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ピクサー、ディズニーの人気キャラで最新ゲームが楽しめる
「超」がつくほど斬新なゲームが2021年12月からApple Arcadeで独占配信されています。「League of Legends」のようなバトルアリーナ系でありながら「Pokémon Unite」並みに操作は簡単。ディズニーやピクサーのキャラクターたちがチャンピオンの座を目指してバトルを繰り広げます。
この12月、Appleの人気ゲームサブスクリプションサービスApple ArcadeにMighty Bear Gamesが制作した「Disney Melee Mania」が追加されました。Appleのニュースルームによると、スキルや戦略を競う楽しさは維持しつつ、ファミリー向けにゲームプレイをシンプルにしたMOBA(マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナ)だということです。
「League of Legends」とは異なり、レーンやタワー、モブ、ベースといった多様な戦場があるわけでも、より単純な「Pokémon Unite」のように戦闘能力が向上する「持ち物」や「わざ」の習得があるわけでもありません。このジャンルのゲームによくある特殊能力さえありません。その代わり「Disney Melee Mania」は、異なる能力を持つ12人のキャラクターの中からプレイヤーが好きな一人を選んでチーム戦を行うという、MOBA体験のコアとなる楽しみをキープしています。
「アナと雪の女王」のエルサ、「トイ・ストーリー」のバズ・ライトイヤー、「ファンタジア」に出てくる魔法使いの弟子の姿をしたミッキー、モアナ、「インクレディブル」のフロゾン、「ウォーリー」のイブといった主役級のキャラクターから、「ライオンキング」のティモン、「2分の1の魔法」のコーリー、「インサイド・ヘッド」のビンボンといった名脇役まで、バラエティ豊かな顔ぶれです。また、ディズニー・ピクサー作品の中でもあまり有名ではないキャラクターたちにスポットライトが当てられている点も特徴です。
Mighty Bear Gamesによると、宣伝用イメージに登場している「眠れる森の美女」のマレフィセントをはじめ、今後も新キャラが続々登場するということです。
ディズニーが手がけるMOBAの実力はいかに?
2021年にディズニー系MOBAがリリースされるとは予想外でしたが、「Disney Melee Mania」は非常に興味深いゲームです。まずは若者のカジュアルゲーマー寄りというApple Arcadeのターゲット層にぴったりであること。より複雑なMOBA系のゲームではなく、シンプルなルールやシステムでディズニーのキャラクターになって楽しみたい層にはもってこいのゲームです。
2021年前半にリリースされたモバイル版「リーグ・オブ・レジェンド:ワイルドリフト」には、デスクトップ版「League of Legends」の体験をそのまま楽しむための工夫が凝らされていました。同時期にNintendo Switchからリリースされた「Pokémon Unite」(その後モバイル版も登場)も、同様のアイデアがベースになっていました。つまり、より複雑なMOBAを追求するのではなく、ポケモンファン向けにゲームプレイは簡単にしつつ、チーム対戦のコアな魅力を維持するというアプローチです。
このコンセプトをさらにシンプルにしたのが「Disney Melee Mania」といえるでしょう。1試合は5分と短く、エルサは氷の巨人を呼び寄せ、ビンボンは癒しのキャンディーをドロップする、というようにキャラクターに合わせた能力が3種類のみでわかりやすくなっています。アイテムもレベルアップも必殺技もありません。戦闘モードは、相手を倒してポイントを獲得するチーム戦と、ゾーンを守ってポイントを稼ぐ「キング・オブ・ザ・ヒル」タイプの2種類のみになっています。
Apple Arcadeには、アイテム課金がないためバトル参加パスはありませんが、キャラクターのカスタマイズに使える、着せ替えアイテムがゲットできる期間限定イベントは開催されるということです。若年層のプレイヤーにとっては、無料ゲームの世界に飛び込む前に、最新の戦闘ゲームを安全にトライすることができる良いチャンスといえるでしょう。
「Disney Melee Mania」は、子どもがeスポーツのスターになる道のりで、最初に出会うMOBAといっても良いのかもしれません。
この記事はTechRadarのデイビッド・ラムが執筆し、 Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。