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斬新!? 人力ストリートビューでガーデンプレイスを探索 『【第7回】SAPPORO STAR COMPANYオンラインファンミーティング ~“恵比寿”が本社の“サッポロ”ビール~】レポート
サッポロをこよなく愛するオトナたちが集うサッポロビール公式ファンコミュニティ、それが「SAPPORO STAR COMPANY(サッポロスターカンパニー/愛称:スタカン)です。このスタカンでは、“社員”の皆さんとのダイレクトに語らう場として、定期的にオンラインファンミーティングを開催しています。第7回となる今回のテーマは、「“恵比寿”が本社の“サッポロ”ビール」として、サッポロビール本社周辺を“人力ストリートビュー”でご紹介していきます。
サッポロなのに恵比寿!? 本社周辺をご紹介
【第5回】では「男梅サワー」、【第6回】ではGOLD STARと、2回連続でブランド担当者2人が登場したスタカンオンラインファンミーティング。熱心な“社員”のなかには「もしやこのパターンが今後も続くのか?」と思われたかたもいらっしゃるかもしれませんね。
ところがどっこい。今回は「“恵比寿”が本社の“サッポロ”ビール」と題しまして、サッポロビール本社周辺をちょっとご紹介してみようという内容です。
「え、サッポロビールというくらいだから、本社は北海道の札幌市にあるんじゃないの?」
サッポロビールに入社してくる社員のなかにもそのように思っていた人がいるくらい、意外と知られていないこの事実。サッポロビールの本社は恵比寿駅から約400メートルの位置にある、恵比寿ガーデンプレイスの一角にあるのですね。
今春にオープンしたYEBISU BREWERY TOKYOの情報にお詳しいかたならご存じと思いますが、そもそも“恵比寿”という地名は、この地にサッポロビールの前身である日本麦酒醸造の工場があったことから名付けられたもの。工場内の貨物駅「恵比寿荷扱停車場」が「恵比寿駅」と名前を変え、そこから周囲の地名へと波及していったという経緯があります。
この恵比寿工場は1899年に竣工して以来、1988年に閉鎖されるまでのあいだ、ヱビスビールを中心にさまざまな商品を世に送り出していました。現在の恵比寿ガーデンプレイスは、この工場跡地の再開発によって1994年10月に開業した施設。サッポロビールはその前月となる9月にガーデンプレイス内に移転したのです。
ちなみに今回のMC役は、いつもの運営スタッフ[わかさん]、ではなく、[ようちゃん]。なんと[わかさん]、喉のトラブルで声が出ず、本番の数時間前に[ようちゃん]が急遽、代役を務めることになりました。声が出せない[わかさん]は、今回は「微笑み担当」です。
皆さんのイチオシの街は?
毎度毎度のことですが、乾杯にはじまり乾杯に終わるのがスタカンのイベント。音頭をとるのはもちろん[ようちゃん]です。
「カンパーイ!」
「サッポロー!」
まずは[ようちゃん]の自己紹介から。自身と[わかさん]さんのプロフィールを紹介したのち、MCを務めることになった事情を説明しました。サッポロビールファン歴8年目という[ようちゃん]は、富山の出身。好きなサッポロビール商品は黒ラベル、とのこと。
そして今回参加されたスタカン社員の3人による自己紹介が続きます。
[えり]さんは「お酒はあまり強くないものの、野球やラグビー観戦が趣味で、スタジアムでは定番のヱビスビールのファン。スタジアムでは「夫から強奪して飲んでます」とのこと。[やっち]さんはYEBISUメンバーズの一員で、開業直前に開催されたYEBISU BREWERY TOKYOのツアーにも参加されたそう。そして、[kaihiroi]さんは、サッポロビールの商品では黒ラベルが大好きとのこと。
皆さんの口調からは、しっかり社員の資格であるサッポロ愛が感じられました。
オンラインファンミーティングでは参加を希望されるスタカン社員の皆さんに対し、毎回、テーマに関連した質問をさせていただいています。恵比寿という街がテーマの今回は、「あなたにとってイチオシの街を教えて下さい」と質問させていただいています。まずは皆さんの緊張をほぐす意味もかねて、それについて語っていただきます。
まずはMC役の[ようちゃん]が恵比寿という街の思い出を語りました。富山県出身の[ようちゃん]はサッポロビールへの就職活動のときにはじめて恵比寿を訪れたそうです。面接などの緊張から解放されたあとは、「恵比寿ガーデンプレイス内のコンビニでヱビスビールを買って飲んだ」([ようちゃん])のが思い出だそうです。当時の[ようちゃん]にとって、恵比寿は「緊張する街」だったのですね。
