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トマト×バルサミコ酢のレシピ|サラダから副菜、メインまで
庭の菜園で採れた新鮮なトマトを堪能するにも、四季を問わず市販のトマトをお洒落にアレンジするにも、最もシンプルで美味しいレシピといえば、トマトとバルサミコ酢のサラダです。今回ご紹介する基本のレシピと、組み合わせの相性が良い食材のコンビネーションをマスターしておけば、一年中いつでも手軽にトマトサラダを楽しむことができます。
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
誰にも人気のサラダ料理といえばトマトサラダであることに異論を唱える人は少ないでしょう。オリーブオイルと酸味の効いたバルサミコ酢をあえた新鮮なトマトとハーブの組み合わせは絶品です! トマトサラダは、庭で採れたばかりの瑞々しいトマトを使いたいだけでなく、季節を問わずショップで買ったトマトでちょっと素敵な一品を作りたい時にとても便利です。また美味しいトマトサラダを作るのに多くの材料は必要ありません。ここで紹介する簡単レシピなら、冷蔵庫にある材料で個性豊かなトマトサラダがあっという間に出来てしまいます。是非、簡単で美味しい5つのレシピを試してみてください。
トマトとバルサミコ酢の基本サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
基本のトマトサラダは、手軽な調理法に従って作れば、あっという間に出来上がります。このレシピをマスターしたら、あとは少量の食材を好みに応じて付け加えるだけで、最高に美味しいサラダのレパートリーが一気に広がるのです。
1.食材を仕込む
ミニトマト4カップをスライスし、大きなボウルに入れます。イタリアントマトを使っても良いですが、その場合はひと口サイズにカットしましょう。小さめの玉ねぎ1個を薄くスライスし、バジルの葉を数枚粗く刻んで加えます(フレッシュなパセリやドライオレガノもお薦めです)。
2. ドレッシングをかける
バルサミコ酢を4分の1カップと、オリーブオイル大さじ2を小さなボウルに入れ、泡だて器でよく混ぜたら1の食材に合わせます。
3. 混ぜて、冷やして、楽しむ!
すべての材料をよく混ぜ、ドレッシングをまんべんなく行き渡らせます。塩コショウで味を調え、30分〜1時間ほど冷蔵庫で冷やして味をなじませます。密閉した容器なら冷蔵庫で3日間まで保存できます。この基本レシピで作るサラダの分量は3カップ分です。
基本レシピを応用したヘルシーなトマトサラダの数々
基本サラダに、様々な食材を加えるだけで5種類の個性あふれるトマトのバルサミコ酢サラダの出来上がりです! そのまま食べても良し、ほうれん草のクリーム煮を詰めた丸ごとサーモンやグリルした桃とブリーチーズをのせたチキン料理といったメニューにもよく合います。
ギリシャ風バルサミコ酢サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
ギリシャ料理にインスパイアされたこのトマトサラダには様々な味が詰め込まれていますが、作るのはとても簡単。基本レシピにスライスしたキュウリ、カラマタオリーブを4分の1カップ、そしてフェタチーズを加えれば、家族みんなが楽しめるサラダの出来上がりです! このレシピは4カップ分です。
キヌア、ハーブ、トマトのバルサミコ酢サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
“スーパーフード”として知られるキヌアとハーブを加えたシンプルなコンビネーションサラダで、トマトが旬な時期に思う存分楽しめます。基本のトマトサラダに、茹でたキヌア2カップと追加のオリーブオイル大さじ1を加え、よく混ぜたら出来上がり! このレシピも4カップ分です。
トマトとパスタのバルサミコ酢サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
ライトで爽やかなパスタサラダは、ピクニックなどのお出かけのみならず、シンプルにフレッシュな野菜を食べたいという時にぴったりです。基本レシピに、茹でたリボンパスタ450gと追加のバルサミコ酢少々を加えます。このレシピは8カップ分です。
チキン、ピーマン、トマトのバルサミコ酢サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
プロテイン豊富なチキンとピーマンを加えた、野菜たっぷりの美味しくて元気が出るコンビネーションサラダ。基本のレシピに、ピーマン1個と調理済みのチキン2カップをスライスして加え、バルサミコ酢少々を追加します。このレシピは4カップ分です。
ひよこ豆とトマトのバルサミコ酢サラダ
Andrea Mathis, M.A., R.D.N., L.D.
