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南極からガラパゴス島まで、まだ見ぬ世界を探検する豪華クルーズ船の旅

南極からガラパゴス島まで、まだ見ぬ世界を探検する豪華クルーズ船の旅

MSモード号で巡る白夜の旅 Daniel Joseph/Courtesy of Hurtigruten

広々としたデッキで1日をのんびり過ごし、ハッピーアワーにカクテルを楽しみ、寄せては返す波を見つめる日々……いつだって穏やかな時間を過ごしたい旅にはクルーズがお薦めです。自然を探索し、野生動物に出会い、天候によって旅程が変更されるクルーズは、ワクワクドキドキの冒険旅行としての要素も備えています。新しい体験や文化の発見や、前人未到の地への旅が人気を集める昨今では、アドベンチャー・クルーズが大きなトレンドとなっています。とはいえ、こうしたクルーズでは朝から晩まで常に危険に身をさらしているわけではありません。昼間はカヤッキングにハイキング、シュノーケリングを楽しみ、夜は、バトラー(執事)による至れり尽くせりのサービスや豪華ディナーを楽しみ、その後、気持ちの良いお風呂を備えたスイートルームで1日の終わりを過ごす、といったスタイルが一般的です。

アドベンチャー・クルーズには、好奇心やエコツーリズムへの関心にあふれた、アクティブな休暇を求める旅行者を満足させてくれる魅力が詰まっています。必要な設備の整った船に乗って、南極大陸やガラパゴス諸島、北極圏の秘境を訪れてみてはいかがでしょう。船旅の途中でカヤックやゾディアック製インフレータブル・ボートに乗って名所を巡ったり、島に上陸してうっそうとした森の中をハイキングしたり、さらにはカラフルな熱帯魚やサンゴ礁を間近に観察するシュノーケリングを楽しむこともできます。また、こうしたアドベンチャー・クルーズの多くは、提供される体験の理解をさらに深めるため、教育プログラムなども用意している点が特徴です。

今では名の知れたラグジュアリー・クルーズ会社もアドベンチャー・ツアーや探検をメインにしたアクティビティ・ツアーをパンフレットに掲載するほどの人気で、旅のオプションは文字通り無限大です。今回は、アドベンチャー・ツアーは初めてという人だけでなく、経験豊富な探検好きも楽しめる13のクルーズを紹介します。

南極大陸&パタゴニア地方を巡るエクスペディション・クルーズ

南極大陸に住む野生動物と間近に対面できる、アドベンチャーズ・バイ・ディズニーのクルーズ。Olivier Blaud/PONANT/Courtesy of Adventures by Disney

アルゼンチンのブエノスアイレスから始まるこの12日間のクルーズは、アルゼンチン南端にあるフエゴ島の街、ウシュアイアへのフライトからスタートします。ティエラ・デル・フエゴ国立公園を探検するもよし、南フエゴ鉄道の「世界の果て号」に乗ってパタゴニア地方を走り抜けるのもよし。その後、客船に乗り込み、南極大陸まで10日間にわたるクルーズを楽しみます。途中で選べるオプションには、ゾディアック製インフレータブルボートで行く南極半島の旅、ペンギンとの散歩、カヤッキング、南極大陸の丘から素晴らしい眺めを堪能できるハイキングなどがラインナップされています。この旅のハイライトは、2日間かけて通過するドレーク海峡です。野生動物ウォッチング、写真撮影のワークショップ、船内ツアー、ゲーム、映画、温水プールなどの船上アクティビティも充実しています。

ガラパゴス諸島を巡る、魅惑のエクスペディション・クルーズ

こちらはエクアドルの首都、キトから出発する9日間のエクスカーション(小旅行)。ガラパゴス諸島の小島、バルトラ島まで飛行機で移動し、パンガと呼ばれる漁船でガラパゴス・レジェンド号に乗りつけ、乗船します。バルトロメ島でのハイキングとシュノーケリングで冒険の幕を開け、サウスプラザ島に移動して、ガイドと一緒に朝の散歩でアシカやイグアナ、アオアシカツオドリなどの野生動物を観察します。クリストバル島ではハイキング、シュノーケリングだけでなく、船底がガラス張りのカヤックに乗るクルーズも楽しめます。アオウミガメ、アシカ、モッキンバードの生息地であるガラパゴス諸島最古の島、エスパニョーラ島にも立ち寄ります。船内では、赤道での星空観察、ディズニー映画鑑賞や屋外ダイニングが楽しめるプランになっています。

