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「1988年。あの冬の味わい。」今年も冬物語が発売!
皆さん初めまして!「冬物語ブランドチームの中の人」です。
夏の暑さが終わり、秋の夜長が始まりました。今年も冬物語の時期がやってきましたね。
ビールの季節商品は割と季節を先取りますが、毎年この時期が近付くと、冬の始まりを実感します。
そんな冬物語ですが、実は発売から30年以上たっているロングセラーブランドであることをご存知でしょうか。この記事では、冬物語がもっとおいしくなる裏話をご紹介します!
冬季限定商品のパイオニア「冬物語」
冬物語は1988年に発売されました。今でこそ1年を通して楽しむことができる生ビールですが、1980年代当時はまだまだ夏に飲まれることが一般的で、冬には売り上げが落ちる商品でした。
生ビールといえば夏の飲み物という考えが大勢を占める中で、サッポロビールは冬季の生ビールの需要を見越し、日本のビール業界として初めて、冬季限定商品の冬物語を発売したのです。これって当時はすごく画期的だったのですね。
1988年当時に冬季限定の生ビールとして発売されたことだけで十分画期的なのですが、漢字だけのネーミングや数量限定発売等、当時のビール業界ではあまり例を見ない新しい取り組みがたくさん盛り込まれた商品だったそうです。発売から30年以上経ち馴染み深い冬物語ですが、冬季の生ビール需要を切り開いていったパイオニアなのですね。
商品名の由来はシェークスピアの戯曲
今でこそ馴染み深い、「冬物語」という商品名ですが、由来をご存知の方は少ないと思います。実はシェークスピアの戯曲「The Winter’s Tale(冬物語)」から引用されたものなのです。発売初年度の缶体には、「The Winter’s Tale」の文字と、戯曲の詩の一部が原文のまま配されています。
商品名に「物語」とあるだけで何となく情緒感が漂ってきますが、由来を知るとそれが更に深まりますね。戯曲の翻訳版を読みながら冬物語を飲んでみると、新たな発見があるかもしれません。
時代と共に。変わりゆく冬物語。
当時画期的な商品として発売された冬物語は、冬季の生ビール需要を喚起し大好評。以降も発売が継続し現在に至ります。1990年代頃はその年のヒットソングをCMに起用していたため、思い出に残っている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
冬季限定商品として発売され、お客様に受け入れられた冬物語ですが、時代の流れの中でお客様の嗜好に合わせて味わいやデザインを少しずつ変化させていきました。このデザインの変遷がたまらなく面白いのです。中には歴代の缶をコレクションしている方もいらっしゃるそうです。
次回記事でデザインの変遷について詳しくまとめますが、時代の流れの中でお客様の嗜好に寄り添ったことが、ロングセラーとして今なお支持を受けている理由なのかもしれません。
1988年。あの冬の味わい。
お待たせしました!ここまでは冬物語の歴史をご紹介してきましたが、いよいよ今に話を移しましょう。今年の冬物語は10月12日発売です。1988年発売当時の深みのあるコクとキレの良い後味を再現しています(だから、前段で歴史の話をしていた訳ですね!)。
味わいだけではありません。デザインもしっかりと80~90年代の華やかな冬を思わせる、どこか懐かしさのあるデザインを目指しました。赤文字の「生」なんて最近見なくなりましたがここに懐かしさを覚える方も多いのではないでしょうか。更に今年は、「The Winter’s Tale」の文字を復活させています。
次回記事では担当デザイナーさんに今年の冬物語のデザインの秘密を語ってもらうので、気になる方は是非読んでみてください!
この記事を読んでいただいた方は、冬物語がもっとおいしくなるはず。
今年の冬も、冬物語を是非お楽しみください。
冬物語ブランドサイトはこちら https://www.sapporobeer.jp/fuyumonogatari/
カメラマン:K岡/Kやし
記者:冬物語ブランドチームの中の人