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特別連載「YEBISU BREWERY TOKYO開業への道」 第3回 山田裕貴さんを招いて新TVCM&ビール仕込 の体験を披露!「ヱビスブランドPR発表会」レポート

今年4月3日の開業に向けて、YEBISU BREWERY TOKYOに関する情報をお届けしている本連載。第3回目となる今回は、2月19日に開業に向けて準備中の同施設を会場に開催された「ヱビスブランド PR発表会」の模様をお届けします。なんとこのイベントでは、ヱビスブランドのアンバサダーを務める俳優の山田裕貴さんが登壇! ビールの仕込を初体験する姿も披露していただけました。

会場は建設途中のYEBISU BREWERY TOKYO

今年4月3日にオープンとなるYEBISU BREWERY TOKYOに、ただ今絶好調、まさに“旬”の山田裕貴さんが来る! そんな話題性のあるイベントとあってか、テレビ局を中心に早くから取材陣が行列をなし、受付開始時間にはその数が30人以上に達するという事態に。

定刻である11時からスタートしたこの「ヱビスブランドPR発表会」。背後にビール醸造用のタンクが並ぶステージに最初に登壇したのは、常務執行役員でマーケティング本部本部長を務める武内亮人です。武内は、2024年におけるヱビスブランドの戦略を発表しました。

「ヱビスブランドのみならず、サッポロビールは『姿勢と体験』という2つのテーマからユーザーとのコミュニケーションを図っていきます。ブランドごとに異なる『姿勢』を明確化し、さまざまなイベントなどを通して商品を『体験』していただく」と武内は語りました。

「たのしんでるから、世界は変えられる。」

これが、ヱビスブランドの姿勢を表現するメッセージ。武内は、「ヱビスブランドが130年以上続く歴史のなかで挑戦を続け、新しい技術の可能性を追求し続けてきたのは、ヱビスブランド自身が“たのしみ続けてきた”から」と、これを説明しました。

そしてもうひとつのテーマ、「体験」。これを実現するものが、まさにこの会場となったYEBISU BREWERY TOKYOです。35年ぶりに恵比寿という土地でビールづくりを復活させ、130年という歴史に想いをはせつつ、新たな試みに挑戦し、そしてここでつくられたビールを実際に味わっていただける。当連載における前回のインタビューでもお伝えしました通り、YEBISU BREWERY TOKYOはそんな施設になっているのです。

ちなみにこの発表会が行われた翌日、2月20日からは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第3弾となる「シトラスブラン」が発売になりました。武内は最後に同日からオンエアが開始されるシトラスブランのCMを紹介し、降壇しました。

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最初に登壇したのは常務執行役員でマーケティング本部本部長を務める武内亮人。2024年におけるサッポロビールのテーマとともに、2月20日からオンエアされている「ヱビス シトラスブラン」のCMを紹介しました。

山田裕貴さん登場! 燃える!萌える?ユニフォーム姿を披露

武内と入れ替わるように、本発表会注目の的、ヱビスブランドのアンバサダーを務める山田裕貴さんが早くも登壇です。実は山田さん、ビールのCMに出演するのが夢だった、とのこと。輝かし経歴を持つ俳優ばかりが出演するビールのCMに選ばれるようになれたらいいな、と、そんな夢を抱いていたそうです。

アンバサダーに就任した直後には、恵比寿駅から恵比寿ガーデンプレイスへと続く動く通路「恵比寿スカイウォーク」に飾られる山田さんの広告を写真に撮って送ってくれたりと、多くの人たちから広告出演を祝ってもらったとのこと。いい作品を届けることとともに思い描いていた夢の実現を喜んでいました。

また、山田さんは、ヱビスが掲げる「たのしんでるから、世界は変えられる。」というメッセージにも言及しました。130年に及ぶヱビスの歴史は、醸造家たちの苦労や悩み、葛藤、いろいろな変化を受け入れたり研究を重ねた結果だろうと想いをはせた山田さん。それは、作品を作るうえで、どうやったらいい作品、いい役と思ってもらえるかと毎日考えながら生き、ひとつの役にどれだけ熱い想いを持てるか悩む、俳優の人生と通じるものがあるのではないかと思ったそうです。