イチオシ、というのと少し違うかもしれませんが、同じく恵比寿が思い出の街であると語ったのは、[やっち]さん。会社勤めをやめ、恵比寿でアルバイトをしていた時期があったそうです。「正社員ではない気楽さがあって、私にとってとても楽しい時期でした。」([やっち]さん)とのことです。
また、[えり]さんにとっても恵比寿は特別な街である、とのこと。
「恵比寿ガーデンプレイスがオープンしたのは、私が大学生として大崎に住んでいた頃。三越恵比寿店で買い物をし、映画を観てから帰るなど、セレブな気持ちを味わったりしていました。」([えり]さん)
しかも現在のお勤め先は、恵比寿ガーデンプレイスタワーのなかにオフィスがあるそうです。オープン当初から恵比寿ガーデンプレイスを見続けてきた[えり]さんによれば、三越恵比寿店が2021年で営業を終了したのをはじめ、コロナ禍にはテナントが減るなどして、少しさみしいことになっていたそうです。しかし今はまた開業当時に負けないくらいの華やかさを取り戻していて、「毎日出社するのが楽しいです。」([えり]さん)とのこと。
ちなみに[えり]さんは、恵比寿に関するエピソードとは別に、イチオシの街についても「清澄白河」と教えてくれました。東京都江東区、地下鉄の清澄白河駅や清澄庭園などを中心とした一帯ですね。古い建物をリノベーションしたものなど素敵なカフェがたくさんできているうえ、美術館や博物館なども多く、「1日楽しく過ごせるエリア」([えり]さん)なのだそうです。
[kaihiroi]さんが教えてくれたイチオシの街は、「刃物の街」とも呼ばれ、「世界三大刃物産地」のひとつにも挙げられる、岐阜県の関市でした。
「かつて訪れたときに、すごく落ち着ける素敵な街と感じました。街歩きをしながらヱビスビールをゆっくり飲んだらおいしいんじゃないかな。」([kaihiroi]さん)
これには岐阜県出身の[わかさん]もにっこり。無言で賛意を表明していました。
各種イベントの会場としても活躍する「センター広場」
さて、ここからは、いよいよ本日のメインとなる、スペシャルコンテンツ「恵比寿の街を巡るストリートビュー」のはじまりです。“恵比寿の街”と言いますが、基本的にはサッポロビールの本社周辺、恵比寿ガーデンプレイス内の模様を皆さんにご紹介するというものです。
ストリートビューというと、360度カメラを搭載した自動車が撮影してきた写真を閲覧できる地図情報サイトのサービスが頭に浮かびますよね。しかし、スタカン流ストリートビューはひと味違います。なんとカメラを持った運営スタッフが現地でリアルタイムに撮影した映像を用いる、人力頼りのストリートビューなのです。
ストリートビューの起点となったのは、文字通り恵比寿ガーデンプレイスの中央に位置する「センター広場」。設置されているスクリーンで映画が上映されたりと、毎週のようにさまざまなイベントが開催されるスペースです。フランス・バカラのシャンデリアが展示される「バカラエターナルライツ」というイベントは冬の風物詩にもなっていますね。
現地からの映像を見ながら恵比寿ガーデンプレイスの各スポットがどういう場所かを解説していくMC役の[ようちゃん]。
一方、[ようちゃん]が広場に至るスロープの両脇には水が流れていることに触れると、すっとそちらへ寄っていくカメラ。現地にいる運営スタッフとの連携もなかなかスムーズです。
「私が恵比寿で働いていた当時はまだガーデンプレイスがなかったんですよ。」と語ってくださったのは、かつて恵比寿でアルバイトをされていたという[やっち]さん。ビール工場があった当時は商業施設がほとんどないエリア。「だからこちらには老舗と言われるような飲食店も珍しいんです。」と[ようちゃん]が解説を加えます。
前述の[えり]さんのお話にもあった通り、新型コロナウイルスが猛威を振るっていた当時はテナントの撤退などさみしくなっていた時期もありますが、今は各種イベントも盛況で、恵比寿ガーデンプレイスの活気は開業時以上かもしれません。
ちなみにオンラインファンミーティング当日は話題に上らなかったのですが、このセンター広場では昨夏に続き、今年も8月23日から9月1日までYEBISU BEER HOLIDAYが開催されることが決定しています。これは、誕生の地でヱビスビールを楽しむ、期間限定のイベント。。ヱビスビールやヱビス プレミアムブラック、ヱビス プレミアムエールなど、多彩なヱビスビールをご提供する予定です。ぜひお楽しみに。
