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荻窪の南口が、がぜん、おもしろくなってきた。<100軒マラソン 第47給水ポイント >
JR中央線と東京メトロ丸の内線が連絡する荻窪駅。大規模な駅前再開発を免れたように見える南口には、ロータリーがない。駅前へ出ると、線路と並行に走る道に、バスの停留所が一列に連なっている。
ここから、荻窪の南側、杉並区の住宅街へと、頻々とバスが出る。中には、高井戸を抜け、京王線の芦花公園までつながるルートもある。かつては、私が生まれ育った三鷹の団地まで連れて行ってくれる路線もあった。
銀行の左側、好きな古本屋さんのちょっと手前から南へ入ると、そこが仲通り商店街。途中、路上に小さな看板が出ているのを見逃してはならない。
午後3時。その路地で、早々と開店する店がある。「二代目鳥七」。やきとり屋さんである。
この店は、さて、ここに何年あるのだろうか、と思わせる、老舗感たっぷりの一軒。以前から気になっていたので、今回の初訪問に心が躍る。
大竹聡 (おおたけ・さとし)
1963年東京都生まれ。
早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告会社、編集プロダクション勤務を経てフリー。伝説のミニコミ誌『酒とつまみ』創刊編集長。著書に『中央線で行く
東京横断ホッピーマラソン』『下町酒場ぶらりぶらり』『大竹聡の酔人伝』『愛と追憶のレモンサワー』など。最新刊『新幹線各駅停車
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こちらは“赤星探偵団”の記事です。