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歌う料理人・森野熊八
「料理人は伝えるための話術が必要」喋りの大切さに言及
日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの新番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。
9月5日(日)、9月12日(日)放送回のゲストは、歌う料理人の森野熊八さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。
*ポッドキャストでもどうぞ!*
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◆「料理を伝えるプロ」になりたい
森野:僕は料理を伝えるプロになりたいんですよ。伝える方法として、当然料理という作る作業もあるし、食べて食レポをする方法もあるし、話すっていう手段もあります。いろいろな伝え方の方法として、僕は歌を使ってみたりとか、こういう番組に出していただいてお話をさせていただくことで、料理をしている人なんだって認識していただけたら、嬉しいんですよね。そもそもは、ばあちゃんが料理の先生だったんですよ。
チャンカワイ:え!
森野:例えば子どもの頃、家に帰ったら、ばあちゃんがお化粧をして座って、横で傘みたいなものを差している人がいるんです。「何してるの?」って聞いたら雑誌の撮影だったんですよね。ですので、結構子どもの頃から料理の環境のなかにはいましたね。
チャンカワイ:そうなんですね。育った環境もそうですが、お料理を伝えるという今の芸を自然と身につけていったということなんですね。
森野:身につけたというか、持っていたものをそのまま使っているだけかもしれませんけど(笑)。
◆料理人は伝えるための話術が必要
森野:(オフの時間に必要なのは)考える時間というものをちゃんと持たないと。技術的にはちょっとずつは上手になっているかもしれませんけど、頭が回る時間がだんだんと遅くなってきたりと、衰えていっている部分もいっぱいあるので、それをどう補っていくかということですかね。
チャンカワイ: そういう部分ではブログとか(必要)?
森野:ブログとFacebookは基本的に毎日更新するようにしているんですね。あまり話したことがないですけど、これはトークの練習なんです。
チャンカワイ: へー。
森野:料理業界はとくにそうだと僕は思っているんですけど、みんな喋ることをおろそかにしすぎなんですよ。なんていうのかな、「自分って話が上手でしょ?」ではなくて、みんなに料理を伝えるための話し方って技術が必要だと思っていて、それってなかなか難しいじゃないですか。
だから毎日書くことで、喋ることの訓練をしていて、何にも書くことがない、何にも話すことがないときにでも、なんとか言葉をひねり出す訓練をしています。
チャンカワイ: すべてはお料理に関することの愛情であったり、志であったりを磨いていくということですね。
森野:まさにそうです。いいこと言いましたね。
<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/