恵比寿の地にビール醸造所が復活
そしてカメラはYEBISU BREWERY TOKYOへ。このYEBISU BREWERY TOKYOはセンター広場から建物をひとつ抜けたところにあり、移動時間は1分もかかりません。
オンラインファンミーティングが開催されたのはYEBISU BREWERY TOKYOの定休日である火曜日だったため、本来ならば一般のお客様は入れません。しかしスタカンのイベントということで、カメラは誰もいない館内へ。おかげさまでこの施設は6月24日に来館者数10万人を達成したばかり。それを記念するプレートがエントランスには掲げられています。
開業約2か月半で10万人達成はサッポロビールとしては想像以上のペース。もともとはヱビスビール記念館というスペースだったところに醸造設備を設けるなどの改築を行ったのがこのYEBISU BREWERY TOKYOという施設。カメラはまずその醸造用の釜が置かれたブルワリーエリアと呼ばれる辺りを映します。
「このブルワリーエリアで作ったヱビス∞(ヱビスインフィニティ)やヱビス∞ブラックといったビールはこのYEBISU BREWERY TOKYOでしか飲めませんので、ぜひいらしてください。」([ようちゃん])
カメラは続いて入口を背にしてブルワリーエリアの右手にあるタップエリアへ。ここがまさにブルワリーエリアで作られたビールを実際に飲むことができるエリアです。
開業当時は本当にたくさんのお客様にお越しいただいたことから、営業時間がはじまった頃にいらしたお客様も夕方までお待ちいただくといった状況も起こってしまいました。現在は開業当時に比べればだいぶ落ち着きが見られ、昼時などの特定の時間を除いてはそこまで極端にお待たせすることはありません。
タップエリアとブルワリーエリアのあいだには、バーカウンターが設えられています。ここは「マスターブリュワーズルーム」。ここは醸造責任者である有友亮太が施設にいるときには直接会話のできるスペースです。*常駐はしていません。
「醸造責任者とビールについて会話を交わしながら飲めるスペースです。ビールを学ぶためにドイツへ留学した経験もある社員なので、おもしろい話が聞けるでしょう。」([ようちゃん])
続いて紹介されたのはミュージアムエリア。130年以上に渡るヱビスビールの歴史を学ぶことができる資料などが展示されています。[ようちゃん]のおすすめは、このミュージアムエリアをまず見学してからタップルームでビールを飲むという順路。このほうが「ヱビスビールについての知識も深まって感慨深くビールを味わっていただける」とのことでした。
最後に紹介されたのはエントランスから入ってすぐのところにあるギフトショップ。ここではビアグラスやポケットタオルなど、YEBISU BREWERY TOKYOのオリジナルグッズが販売されています。[ようちゃん]によれば、「人気商品は靴下とTシャツ」なんだそうです。基本的にここで売られているアイテムは通販もされていないため、ここでしか買うことができないものばかりです。ご来館された際には忘れずにお立ち寄りくださいね。
↑ここでしか買えないオリジナルグッズばかりが置かれているギフトショップ。ちなみに恵比寿駅前にあるユニクロ恵比寿店では、YEBISU BREWERY TOKYOとのコラボによるTシャツやトートバッグが販売されています。恵比寿にお越しの際はぜひそちらもチェックしてみてください。
ここで参加者の[えり]さんからご質問が。来館されたお友達から「ナッツがすごくおいしかった」という情報を得たそうで、ギフトショップでそれを売っているかどうかというものでした。
タップエリアでフードとしてご提供している「スパイシーミックスナッツ」は確かにとてもご好評をいただいているメニューです。しかし、残念ながらお持ち帰りできる形での販売はしていません。ぜひYEBISU BREWERY TOKYOへお越しいただき、お召し上がりください。
カメラは関係者以外立ち入り禁止のエリアへ
YEBISU BREWERY TOKYOを出たカメラは、スロープを上って、サッポロビールの本社前へ。YEBISU BREWERY TOKYOはサッポロビール本社ビルの地下にあるんですね。
「入口に向かって左手に煙突が設置されているんですが、これは醸造所次代の工場にあった、麦芽を乾燥させる施設の煙突です。雨が吹き込まないように風向きによって回転するようになっています。」([ようちゃん])