アマゾンとマチュピチュを行く、ワイルド・ペルー・エスケープ

ペルーの首都、リマから始まるアドベンチャー・トリップに出かけます。まずはクスコに向かい、クルマでアンデス山脈の村まで行き、電車に乗り継いでマチュピチュへ。太陽の門またはワイナピチュ山までハイキングしながら、1日をかけてマチュピチュを観光します。電車と飛行機を乗り継いでリマに戻ったら、ナウタの村までドライブし、ドルフィンII号でアマゾン川上流に向かうクルーズに出発です。続く3日間は500万エーカー(約2万㎢)の手つかずのジャングルが残るパカヤ・サミリア国立保護区を探検します。小型のモーターボートやカヤックで行く日帰り旅行では、ハイキングに出かけて、ナマケモノ、サル、さらには多種多様な鳥類と出会うこともできます。リベレーニョスと呼ばれる、川の上で暮らす原住民たちと触れ合う貴重な機会も用意されています。

ドーバー海峡を起点に巡るフィヨルド・エクスペディション・クルーズ

フッティルーテンから見たノルウェーのオーロラ
Karsten Bidstrup/Courtesy of Hurtigruten

MSモード号で行くこの11日間の旅では、ノルウェーで最も美しいといわれる5つのフィヨルドを探検します。イギリスのドーバー海峡を出発した客船は、イギリス南岸に広がる白い岸壁を眺めながら北海へと進路を進めます。船内では、探検を実際に案内してくれるチームメンバーと交流したり、フィヨルドや氷河について学んだり、さらにはアマチュア科学者のボランティア・プロジェクトに参加することもできます。また、当然のことながら、客室にあるお風呂でリラックスすることももちろん可能です!

3日目には、16世紀に建てられたお屋敷とその庭に備えたカフェで知られる美しい村、ローセンダールまでハイキング(またはカヤッキング)で移動しながら雄大な景色を満喫。5日目はスッペル氷河をガイドつきツアーで巡り、人口わずか300人でありながら、古本屋が10件もあるというフィヨルドの村、フョエルランドを訪れます。沿岸を小型ボートで行く旅では、雄大な滝、雪を頂く山々など自然の美があなたを待ち受けています。

スヴァールバル諸島を周遊する究極のエクスペディション

MSスピッツベルゲン号で行くスバールバル諸島のモナコ氷河
Courtesy of Hurtigruten

ヨーロッパ大陸の北、北極圏に位置するスヴァールバル諸島は、手つかずの自然が残る世界最規模のエリアです。オスロから辺境の町、ロングイェールビーンへのフライトで幕を開けるこの8日間の旅では、街を散策してから乗船し、巨大な氷河、氷山、野生動物が待ち受けるクルーズに出発します。

この地域でホッキョクグマの生息数が最も多いスヴァールバル諸島東部では、母グマが子グマを連れてアザラシを狩る姿がよく見られます。流氷が浮かぶ凍てついた海の風景を分析し、クルーズ船の船長と探検チームは航海ルートを決定していきます。温かいお風呂やサウナ、ジムだけでなく、探検チームによるレクチャーや、美しい景色・野生動物を写真に収めるためのプロカメラマンによるワークショップなど、船内での体験も充実しています。

コロンビア川を行く、アドベンチャーとワインの旅

スタート地点であるポートランドを後にしたクルーズは、ビクトリア時代の街並みが残るオレゴン州アストリアへ向かいます。クラットソップ砦では、アメリカ西部を探検したことで知られるルイス・クラーク探検隊が見た風景に思いを馳せることができるでしょう。そこから船は上流へ向かい、ボンネビルダムの水門やマルトノマ滝を通過してさらに先へと進みます。ガイドつきのハイキングでは、シダの茂る森を通ってコロンビア川渓谷の中心へ行き、現地のワイナリーであるHood River Valleyでのテイスティングで1日を締めくくります。

5日目はパルース川の河口に到着。カヤックやパドルボートに乗ったり、スイミングをしたり、あるいは野生動物を観察したりして過ごします。ディシューツ川を行くガイドつきのホワイトウォーター・ラフティング(急流を下るラフティング)には、ランチとコロンビア・ヒルズ州立公園の散策も含まれています。翌日のハイキングでは、川の景色に加え、アダムス山、フッド山、コロンビア川渓谷の眺めを堪能し、ポートランドに戻る前に豪勢なさよならディナーで旅を締めくくります。

