められています。ロック・水割り・ソーダ割りといった「氷派」。フルーツやジュースを加えたカクテルベースの「彩り派」。どちらのスタイルにもマッチする、幅広い可能性を表現したのが「氷彩」という名前なんです。
そんな「氷彩」だからこそ、サワーの素である瓶を使用して多彩なアレンジを楽しんでいただきたいです。例えば、飲食店で定番のライムを添えてキリッと味わうのもよし、オレンジと合わせて爽やかな甘味を楽しむのもよし。トマトやきゅうりなどの野菜とも相性がいいんです。ぜひ色々な組み合わせを試して、あなただけの「氷彩」の楽しみ方を見つけてみてください。
繁盛店の美味しい食事とともに長年愛されてきた名酒「氷彩」を、日々の晩酌の新しい定番として、試してみてはいかがでしょうか。
▶氷彩のブランドサイトを見る
▶氷彩の楽しみ方(たのしいお酒.jpへ遷移します) ※18日12時に公開される記事です。
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