ここで、ヱビスブランドのChief Experience Brewerである有友亮太が登壇。有友は、なんと山田裕貴さんにビールの仕込を体験していただくとアナウンス。手にしていたYEBISU BREWERY TOKYOのユニフォームを山田さんに手渡しました。ステージの上でユニフォームを羽織ってみせた山田さんは、「野球をやっていた身としては、ユニフォームと聞くと気合いが入る」と顔付きまで変化していました。ところが……。

「えー、この度、ヱビスの球団に移籍することになりました。みなさん、憧れるのやめましょう」(山田裕貴さん)

開口一番、出てきたセリフが、これ。会場内が笑いに包まれました。

このユニフォームは、恵比寿ガーデンプレイス内にも店舗を構えるゴールドウィンとヱビスブランドのコラボによって作られているそう。有友によれば、ベースはヱビスのブランドカラーである茶色で、ファスナー部分は麦芽の色を採り入れてるとのことです。

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「ビールのCMに出るのが夢だった」と語った山田裕貴さん。
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YEBISU BREWERY TOKYOのユニフォームを手に、自らもそのユニフォーム姿で登壇したヱビスブランドのChief Experience Brewer、有友亮太。
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ジャケットの上に手早くユニフォームを羽織り、帽子をかぶった山田裕貴さん。一時話題となったあのセリフで場内を沸かせました。

開業時のタップルームでは4種のオリジナルビールを提供

ここで仕込作業に向けてきちんとユニフォームを着るために、山田裕貴さんはいったん降壇。ステージに残った有友が、YEBISU BREWERY TOKYOという施設、さらにここで実際に醸造が行われるオリジナルビールについての説明をしていきました。

かんたんに言えば、このYEBISU BREWERY TOKYOは、「ミュージアム」でヱビスブランドの歴史を知り、「ブルワリー」で現在進行形のビールづくりの現場に五感で触れ、そして「タップルーム」において生まれたばかりのビールの物語を体験しつつ、未来へと想いを馳せる施設です。

ちなみに開業時にタップルームでは以下の4種類のオリジナルビールが提供されるとのこと。

●ヱビス∞(ヱビスインフィニティ)<通年>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」

恵比寿工場で使用されていたヱビス酵母を再選抜し、1890年のヱビスビール誕生当時に使用していたと思われるドイツ産ファインアロマホップ「テトナンガー」を一部使用して生まれたフラッグシップ商品。

●ヱビス∞ブラック(ヱビスインフィニティブラック)<通年>

「Beer is ∞.(ビールは無限大)」

恵比寿工場で使用されていた酵母と黒麦芽、それにオレンジのような香りのホップ「マンダリナバーバリア※1」を組み合わせた黒ビール。深みがありながらフルーティーなホップの香りが効いた驚きのあるブラック。※1 一部使用

●Foggy ale 2024(フォギーエール2024)<期間限定>

「Beer is uncertainty.(ビールは不確かなもの)」

ドライホッピングした2種類のホップによるトロピカルな香りと霧のようにかすんだ液色が特徴的なIPA。とろりとした不思議な飲み口ながらもビールらしい苦味とフルーティーな香りを持つ。

●煙々(えんえん)<数量限定>

「Beer is Meditation.(ビールは瞑想)」

吟味した燻製麦芽(※2)がもたらすウィスキーのような香ばしい香り。余韻まで広がる複層的な麦芽の香りを堪能し、その人と樹に酔いしれながら、自分と向き合う時間をもたらしてくれるビール。※2 一部使用

2種類のヱビス∞はすでにアナウンスがなされていましたが、期間限定、数量限定の2種類が発表されました。有友によれば、ヱビス∞の名に表される「ビールは無限大」がYEBISU BREWERY TOKYOのコンセプトのひとつであるとのこと。ヱビスビールの誕生とともに名付けられた恵比寿という街に醸造設備を設え、再びビールづくりをはじめる。このYEBISU BREWERY TOKYOが新たなビール文化が生まれる座標軸となり、恵比寿が世界から注目される街になっていけばいい。