動植物あふれる大自然とマヤ文明を巡るベリーズ・クルーズ

この7日間のクルーズでは、ベリーズ・シティでサファリ・ヴォイジャー号に乗船し、ベリーズ・バリア・リーフやランガナ・キー(個人所有の島)でシュノーケリングや水泳、パドルボードを楽しみます。ラフィング・バード・キー国立公園では、カヤッキングやシュノーケリングをしながら、エンゼルフィッシュ、ブダイ、ウミウチワ、サンゴなどの海洋生物を観察した後、グアテマラに向けて出港します。その次に待っているのは、400種以上の動植物が生息する熱帯雨林でのハイキングです。

プンタ・ゴルダでは、地元の市場を訪れてからマヤ遺跡を見学します。また、小型ボートで行くバードウォッチングツアー、ハイキング、カヤックツアーでは、クロホエザル、シカ、ワニのほか300種以上も生息するという鳥類に出会えるかもしれません。このクルーズの最後は、ベリーズ・シティに戻る前にキャプテン自らがホストを務める豪勢なディナーとなっています。

グリーンランドからベーリング海を巡る北西航路クルーズ

グリーンランドからベーリング海へ向かう
Otto Ilg/Courtesy of Abercrombie & Kent

アドベンチャーとラグジュアリーを融合した24日間のクルーズです。プライベート・バルコニー、バトラー・サービス、フランス風料理、アフタヌーンティーと充実した船内アトラクションに加え、ボートによるツアー、氷山・野生動物観察など、盛りだくさんの内容が自慢です。モントリオール市内を散策した後、飛行機で西グリーンランドに移動し、そこで乗船です。氷山ひしめくフィヨルドのクルーズ、イヌイット村訪問、犬ぞり体験、古代集落の見学などが予定に組み込まれています。カナダの北極圏群島であるヌナブト準州へと進んだ船は、そこから北西航路に入ります。ノースウエスト準州では、イヌイットの町の見学や珍しい地質現象である、スモーキング・ヒルズを見ることができます。オイルシェール(重油を含む砂質岩)を大量に含むこの丘は、数世紀にもわたってずっと煙を吐き出してきました。その後、ユーコン準州とアラスカ沿岸をクルーズし、ノームで下船します。

ザンジバルとインド洋の宝石を巡る旅

ル・ベロ号で行く13日間の探検クルーズです。セーシェル共和国の首都であるマヘ島の街、ビクトリアを出発した船は、ラ・ディーグ島とルミール島を経由してサンゴ礁など海洋生物が豊富なターコイズブルーの海に到着します。ここでシュノーケリングやダイビングを満喫してから、さらに小さな島々へと進みます。“アルフォンス環礁の宝石”と呼ばれ、手つかずの自然が残るビジュティア島は、美しい砂浜で囲まれ、サギ、フリゲートバード、カメ、巨大なカニなどが生息していることで知られています。

その後、船は多様な海洋生物が生息し、“インド洋のガラパゴス諸島”と呼ばれるコスモレド環礁を経て、ウミガメの繁殖地であるアサンプション島へと向かいます。次の寄港地、タンザニアからは、その沖合に位置し、ユネスコの世界遺産にも登録されているザンジバル島を目指すコースとなっています。

北西航路からエルズミア島、アクセルハイバーグ島を巡るカナダ北極圏秘境の旅

トロントから始まるこの12日間の旅では、まずヌナブト準州レゾリュートに飛び、街を散策してから、2機のヘリコプターと20台のゾディアック製ボートを備えた新しい探検船、ウルトラマリンに乗船します。

その後、数日にわたってカナダ北極圏の離島や氷の入り江の間を縫うように航行しながら、地球最後の秘境のひとつであり、一般人が訪れることはほとんどないエルズミア島や、化石の森で有名なアクセルハイバーグ島を目指します。熟練した探検チームが天候や氷のコンディションを見て最適な航行ルートを判断します。ボート・クルーズ、陸地での探索、遊覧飛行、教育プログラム、野生動物の観察、地元コミュニティ訪問など、長い航海の間も退屈するひまは全くありません。クジラやイルカ、鳥類、ホッキョクグマ、ジャコウウシ、さらに運がよければホッキョクオオカミなどの野生動物もお出迎えしてくれます。

