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特別連載「YEBISU BREWERY TOKYO開業への道」 第1回 恵比寿ガーデンプレイスがとっておきのビアガーデン変身!! 「YEBISU BEER HOLIDAY」、大盛況のうちに閉幕

 2024年4月に開業が予定されている醸造施設を伴ったヱビスのブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO(ヱビス ブルワリー トウキョウ)」。それに向けて、当CHEER UP!では当施設で腕を振るう醸造家へのインタビューやオープニングセレモニーのレポートなどを全4回の連載としてご紹介していくことになりました。

栄えある第1回目は、8月25日から9月3日までにわたって恵比寿ガーデンプレイスを舞台に開催された、「YEBISU BEER HOLIDAY」の模様をご紹介します。実はこのイベント、「YEBISU BREWERY TOKYO」のセールスポイントをいち早く体験できるチャンスでもあったんです。

■YEBISU BREWERY TOKYOの目玉商品が「シークレットタップ」として登場

 山手線恵比寿駅前から約400メートル。東口から南へと延びる恵比寿スカイウォークを歩いた先に広がる恵比寿ガーデンプレイスは、映画館や美術館、レストラン、それにオフィスビルなどが立ち並び、多くの人が集う複合商業施設です。ちなみに東の端には、サッポロビールの本社もあります。

 1988年まではこの場所にサッポロビールの工場があり、ビールを醸造していたことはご存じでしょうか? ビール工場だった敷地の再開発で生まれたのが、恵比寿ガーデンプレイスなんです。そもそも恵比寿という地名は、「ヱビスビール」の工場があったことからつけられた、ということも、意外と知られていないかもしれませんね。

 サッポロビールでは、ヱビスビール発祥の地である恵比寿という土地に改めて着目。地域を盛り上げるためのさまざまな活動を行ってきました。そのひとつとも言える取り組みが、2024年4月に予定している「YEBISU BREWERY TOKYO」の開業。1890年から約100年近くに渡ってこの地で続けられていたビールづくりが、35年の時を経て、ついに再開されるのです。

 YEBISU BREWERY TOKYOの開業時には、当施設限定のフラッグシップ商品「ヱビス∞(ヱビス インフィニティ)」や、「ヱビス∞ブラック」といった通年商品のほか、季節にあわせた限定商品など、「ここでしか飲めないヱビス」を取りそろえ、皆さまをお出迎えする予定です。

 そして開業に先立ち、8月25日から9月3日までにわたって恵比寿ガーデンプレイスでは、渋谷区ならびに一般社団法人渋谷区観光協会の後援を受け、「YEBISU BEER HOLIDAY」がサッポロビールの主催で開催されました。

 これは恵比寿ガーデンプレイスのど真ん中、センター広場で開催されました。。実はこのイベントでは、「シークレットタップ」として、前述の「ヱビス∞」のプロトタイプ版を飲むことができたのです。

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恵比寿ガーデンプレイスのセンター広場が、こんな感じに10日間限定のビアガーデンに! 平日ということもあるのですが、過剰に人が密集した感じもなく、ゆったりとおいしいビールを楽しめました。

■会場で提供されていた8種類のヱビス

 筆者もひとりの来場者として取材をかねてこのイベントを楽しんできました。私が会場を訪れたのは、会期も最終盤を迎えた8月31日。17時過ぎの予約です。このイベントでは事前予約で席を確保するか、当日会場に行って、その日の席を確保するか、2通りの予約方法を採ることができました。入場後は1グループにつき70分間の飲食が楽しめるルール。

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正面ゲートです。向かって右側が当日エントリーの列。左が事前予約の列。もちろん事前予約をしておいたほうが確実に思った時間に入れたわけですが、ふらっと行っても楽しめる余地がつくってあったのは、個人的に評価したいと思いました。

  •  ヱビスビール
  •  ヱビス プレミアムブラック
  •  ヱビス&ヱビス(ハーフ&ハーフ)
  •  ヱビス プレミアムエール
  •  琥珀ヱビス プレミアムアンバー
  •  ヱビス マイスター
  •  ヱビス オランジェ(数量限定)
  •  シークレットタップ(数量限定1人1杯まで)