ヘルシーでボリュームたっぷりのこのトマトサラダは、ひよこ豆を使っているため植物性プロテインが豊富で、一度食べるとクセになる美味しさです。ひよこ豆1缶を水で軽く流し、基本のレシピに加えるだけ。レモンをぎゅっと絞って、新鮮な風味をさらに引き立てましょう。このレシピは5カップ分です。
トマトとの相性抜群!バルサミコ酢の特徴
バルサミコ酢はイタリアで誕生した西洋酢です。ぶどうの果汁を煮詰めて濃縮し、それを木製の樽に長期熟成することで作られます。熟成の過程で異なる木材で作られた樽に移し替えていくため、バルサミコ酢には独特の風味が加わるのが特徴です。
ぶどうの果汁を使って作られる酢にはワインビネガーもありますが、ワインビネガーはぶどうの果汁にワイン酵母や酢酸菌を加えて作っている点で異なります。また、バルサミコ酢は濃縮されており、長期熟成させてあるため、色合いが濃く、味わいも濃厚です。
バルサミコ酢は、オリーブオイルや塩コショウなどを加えてサラダのドレッシングとしても使えます。特にイタリア料理に欠かせないトマトとの相性が抜群なので、トマトを使ったサラダなどに加えてみましょう。
バルサミコ酢を加熱すると、酸味がなくなり、甘味が増します。バルサミコ酢に塩コショウ、バターなどを加えて煮詰めれば、ステーキなどの肉料理にぴったりのソースができあがりますよ。
トマト×バルサミコ酢がさらに美味しくなるひと工夫
トマトとバルサミコ酢を使った基本のサラダでも十分美味しくいただけますが、「味に変化がほしい」「もう少し違った味わいを楽しみたい」というときもありますよね。
そんなときは、いつものドレッシングにひと工夫すると、さらに美味しいサラダが完成します。以下の方法を試してみてはいかがでしょうか。
はちみつを入れる
ドレッシングにはちみつを少々加えると、さっぱりとした味わいのなかにも甘みが加わってさらに美味しくなります。甘みをしっかりと味わいたいなら多めに、少し甘みが感じられるくらいが好みなら少なめにという風に、加える量は好みで調節してみましょう。
また、バルサミコ酢を使ったソースを作るときも、はちみつと一緒に煮詰めると、美味しいソースができあがります。ステーキやチキンソテーなどにかけて食べるのがおすすめです。
醤油を入れる
バルサミコ酢のドレッシングに醤油を加えると、和風のドレッシングになります。イタリアンなイメージが強いバルサミコ酢ですが、醤油をプラスするだけでグッと親しみやすい味になりますよ。和風サラダにはもちろん、洋風サラダにもぴったりです。
醤油とバルサミコ酢がマッチするイメージはないかもしれませんが、どちらも発酵調味料ということもあり、実は相性が良い調味料です。加える醤油の種類でも味の印象が大きく変わるので、いろんな醤油で試して好みの味を探してみてはいかがでしょうか。
チーズを入れる
トマトのバルサミコ酢のサラダには、モッツァレラチーズを加えるのもおすすめです。
チーズのなかでもモッツアレラチーズはクセがなく、さっぱりとしているので、バランスの良い味わいになります。また、モッツアレラチーズがプラスされることで、普段の食卓が華やかな雰囲気に変化しますよ。
ワインを飲むときは、トマトとバルサミコ酢、モッツアレラチーズを使ったおつまみを作るのもおすすめです。作り方は簡単で、バケットでガーリックトーストを作り、そこにバルサミコ酢をかけ、スライスしたトマト、モッツアレラチーズ、バジルをのせて塩コショウをするだけ。短時間で簡単に作れるので挑戦してみてください。
がっつり食べたいときに!トマト×バルサミコ酢のレシピ
しっかりと食べたいときにおすすめのトマトとバルサミコ酢を使ったレシピを紹介します。
トマトとなすのバルサミコパスタ
トマトのフレッシュな酸味と濃厚なバルサミコ酢がマッチした一品です。
材料(2人分) ・スパゲティ 300g ・ナス 4本 ・プチトマト 20個 ・塩 大さじ1 ・スープの素(顆粒) 大さじ1 ・オリーブオイル 適量 ・バルサミコ酢 大さじ1 |
作り方
1.ナスを一口大にカットし、水にさらす。プチトマトはヘタを取り、半分にカットする。
2.オリーブオイルをフライパンに入れて中火で熱し、ナスを炒める。ナスがしんなりしてきたら、プチトマトとスープの素を加えてフタをする。
3.プチトマトに火がとおり、しんなりとしてきたらフタを取り、水分が多いようであれば火を強めて水分を飛ばす。仕上げにバルサミコ酢を加える。
4.塩大さじ1を入れて茹でたスパゲティに3のソースを絡めてできあがり。
※スパゲティの代わりにペンネを使っても美味しいですよ。
トマトと豚肉のバルサミコ炒め
豚肉とトマトをバルサミコ酢入りのソースで炒めた一品。タレが濃厚なので、ご飯が進みますよ。
材料(3人分) ・豚肉(ロース) 350g ・トマト 2個 ・塩、コショウ 少々 ・酒 大さじ1 ・片栗粉(同量の水で溶いておく) 大さじ1/2 ・パセリ 1本
