日曜日の昼下がり、静かな通りに佇む一軒の店「your time」に集うお客様たち。カウンター越しには、それぞれの個性あふれる物語が聞こえてきます。パーソナリティのチャンカワイがお届けするTOKYO FMの新番組「ヱビスビール presents Color Your Time」。

4月4日（日）、4月11日（日）のゲストは、ミュージシャンのTENDREさん。自分時間「my time」にまつわる物語をひも解いていきます。

＊ポッドキャストでもどうぞ！＊

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◆音の原点は素材集め

チャンカワイ：音の原点というものをお聞きしたいんですけど、音楽を作るときの最初の音のイメージって、どういう景色や風景なんですか？

TENDRE：景色のようなものはあまりないんですけど、僕の場合はビートみたいなものを作りためていたりするんですね。例えば、日常でなんとなく「この言葉がいいな」って思ったりとか、そういうものをメモに残していくんです。それを組み合わせながら、「今こういう景色が見えるような曲を作りたいんだな」っていうのをいろいろと汲み取りながら、音のイメージを認識していくんですよね。

チャンカワイ：それは素材集めなんですか？

TENDRE：自分の場合はそうですね。いろいろな楽器を演奏するのも、一個一個の素材にこだわりたいからっていうのもありますし。今っていい素材が世の中にいっぱい転がっているんですよ。それって、すごく良い場合もあるんですけど、僕の原点としては、自分の畑で耕した良い素材を自分の鍋にぶち込んで、「こんなにおいしいものが作れるんだぞ」みたいなイメージで、音楽を作っているのかもしれないですね。

◆オフの日の大切な私の時間

チャンカワイ：TENDREさん自身のオフ時間は？

TENDRE：最近はちょっと落ち着いちゃったんですけど、一時期引越しをしたこともあって、なんかやたらと家具を探し回る時期があって（笑）。ヴィンテージの家具とか、昔使われていたちょっとした小物だったりとか。
例えばガラス細工で作られた、真ん中に穴が空いていて、手の平に乗るぐらいの小さい台みたいなのがあって、パッとみた感じ「これは何に使うんだろうな？」みたいなものをあえて爪楊枝にしちゃうとか。
もの自体がかっこいいから、「何かしら使えればいいや」みたいな。置いておくだけでもいいんですけど。どんな意味があるのかわからないものを集めるのが好きなのかもしれないですね。それって楽器も一緒なんですよ、多分。

チャンカワイ：なんかそう思いました。

TENDRE：楽器って、新しいからすごく良い音が出るという保証があったとしても、自分が作りたい音楽になじまない場合も当然あるので、だからこそ、昔の楽器のちょっとしゃがれた音のほうがいいって場合もあるし。そこは家具集めとリンクしているのかもしれないですね。

＜番組概要＞
番組名：「ヱビスビール presents Color Your Time」
放送日時：日曜 14:55～15:00
パーソナリティ：チャンカワイ
番組Webサイト：https://www.tfm.co.jp/podcasts/cyt/