 以上がYEBISU BEER HOLIDAYで用意されていたドリンクのバリエーション。なんとヱビスブランドのビールだけでなんと8種類もが取りそろえられていたのです。もちろん全部、樽出し。「いつものヱビス」はもちろん、YEBISU BARなど限られた店舗でしか楽しめないものもあって、目移りしてしまいます。特に注目なのは、10月11日(水)より期間限定発売されたCREATIVE BREW第2弾ヱビス オランジェとシークレットタップが先行体験できたということです。。どちらも数量限定。しかし目玉はなんと言ってもシークレットタップ。しかも、1人につき1杯限定というところがまた希少感を醸します。

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ドリンクの注文は、会場内を巡回しているオレンジ色のハットをかぶり、ドリンクメニューのパネルを持ったスタッフに。飲みたいドリンクをお願いすると、右手に持った黒い端末で電子決済。引換券を手渡してくれました。

 ドリンクの注文は、メニューを掲げて場内を巡回しているスタッフを呼び止めて、飲みたいビールを指定、電子マネーで会計を済ませる方式です。支払いが終わった後に手渡されるビールの種類が書かれたカード、それに入場時に手渡された「YEBISU BEER HOLIDAY」の特製グラスを持って、ドリンクカウンターへ向かい、そのグラスに注いでもらいます。

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ドリンクカウンターへ行くとその場にいるスタッフが、1~3のどの窓口へ行けばいいかを指示してくれるので、そこに並びます。自分の番が来たら、引換券と入場時にゲットした特製グラスを渡してビールを注いでもらいます。

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ヱビスブランドのカランが並ぶドリンクカウンター内部。YEBISU BARくらいでしか見られない光景ですが、それがこんな屋外で! ヱビスビール好きならこれを見ただけでわくわく感が味わえる、かも?

 1杯目はやはり「シークレットタップ」を。しっかりと苦味もコクも感じさせながら、それが過剰になりすぎず、ヱビスブランドらしさも感じさせるお味でした。とはいえ、この場で提供されていたのは、あくまでも“プロトタイプ”。YEBISU BREWERY TOKYO開業までにもっと練り込まれたものになるのでしょう。現状でも十二分に「おいしいビール」に仕上がっていましたが、これは筆者個人の感想でしかありません。やはり開業後にYEBISU BREWERY TOKYOで「ヱビス∞」としてみなさんに味わっていただくのがいちばんでしょう。

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これが「シークレットタップ」として提供されていた、「ヱビス∞」のプロトタイプです。かなり飲みやすいビールでありながら、しっかりと苦味やコクといったビールのおいしさも感じられるものでした。開業時にはさらに完成度が上がっているかと思うと期待はさらに高まります。

 なお、2杯目にはヱビス オランジェ、3杯目にはヱビス マイスターをいただきました。

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おかわりの前にはグラスリンサーを自分で操作してグラスを洗浄します。また、グラスは持ち帰ることができたので、退場時にもここでしゅわわーっと洗います。

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筆者はクレジットカードをスマートフォンに登録してあったので、何を飲むかを決めたら、タッチ決済でぴぴっと瞬時に会計が終了。財布を取り出しお金を数えるわずらわしさがなく、とても便利でした。

■フードメニューも充実 そして隠れたコラボも

 一方、フードメニューはどうだったのか、というと、これもまたなかなかに力の入ったものが提供されていたのでした。

 会場にはヱビスビールに合う逸品グランプリ(リンク挿入:【第8回】恵比寿の料理人が考える!ヱビスビールに合う逸品グランプリ (ebisu-gp.com))という街のイベントで上位入賞をした店舗の3台のキッチンカーが並んでいました。それぞれ運営しているのは、ふだんはキッチンカーでの飲食を提供していない、しかも地元・恵比寿を中心とした渋谷区内のお店ばかり。10日間の開催期間のうち、前半となる8月25日から29日までと後半の8月30日から9月3日では、それぞれ入っているお店が違っていたところも特筆すべきところです。

 前半は「にんにくや」、「plate」、「焼鳥と水炊き 櫛田」の3店。後半は、「ROTISSERIE★BLUE」、「WINE BAR 1dL」、「日本料理 代官山やまびこ」が出店。お店の特色が色濃くにじみ出たメニューをそれぞれに3~5種類かそれ以上も提供していました。

