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あのオリエント急行が46年ぶりにイタリアに帰ってくる!

アガサ・クリスティーの小説の舞台になったあの豪華列車が、2023年から運行を再開します。

ヨーロッパには世界最高レベルの鉄道網があることは周知の事実ですが、単なる移動を超えた体験となると、1977年に惜しまれながら運行を終了したオリエント急行の旅をおいてほかにはないでしょう。その歴史に残る圧倒的に贅沢な鉄道の旅が、車両と路線を新たにイタリアで復活することになりました!オリエント急行の伝説の始まりとなった、かの有名なパリ~イスタンブール路線を超える稀有な体験となることは間違いないでしょう。

新たに生まれ変わるオリエント急行「ラ・ドルチェ・ヴィータ」の
ラウンジ Courtesy of Dimorestudio

新たに生まれ変わるオリエント急行「ラ・ドルチェ・ヴィータ」は、2023年から乗客を迎え、イタリアを南北に駆け巡り、さらには国境を越えてパリ、イスタンブール、クロアチアの港町スプリトを結ぶ6つの路線で運行を再開します。また停車するすべての街を満喫できるように、1~3泊から選べる旅はどれも余裕のあるスケジュールとなっています。そして見逃せない新しい目玉は、ローマでの途中下車。2024年オープン予定となっている史上初のオリエント急行ホテル「ミネルバ」に宿泊できます。

「ラ・ドルチェ・ヴィータ」の車両 Courtesy of Dimorestudio6

ベルモンド社が運行する夢の寝台列車、ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレスとはまた異なる、このラグジュアリーな列車の旅を提供するのは、スタイリッシュな高級ホテルブランドとして知られるAccor Groupです。オリジナルのオリエント急行が運行を開始したのは1920年代でしたが、新オリエント急行は、甘い生活を意味する「ドルチェ・ヴィータ」と呼ばれる、1960年代から1970年代にかけてイタリアで花開いた黄金時代を現代に再現することをテーマにしています。

古き良きオリエント急行の車内の様子 Courtesy Fonds de dotation Orient Express Heritage

新オリエント急行のスタイリングと装飾には、ドルチェ・ヴィータの本質ともいえる「華やかさ」「芸術」「生きる喜び」が見事に反映されています。12の豪華客室、スイート18室、「Honour Suite」と名付けられた特別客室1室(Honourがイギリス英語のスペリングなところも魅力の一部です)、そして食堂車を備えた各列車は、現代的なデザインでまとめられ、それがまた60年代と70年代の雰囲気を一層引き立てています。列車のデザインはミラノにあるデザインオフィス、Dimorestudioが手がけています。

「ラ・ドルチェ・ヴィータ」のデラックススイート Courtesy of Dimorestudio

「Accor Groupは、旅に対しても情熱的で違いの分かるお客様のために、歴史あるオリエント急行を再現できたことを非常に光栄なことだと考えています。新車両は、私たちの想像を超えた豪華な旅の新しい形を体現しています」と、Accor Groupの会長兼CEOを務めるセバスチャン・バザン氏は述べています。「Arsenale Groupとのパートナーシップにより、私たちはオリエント急行の伝統・哲学と見事に調和した新たな地平を切り開くことができました。このプロジェクトは、どこまでも前に進んでいきたいという私たちの飽くなき願望の現れでもあります」

「ラ・ドルチェ・ヴィータ」の食堂車 Courtesy of Dimorestudio

新たに生まれ変わるオリエント急行「ラ・ドルチェ・ヴィータ」の運行スケジュールについては、来年の発表をお待ちください。

この記事はTravel & Leisureのジェシカ・ポワトヴァンが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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