●A ・バルサミコ酢 大さじ1 ・しょうゆ 大さじ2 ・砂糖 大さじ2 ・酒 大さじ2 |
作り方
1.Aの調味料を混ぜ合わせ、トマトはくし切りにカットする。豚肉に塩、コショウ、酒をふりかけ、よくもみ込む。
2.フライパンに大さじ1(分量外)の油を入れ、中火で熱したら豚肉を焼く。
3.豚肉が焼けたらフライパンの端に寄せ、トマトを入れてひっくり返しながら軽く焼く。
4.1で混ぜておいたAを加えて少し煮詰め、水溶き片栗粉を加えてとろみをつける。
5.塩、コショウで味を整えたら、みじん切りのパセリを散らしてできあがり。
鶏肉のバルサミコトマトソース煮
定番の鶏肉のトマト煮込みをバルサミコ酢でアレンジしたおしゃれメニュー。おもてなし料理にもぴったりです。
材料(2人分) ・鶏もも肉 2枚 ・塩コショウ 少々 ・玉ねぎ 1個 ・にんにく 1片 ・オリーブオイル 大さじ1と1/2 ・塩コショウ 少々 ・砂糖 小さじ1 ・バルサミコ酢 小さじ1
●A ・スープの素(顆粒)大さじ1と1/2 ・水煮トマト(缶) 400g ・ローリエ 1枚 |
作り方
1.鶏もも肉は一口大にカットし、塩コショウをする。玉ねぎは薄くスライスし、にんにくはみじん切りにする。
2.フライパンに分量のオリーブオイルの半量を入れ中火で熱する。鶏もも肉を皮のほうを下にしてこんがりと焼いたら、煮込み鍋に移す。
3.2のフライパンに残りのオリーブオイルを足して中火で熱し、玉ねぎとにんにくを入れて炒める。しんなりしてきたら、鶏もも肉が入っている煮込み鍋に移す。
4.Aを煮込み鍋に加えて軽く混ぜ、強火で火にかける。煮立ってきたら火を弱めて中火にし、フタをせずに30分程度煮込む。
5.塩コショウで味を整え、砂糖とバルサミコ酢を加えたら5分程度煮込んでできあがり。
あと一品足りないときに!トマト×バルサミコ酢のレシピ
メインディッシュは決まっているものの、あと一品足りないというときもありますよね。そんなときにおすすめのトマトとバルサミコ酢を使ったレシピを紹介します。
焼きトマト
トマトを焼くだけで簡単に作れる一品です。前菜や副菜にちょうど良いので、トマトがあるときにぜひお試しください。
材料(2人分) ・トマト 1個 ・塩、コショウ 適量 ・オリーブオイル 適量 ・バルサミコ酢 適量 |
作り方
1.トマトはスライスして輪切りにする
2.フライパンにオリーブオイルを入れて熱し、トマトを焼く。少し焦げ目がつくくらいに両面を焼いたらお皿にとる。
3.塩、コショウ、バルサミコ酢を適量かけてできあがり。
※ミニトマトやフルーツトマトを丸ごと焼いて作っても美味しくできます。
トマトのブルスケッタ
イタリアンでおなじみのブルスケッタ。具材をパンにのせるだけの簡単レシピですが、見た目も華やかでパーティー料理にもおすすめです。
材料(2人分) ・バケット(スライスしたもの) 6枚 ・にんにく(おろしたもの) 小さじ1/3 ・オリーブオイル 大さじ1 ・トマト 1個 ・バジル 5~6枚
●A ・砂糖 ひとつまみ ・塩 小さじ1/3 ・コショウ 少々 ・バルサミコ酢 大さじ1 ・オリーブオイル 大さじ2 |
作り方
1.トマトはへたを取り、横半分にカットし、さらに1cm角に切る。(種は取り除く)
2.1のトマトをボウルに入れ、そこに小さくちぎったバジルを加える。
3.2にAの材料を加えて、混ぜ合わせる。
4.バケットにオリーブオイルとにんにくを塗り、こんがりとしたきつね色になるまでオーブントースターで焼く。
5.バケットが焼き上がったら、3をのせてできあがり。
トマト×バルサミコサラダを保存する方法
トマトとバルサミコ酢を使ったサラダは作り置きしておくと、一品欲しいときに便利です。とはいえ、生ものなので保存用に作る際は、いくつか注意したい点があります。
まず、トマトを洗ったら水気をしっかりと拭くことです。せっかくきれいに洗っても水気が残っていると、雑菌が繁殖する要因となります。トマトを洗ったら、キッチンペーパーなどできちんと水分を拭き取りましょう。
また、保存する際に使う容器も、水分が残っていない清潔なものを選ぶことも大切です。キッチン用の除菌スプレーなどを使って、しっかり消毒した上で保存しましょう。
まとめ
トマトとバルサミコ酢の組み合わせは、シンプルに味付けしたサラダにしても、ひと手間かけたメインディッシュにしても美味しくいただけます。普段の食卓でイタリアンな気分を味わいたい方は、ぜひトマト×バルサミコ酢のレシピに挑戦してみてください。
この記事はEatingWellのアンドレア・マティス氏(管理栄養士)が執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。