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「ROTISSERIE★BLUE」。ガーデンプレイスタワー最上階にあるカジュアルなフレンチレストランで、店名通り、ロティサリーチキンが名物です。
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全体的に肉料理が多かったので、さっぱりめのフードもひとつあったほうがいいかな、と選んだROTISSERIE★BLUEの「エビとオリーブとドライトマトのマリネ」。上品にまとまったお味で大満足。
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「WINE BAR 1dL」。ビールのイベントながら、恵比寿ガーデンプレイス ブリックエンドにあるワインバーも参戦。肉料理を中心にしたセレクトで人気を集めてました。
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「日本料理 代官山やまびこ」。恵比寿と代官山の中間で27年も続く日本料理店。懐石料理やしゃぶしゃぶ、すき焼き、天ぷらなど、さまざまな日本料理が楽しめます。
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やまびこの「自家製ローストポーク」。さっぱりしたポン酢ベースのタレが引き立てる、ぶた肉の濃厚なうまみ。筆者の好みど真ん中を射貫く逸品でした。ビールが進むこと進むこと。

 ドリンクメニューとは違い、フードメニューはそれぞれのキッチンカーへ出向き、欲しい料理を伝えて購入する方式。ドリンクにしてもフードにしても、どちらも電子マネーによるキャッシュレス決済で統一されていたのも、このイベントのひとつの特徴と言えたかも。小銭をやり取りする煩わしさがなく、個人的には会計がとても快適でした。

 実はこのイベント、隠れたコラボが2つほど実施されていたんです。ひとつはアウトドアブランド「THE NORTH FACE CAMP(ザ・ノース・フェイス・キャンプ)」と。そして、もうひとつは、同じ恵比寿ガーデンプレイス内にある、食と音楽を融合させたダイニング「BLUE NOTE PLACE(ブルーノート・プレイス)」と。

 会場内の一角にはキャンプ用のテントが貼られ、ちょっとしたアウトドア気分を味わいながらの飲食が可能になっていました。このテントはTHE NORTH FACE CAMPから提供されたもの。そして会場内に流れる音楽、これがBLUE NOTE PLACEからの提供でした。BLUE NOTE PLACEでは、YEBISU BEER HOLIDAYの開催期間にあわせ、「GOOD MUSIC TERRACE」というイベントを開催。時計広場とYEBISU BEER HOLIDAY会場に、さまざまなDJによる素敵な音楽が届られていたのです。

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会場の一角にあったテントコーナー。アパレルなども人気なアウトドアブランド「THE NORTH FACE CAMP」が提供するテントが3張り。街中でキャンプをしているような感覚でビールを楽しむことができました。

■70分という制限時間は短すぎ?

 取材を行ったのが平日だったこともあり、多くのお客様で賑わいつつ、それでいてギスギスとした過密さはまったく感じられないとてもよい時間が過ごせました。これは各自の持ち時間が70分と制限されていたことも大きかったと思います。

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スタッフにそれぞれのビールの特徴を説明してもらいながら、次の一杯は何を頼むか、吟味中の来場者。なにせ8種類もあるので目移りは必至。こういう時間もまた楽しいんですよね。

 実はこの70分というちょっと短めの制限時間には、より多くのお客様に楽しんでいただくということ以外に、もうひとつの想いが込められていました。

 恵比寿周辺には、会場内でフードメニューを提供していた6店はもちろん、ほかにもたくさんの素敵な飲食店があります。会場内のキッチンカーで料理を提供していたお店は、会期中も通常営業を続けていました。このYEBISU BEER HOLIDAYで興味を持ったら、そのままお店へ出かけて飲食を楽しむことができたのですね。

 70分という時間に対して、「ちょっと物足りないな」と思われたお客様のなかには、出店していたお店、あるいは恵比寿ガーデンプレイスや近隣にあるお店でに出かけ、さらに楽しく飲食を続けられたかたもいるかと思います。YEBISU BEER HOLIDAYをひとつのきっかけとして、恵比寿という街で飲食をする楽しさを知って欲しい、恵比寿という街にもっともっと賑わって欲しい。そんな担当者の願いが込められていたのですね。

 取材とはいえ、おいしく楽しいひとときを過ごすことができず。「シークレットタップ」を味わうことができたおかげで来年4月のYEBISU BREWERY TOKYO開業への期待をますます高めながら、最後にグラスリンサーで綺麗にゆすいだ特製グラスをお土産に、帰途に就いたのでした。

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明かりが灯る高層ビルを背景に、おいしいビールを傾ける。明るいうちから飲むビールは独特のおいしさがありますが、きらびやかな照明が引き立つ夜こそがビヤガーデンのゴールデンタイムかもしれません。

(写真・文:稲垣宗彦)

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