これには「煙突があるのは知ってましたが、回転するとははじめて聞きました。」と比寿ガーデンプレイスが職場の[えり]さんもびっくり。社員しかまず知らない、さらに言えば披露するときがとても限定されてしまうトリビアですね。
さらにカメラは本社内のロビーに入っていきます。こちらは社員かサッポロビールにご用のあるかたしか入れない、一般の見学が禁止されたスペース。このロビーには、サッポロビールのビジョンやポリシーが掲げられた巨大なビジョンボードをはじめ、ヱビスビール、黒ラベル、GOLD STAR、そしてSORACHI 1984など、サッポロビールのさまざまな商品がディスプレイされています。
また、ここにはサッポロビールの商品だけでなく、キレートレモンなどレモン果汁を活用した商品や北海道コーン茶でおなじみのポッカサッポロや、信州一味噌、バカルディの商品なども展示されています。
ポッカサッポロはそのものズバリと「サッポロ」という文字が入っていますが、信州一味噌やバカルディに関しては意外に思われるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
サッポロビールはバカルディの商品に関する国内販売のお手伝いをしているんですね。バカルディではラムのハイボールがイチオシなのですが、[ようちゃん]はボンベイ・サファイアのソーダ割りをプッシュしていました。
↑バカルディやマルティーニ、デュワーズ、ボンベイ・サファイア。これらバカルディの商品は日本国内ではすべてサッポロビールが販売をお手伝いしているのです。ご存じでした?
発表! サッポロビール社員による「恵比寿満喫デートプラン」
本社ロビーを一通り紹介したあとは、二つめスペシャルコンテンツとして「サッポロによるサッポロファンのための恵比寿1Dayプラン!」として、[ようちゃん]が自らが考えた「恵比寿満喫デートプラン」を紹介しました。その内容は、こんな感じ。
ヱビス満喫デートプラン
11:00 JRヱビスビール口集合
11:30 恵比寿ガーデンプレイスタワー 38階or39階でランチ
13:00 恵比寿神社へお参り
14:30 YEBISU BREWERY TOKYOへ
16:00 恵比寿ガーデンプレイスを散策
18:00 惠比壽ビヤホールで乾杯!
20:00 JR恵比寿駅構内のTAPS BY YEBISUで締めの一杯
集合が遅めになっているのは「前日も飲んで9時ぐらいに起きることを想定しています」といきなり[ようちゃん]らしさ全開です。集合場所のJRヱビスビール口とは、恵比寿ガーデンプレイスに近い東口のこと。
そこから動く歩道、恵比寿スカイウォークを通って恵比寿ガーデンプレイスタワーの38階か39階へ。
ランチのあとは、サッポロビールが恵比寿へと本社を移転した際に商売繁盛を願って工場の敷地内に恵比寿様が祀られたことに由来する、本社裏の恵比寿神社へお参り。そこからYEBISU BREWERY TOKYOへ向かい、事前に予約しておいたツアーに参加して飲み比べセットを堪能します。
その後は酔い覚ましをかねて、恵比寿ガーデンプレイスを散策です。各所にベンチはありますし、さまざまなお店でウインドウショッピングを楽しむのもいいですし、敷地内には東京写真美術館なんて場所もあって、デートにはぴったり。
そこから恵比寿駅へと向かい、西口ロータリに面したヒューマックスビルの地下1階にある惠比壽ビヤホールで乾杯! 楽しい夕食を終えたあとは、最後の締めとして、JR恵比寿駅構内、東口改札内側にあるTAPS BY YEBISUで締めの一杯を楽しんで帰ります。
ちなみに惠比壽ビヤホールを運営するのはグループ会社のひとつで銀座ライオンなどで知られるサッポロライオンですし、TAPS BY YEBISUはサッポロビールの協賛でJRの子会社が出しているお店。さすが「サッポロファンのため」と言うだけあって、立ち寄る場所は恵比寿ガーデンプレイス以外もサッポロビールに関係するスポットばかりですね。
と、恵比寿満喫デートプランを紹介し終わると、気づけば時刻は終了予定時刻の20時まであと1分というところ。スタカンのイベントとしては、時間がなくとも外せないのが、締めの乾杯。
「かんぱーい!」
「サッポロー!」
と、イベントは幕を閉じたのでした。
サッポロビール公式ファンコミュニティSAPPORO STAR COMPANYサイトへ遊びに行く!
(文・写真=稲垣宗彦)