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”大人”をテーマにした音楽プレイリスト「OTOAJITO OTONA TUNES」公開中
クリス・ペプラーが音楽好きなゲストを迎えて、大人の☆生、サッポロ生ビール黒ラベルを飲みながら、音楽トークを繰り広げるSAPPORO BEER OTOAJITO。
番組では成人の日に合わせて、ナビゲーターのクリス・ペプラー、ゲストの皆さん、そして番組スタッフで、”大人”をテーマにした楽曲を選出しました。こちらでは選曲の理由や曲にまつわる想いなどのコメントを紹介しています。
また、Spotifyでは、こちらで紹介している曲を聴くことが出来るプレイリスト「OTOAJITO OTONA TUNES」を公開しています。ぜひ、コメントと一緒にお楽しみください!
▼Supotify Play List「OTOAJITO OTONA TUNES」
https://spoti.fi/395mZU4
◆ クリス・ペプラー『Jungle Fever/The Chakachas』
僕が二十歳になるその2年前に父が亡くなり、しっかりしなきゃ、大人にならなきゃ、と母親からの期待(プレッシャー)に押しつぶされそうになったのを覚えている。ノイローゼになってしまった。今思うと自分に厳しすぎたと思う。
二十歳になったからと言って魔法のように人格、精神構造がオトナになるわけではない。自分のペースで人生を紐解いていけばいいんじゃないかな。だって幾つになっても大人になれない老人もいれば、幼いのに驚くほど’おとな’な子もいる。
社会的には’できる奴’を目指し、個人的には肩肘を貼らない、物事の本質を見抜ける、洒落のわかる、穏やかで優しい、あそびのある人間になればいい。所謂「成人の儀」は生きる為に狩猟、殺戮が必要だった時代の産物かもしれない。そんな我々の野生なルーツと生命力を祝してワイルドでアダルトな曲でいきまっしょい。
◆ 三原健司 (フレデリック)『トンネルぬけて/ボ・ガンボス』
18,19歳の時に聴いていた曲です。
「おれたちゃ車とばして 海の見える方へ」という歌詞があって、その、車で海の方へ向かう情景は、大人になればなるほど懐かしくなっていくんだろうなと思って聴いていました。
僕は今、ボーカル・どんとがこの曲を書いた歳と同じぐらいなんですよ。自分の中で、ボーカルのどんとは”悪ガキ感”があって、その”悪ガキ感”が懐かしさになるんだなというのを感じました。30代になって改めてこの曲を聴くと、当時とは違う認識で良いなって思えました。
◆ 銀杏BOYZ 峯田和伸『ある光/小沢健二』
自分が20歳の頃に出たのがこの曲。
不安もありながら、音楽で生きていくのかなって考えていた時で、これを聴きながら小田急線に乗っていました。映画みたいに音楽が入って来ました。優しかったですね。
◆ Shen (Def Tech)『Love, Peace and Harmony/Def Tech』
LoveやPeaceについての曲はよくあるけど、このLove, Peace and Harmony の3つが大事な組み合わせ。Peaceがあっても、上手く調和が出来ていないとまた戦争が起きてしまう。この3つがすごく大事だって事を小さい頃からお母さんに教えられてきた。この曲は、どうやってこれらを調和するのかという内容です。
◆ Kan Sano『Golden/Jill Scott』
※プレイリストは楽曲の都合でライブバージョンになっています。
20歳の頃よく聴いていた曲です。
ちょうど音楽の興味がネオソウルからクラブジャズ、クロスオーバーに移り始めた時期でした。自分の好きなエレピの音色やハーモニー、ドラムのビート感が凝縮されたトラック。
◆ 昆夏美『みずいろの雨/八神純子』
※プレイリストは楽曲の都合でライブバージョンになっています。
先輩が歌ってらっしゃって、なんて素敵な曲なんだ!と思って大好きになりました。
2019年の年末に金沢でコンサートに出演した際に、八神純子さんも出演されていて、この曲を生で聴けたんです。もう、嬉しくて!好きすぎて、自分のファンイベントやテレビでも歌ったことがあります。
◆ 環ROY『Drumming/Steve Reich』
僕はあまり旅行とかをするタイプじゃなくて、海外も20代の中盤くらいまで行ったことがないくらいの感じだったんですよ、出不精で。でも、妻は旅行が好きな人で、マレーシアのランカウイ島に行くぞってなったんです。
それで、泊まったホテルのライブラリでスティーブ・ライヒの『Drumming』を借りて、部屋で流して、ずっと何もしないっていうのをやって、なんかちょっと大人になったかもって思いました。
◆ iri『サーカスナイト/七尾旅人』
邦楽の弾き語りをやっているアーティストさんにあまりハマったことがなかったんですが、この曲はめちゃくちゃ聴きました。すごく沁みましたね。旅人さんのギターの弾き語りのライブを見に行った時に、「何このライブ!?」って思って。オリジナリティってこういうことなんだなって思いました。
◆ 冨加津沙希 (番組プロデューサー)『Let’s Get Lost/Chet Baker』
自分が20歳の頃に出会った1曲。この曲を聞きながら1人でカウンター席に腰掛けてビールを飲む姿がサマになる素敵な大人になりたいなと憧れていた頃を思い出す1曲です。
あれから●●年…理想の姿になれているかどうかはさておき、彼のスイートな声、気持ちのいいメロディ、そして何よりトランペットの音はいつもどこか甘く気持ちの良い別の世界に連れて行ってくれます。
いくつになっても大人になりたての頃に憧れた’大人像’と素敵な音楽は色褪せません。
◆ 中村祥一 (番組ディレクター) 『Airbag/Radiohead』
20歳当時。作曲家を目指し坂本龍一に憧れていた自分は、ギターの音が大嫌いでした。地元のCDショップでアルバイトをしているときも、BGMはいつも教授。
そんなある日、とあるUKバンドのジャケ写に惹かれ、発売日前日に取り寄せ。再生ボタンを押した瞬間。僕の世界線が変わりました。店内で「OK Computer」をヘビロテです。
そうそうに大学院進学をやめて上京。ラジオ業界に潜り込み、今に至ります。
J-WAVEで番組を担当させて頂いている坂本龍一さんも彼らが大好き。ギターいいっすよねぇ、、、。
え?大人とは?子供に夢を与えられる人のことじゃないですかね。
◆ 盛口薫 (番組AD)『Ballade de Melody Nelson/Serge Gainsbourg』
如何に大人として振る舞うか、そんな事を考えているうちは大人ではない。
放っておいても溢れ出てくる大人なムードを纏うこの曲の世界に、
私はいつまでも立ち入る事が出来ずにいる。
ジタンの煙と共に揺らめきながら消えてしまうメロディ・ネルソン。もし、私の元に現れたらどうなるだろう。
ビールを飲みながら、子供じみた妄想を毎夜繰り広げている。
◆ 高橋満夢 (番組AD)『愛すべき今日/エレファントカシマシ』
20代。”社会人”になって、”仕事”や”責任”、”印象”に疲れては、世間や社会を勝手に罵り、誰かや時代のせいにしては後ろを振り返る日々。けれど、ある日耳に入ってきたこの曲が閉じこもっていた僕を呼び起こしてくれた。羨んでも悲しんでも、結局過ぎた時間は帰ってこない。いじけてても仕方ない。
”どんな時も歩くのさ 雨の日も風の日も”
だから今日も前に進む。ちょっと一息ついたら冷たいビールを飲もうかな。
出典:J-WAVE『SAPPORO BEER OTOAJITO』