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岸壁幼魚採集家・鈴木香里武、“未利用魚”を食べて海の豊かさを守る「“持続可能な資源を守る”ということにも繋がる」

日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの新番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。

7月11日(日)、7月18日(日)のゲストは、岸壁幼魚採集家の鈴木香里武(すずき・かりぶ)さん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

*ポッドキャストでもどうぞ!*

Vol.1 幼魚採集家とは?
Vol.2 幼魚の魅力&香里武さんが幼魚を通じて伝えたいこと
Vol.3 フィッシュヒーラー&幼魚の研究について
Vol.4 魚食系男子!香里武さんの食へのこだわりと夢

* * * * * * *

◆魚の生き様をエピソードとして紹介していく

チャンカワイ:幼魚の魅力にとりつかれたのが0歳? それは両親の影響ですか?

鈴木:そうです。僕に香里武(かりぶ)って名前をつけるぐらいですからね。

チャンカワイ:確かにすごいですよね。

鈴木:両親も海が好きなんですけど、足元にいる魚っていうその身近さが(魚に)のめり込むきっかけだったんですね。そして触れ合う機会が一番多かったのは、大きな魚ではなく幼魚でした。それらを観察しているうちに、だんだんと彼らの生き様に惚れるようになりました。
彼らは体が小さいので、(外敵に)見つからないように頑張って擬態化してみたり、透明になってみたりとか。10種類の魚がいたら10通りの生き様があって、そのどれもが健気なんですよね。彼らの生きているストーリーっていうものに、すごく惚れるようになったんです。
言ってしまえば、僕は単なる魚好きなんです。その好きな気持ちをみんなと共有したいなと思って。どちらかといえば、魚の生態解説というよりは、魚の生き様をエピソードとして紹介してみたり、あとは岸壁幼魚採集ということを本業でやっているので、「身近なところで(魚たちに)会えるんだよ」っていう身近さを発信してみたり、魚の世界に触れ合うきっかけをいっぱい作っていきたいと思っています。

チャンカワイ:魚の魅力をみんなで分かち合いたいという思いと、何よりも魚に対する敬意が感じられますよね。

鈴木:ああ、それは嬉しいことを言ってくださいますね。

チャンカワイ:敬意の延長戦上にあるのが、(普段から着ている)セーラー服ということなんですよね。

鈴木:そうです。敬意を持ってセーラー服を着ています。

◆“未利用魚”を食すことで、海の豊かさを守る

チャンカワイ:なんでも、食べるということに関しても楽しんでいらっしゃるみたいですね。

鈴木:そうなんですよ。魚が大好きで、いろんな魚を美味しくいただきたいんですよね。好きな魚って10種類ぐらいに収まってくると思うんですけど、日本は島国だから4,000種類ぐらいの魚がいるんですよね。まだまだ知られていない、実は美味しい魚に溢れているんです。
それらは“未利用魚”と呼ばれる魚なんですけど、「まだ利用されていない魚を積極的にみんなで食べていこう」と、いろんな魚を食べていくことが、SDGsでも言われている“持続可能な資源を守る”ということにも繋がっていくんですね。マグロばかり獲っていたら、マグロはいなくなってしまいますよね。
僕はその一貫かどうかはわかりませんが、魚の種類によって塩を使い分けて食べることにこだわっているんです。今日も持ってきたんですけど、常に40種類の塩をこんな感じで持ち歩いています。

チャンカワイ:うわー! エライわー!

鈴木:「この魚にはこの塩が合うんじゃないか」って試しながらやっていると、何十通りもの味があるってことがすごくわかるんですね。そうすると「こんなに美味しい魚がいたんだ」って新たな出会いにも繋がって、SDGsにも繋がっていくんです。
仕事でもプライベートでも海に行くことが多いので、仕事で漁港を這いつくばった後には、地元ならではの魚料理をいただく。それが僕の楽しむオフ時間かもしれないですね。

<番組概要>
番組名:「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時:日曜 14:55~15:00
パーソナリティ:チャンカワイ
番組Webサイト:https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/

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