そんな風にビールの可能性は無限大であると信じている有友たちの想いがここには込められているのです。

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演壇に立ち、大きなスクリーンを使ってYEBISU BREWERY TOKYOの説明をする有友。YEBISU BREWERY TOKYOを新たなビール文化が生まれる座標軸にしたいと語りました。

いよいよ山田裕貴さんがビールの仕込を体験!

さて、ユニフォームを着て再登壇した山田裕貴さんは、髪をヘッドキャップでまとめた上に帽子を被り、きちんとYEBISU BREWERY TOKYOのユニフォームに着こなしていました。その姿をMCの女性が「なんか醸造家の仲間入りって感じがします」と表現すると、有友も「すばらしい、もう醸造家ですね」と太鼓判を押します。

それに対する山田さんは、「形だけで本当に申し訳ない」と言いつつも「本当ですか? なんかものすごく一麦芽入魂できそうな」と、一球入魂にかけ、うれしそうに応じていました。ここで山田さんと有友の2人は、ステージ奥に見えているガラス張りの仕込室へと移動。いよいよ仕込作業のはじまりです。ここは麦芽のジュース、「麦汁」を作る設備。水に麦芽を加え、温度管理をしながら10日という時間をかけて麦汁を作ります。

仕込室の様子をMCに問われた山田さんは、これから仕込タンクのなかに入れる麦芽を前に、ビールをつくる基本的な原料であるとは知っていても「生で見たことない」とその驚きを語りました。ちなみに今回、山田裕貴さんが仕込を行うのは、先に紹介した煙々。仕込に使う麦芽には、一般的なビールのようにただ焙煎したものだけでなく、燻製する工程を経たものも含まれています。

そうした有友の説明を聞いた山田さんは、「どれくらい芽が出た麦芽を使うか、燻製した麦芽をどれだけ使うか、悩むところですね」と醸造家らしく(?)、鋭く指摘。また、麦芽がとても甘い香りがすることを報告していました。山田裕貴さんは、「別のものに言い換えて紹介するのはよくないかも」と前置きしたうえで、その香りを「お汁粉ににたような感じ」と表現。有友によれば、焙煎の工程で麦芽に含まれるデンプンが糖に変わることがあり、それが甘い香りのもとになっているようです。

さて、いよいよ山田裕貴さんによる仕込作業の開始です。「一麦芽入魂させていただきます」という宣言の後、「ゆっくり」という有友のアドバイスに従いつつ、仕込釜に麦芽を投入していく山田さん。「おいしくなぁれ。麦芽ありがとう」と声をかけながら麦芽を投入しつつ、「スピードの加減はどうですか?」「(ひとつのタンクに)麦芽はどれくらい入れていくんですか?」と、有友へ質問をぶつけます。今回山田さんが仕込釜投入したのは約10kg。トータルでは200kgを投入するとの返答に、少し驚いていました。

有友によれば、この仕込はビールづくり全体で言えば15~20%くらいの工程ではるものの、しかし、この仕込によって、味と香りといった「ビールの味の骨格が決まる」とのことでした。

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上下にユニフォームを着用し、完全に醸造家スタイルとなった山田裕貴さん。頭髪もちゃんとキャップで覆っています。
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ビールづくりに関わる人以外はまず目にしない焙煎済みの麦芽を前に、「甘い香りがする」と山田裕貴さんは驚きを口にしました。
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「ゆっくり」という有友のアドバイス通り、タンクのなかへ慎重に麦芽を投入していく山田さん。かつて先輩に「麦芽を入れるスピードが速すぎる」と怒られた経験を持つ有友は、その山田さんの作業に「完璧」と太鼓判を押しました。

山田裕貴さんが仕込んだ「煙々」が飲める!?