ニューファンドランド島周遊の旅

ニューファンドランドの州都、セントジョンズから始まる12日間の旅20艘のゾディアック製ボートと最新のナビゲーション機器を備えたオーシャンエンデバー号は、夕方に出港して北東へと向かいます。氷山、クジラ、海鳥を眺めながら風光明媚な村や岩場を通過し、カナダを代表する世界遺産であるランス・オー・メドー国定史跡に到着。ここでは、当時の様子を再現したバイキング村を訪れてノース人(ノルマン人)の植民地跡について学ぶことができます。さらには、ラブラドール半島にあるレッド・ベイ・バスク捕鯨基地で1500年代に造られた捕鯨船について学ぶこともできます。

半島西海岸のグロス・モーン国立公園では、ボンヌ湾の眺望を満喫できるハイキングが用意されています。そこから船はニューファンドランド島南部の湾や入り江、地元コミュニティなどを通過していきます。さらにボートに乗り換えて野生動物を至近距離から観察。ファーストネーション(イヌイットとメティを除く先住民)に属するミクマク族の族長によるもてなしを受け、彼らの文化について学ぶこともできます。続いて、ニューファンドランド島沿岸のフランス領土、サン・ピエール・ミクロン諸島に立ち寄ってからセント・ジョンズに帰還するコースになっています。

バハ・カリフォルニア州を巡る冒険旅行

カラフルな熱帯魚と一緒に泳ぐアシカたち
Matthew T Rader/Unsplash/Courtesy of Aurora Expeditions

カリフォルニア半島南端にあるリゾート都市、カボ・サン・ルーカスから出発する13日間の旅。冬になるとコククジラがやってくるマグダレナ湾のラグーンを目指して船は一路北上します。ゾディアック製ボートやカヤックに乗り込んで、鳥類、アシカ、イルカと一緒にマングローブの森をクルーズしたり、トカゲやコヨーテ、ジャックラビットの足跡を探す、砂丘のハイキングを楽しむこともできます。翌朝に船は生きた珊瑚礁、色鮮やかな熱帯魚、鳥類などが生息する保護区、カボ・プルモ国立公園に到着。ダイビングやシュノーケリングで海の生物と触れ合うこともできます。

その後6日間にわたってコルテス海に浮かぶ島々を巡りながら、ハイキング、カヤック、シュノーケリング、スイミング、ダイビングなどを楽しみます。様々な鳥類、マダラトビエイ、ゴンドウクジラ、バンドウイルカなど、多種多様な野生動物も観察することもできます。美しい河口の街、ロレトに停泊して町歩きの散歩や、1699年に建てられたサン・ハビエル伝道所の見学を楽しんだ後は、ピチリングエで下船してカボ・サン・ルーカスに戻る行程です。

未知の五大湖を発見するエクスペディション・クルーズ

カナダ・オンタリオ州サンダーベイを出発して、スペリオル湖を横断するこの8日間の旅では、乗船する前に、19世紀初頭の毛皮の交易所を再現したフォートウィリアム歴史公園を散策します。その後は、花崗岩の崖を眺めるハイキングをしても、雄大なカカベカ滝に足を向けるのもよし。ミネソタ州ダルースでは、ノースショア・シーニック鉄道でスペリオル湖畔ルートを旅したり、セントルイス川で川下りを楽しむこともできます。

ウィスコンシン州アポストル諸島では、果てしなく続く針葉樹林の森、砂丘の湿地、潟湖、海食洞などをカヤックで回ることができます。ミシガン州ホートンでは、この地で7000年にわたって行われてきた銅の採掘の歴史に触れ、クインシー鉱山の地下約113mまで潜り、地下採掘作業について学ぶことができます。さらにハンガリアン・フォールズへのハイキングか、鳥類を観察しながら行くカヤッキングのどちらかを選択できます。次に、ヒューロン湖とスペリオル湖の間を流れるセントメアリーズ川のスー水門を通過した後、マッキノー島に上陸して1日を過ごします。ウィスコンシン州のミルウォーキーがこのクルーズの終着地となっています。

この記事はTravel & Leisureのパトリシア・ドハティが執筆し、 Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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