仕込作業を終えてステージへと戻り、感想を問われた山田さんは、今回担当した麦芽の投入はビールづくりのたったひとつの工程であることを指摘。「ここからまだいろんな工程や努力があって世にビールとして送り出されると思うと、ひとつひとつの作業がすごく大事だなと思った」と述べていました。

「俳優として演技をする際に目線や表情を動かすことにも気を使っているように、麦芽を入れるスピードなども、醸造家さんたちのいろんな努力や研究があるんだろうなと感じながら入れさせてもらいました」(山田裕貴さん)

仕込作業を終え、最後にCREATIVE BREWの新作「ヱビス シトラスブラン」で乾杯をする有友と山田裕貴さん。ビールを飲む際に香りをまず楽しむ様子に、「醸造を体験すると、飲み方も何か変わったんじゃないですか?」と質問を投げかけました。

「そうですね、醸造家としてまずはいろんな感覚で麦芽をとらえていく。視覚だけでなく、嗅覚も大事ですし、もちろん味覚もね。麦芽の声を聞いてあげるということで、聴覚も。そして麦芽を触ったときには『今日はちょっとしっとりしている』『今日はちょっと乾燥している』など、そういったことも感じながら麦芽と日々向き合っている」(山田裕貴さん)

この「醸造家なりきりコメント」に、場内の人たちは一様に笑顔を浮かべていました。

さらに山田さんは、ヱビス シトラスブランのCM撮影にまつわる裏話も披露。

「ヱビス シトラスブランは清涼感や風が吹き抜ける爽やかさみたいなものを表現していると思ってて、それをもっとよく伝えられないかと考えていました。絵コンテでは飲み終えておいしさを感じる表情で終わるはずだったんですけど、もっと何かを伝えたいと思って、不意にカメラを見て『おいしいですよ』ということを表情で伝えたんです。。それがCMではそのまま使われていて……」(山田裕貴さん)

このエピソードに山田さんは現場である醸造家の意見を採り入れながら130年続くヱビスの自由度を感じ、うれしく思ったそうです。

「『たのしんでるから、世界は変えられる。』っていうキャッチコピーのイメージそのままなのかな?って。僕もたのしんでたから、そこでふっとカメラのほうを向けたわけで。俳優という職業として、カメラを見るというのは絶対にしないことですから」(山田裕貴さん)

麦芽を投入しながら山田さんは「僕が麦芽を投入させてもらったこのビールがですよ。いつか誰かに飲んでもらえる」と呟いていました。実際にこの山田さんが仕込んだ「煙々」も、YEBISU BREWERY TOKYOのタップルームで提供される予定です。

「もしかしたらこの1杯は山田さんがあのとき仕込んだタンクのものかも?」

4月3日の開業後には、ぜひYEBISU BREWERY TOKYOを訪れ、そんな想像を巡らせながらビールを楽しんでみてはいかがでしょう?

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仕込作業を終えた有友と山田裕貴さんは、「ヱビス!」と唱和しつつヱビス シトラスブランの入ったグラスで乾杯! 醸造家の作業を体験した山田さんは、その気持ちや姿勢を想像し、「俳優と通じるものがある」と表現しました。

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有友が降壇した後、引き続き山田裕貴さんは、CM撮影時の裏話などを披露してくれました。

山田裕貴さんのプロフィール

ワタナベエンターテインメント所属。

1990年9月18日生まれ愛知県出身。

2011年「海賊戦隊ゴーカイジャー」で俳優デビュー。

2022年エランドール賞新人賞を受賞。

近年の主な出演作に「ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜」、「志村けんとドリフの大爆笑物語」、「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」、「どうする家康」、映画「東京リベンジャーズ」、映画「夜、鳥たちが啼く」、映画「キングダム 運命の炎」などがある。「山田裕貴のオールナイトニッポン X」ではパーソナリティを務める。現在、月9ドラマ「君が心をくれたから」に出演中のほか、映画「ゴジラ-1.0」が公開中。

(文・写真 稲垣宗彦)

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