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オレオが“地球の終わり”に備えて貯蔵庫を建設

ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫のすぐ近くに「グローバル・オレオ・ボールト」が完成しました。

「地球上の植物が全滅する」という最悪のシナリオに対処する最後の砦として2008年に設立された、ノルウェーのスヴァールバル世界種子貯蔵庫。永久凍土層に建てられたこの堅牢な建物には100万点を超える標本が保管されています。世界の作物が根絶してしまったとしても、ここに最後のバックアップが残されているという希望を与えてくれる存在です。野菜や果物が何よりも好きという人には最高のアイデアかもしれませんが、もしクッキーがなくなってしまったらクッキー好きはどうしたらいいのでしょうか。

そこでクッキーブランドの「オレオ」は、スヴァールバル世界種子貯蔵庫のすぐ近くに土地を購入し、世紀末に備えて「グローバル・オレオ・ボールト」を建設したのです。

オレオ貯蔵庫

クレジット:OREO

2020年10月に完成したグローバル・オレオ・ボールトは、種子貯蔵庫と比較して規模は大分小さいかもしれませんが、その存在は「本当に本物」だとオレオは主張しています。ここにはオレオのレシピと大量のオレオだけが保管されているのです。

万が一地球最後の日が訪れても、北緯78° 08’ 58.1”、東経16° 01’ 59.7”の座標に行けば世界で一番売れているあのクッキーが必ずあるというわけです。オレオと一緒に飲む牛乳が手に入るかどうかは、また別の話ですが…。

オレオ貯蔵庫の建設は、突拍子もないアイデアですが、さらにオレオの幹部自身が役者として登場する突拍子もないYouTubeの動画も制作されました。。宣伝のための壮大なジョークにすぎないとはいえ、クッキーの保管には万全を期しているようです。

「念には念を入れて、マイナス60度〜150度の温度に耐えられる耐熱フィルムでオレオのパッケージを密閉しました。このフィルムは化学反応、湿気、空気の影響を遮断するので、何年間もフレッシュなまま保存することができます」とオレオは発表しています。

実はこの貯蔵庫、小惑星「2018VP1」が地球に衝突するかもしれないという、まず起こりそうもない事態に備えて建てられました。今年8月にNASAの公式ツイッターアカウント「NASA Asteroid Watch」が、11月初旬にこの小惑星が大気圏に0.41%の確率で突入すると投稿したのがきっかけです。

NASAは、この小惑星は非常に小さいため、突入したとしても空中で消滅するので被害はおそらくないとしていましたが、オレオはどんなに小さなリスクも見逃さない慎重派。この貯蔵庫があれば、いつかもっと大きな惑星が地球に近づいてきたとしても安心です。

この記事はFood & Wineのマイク・ポメランツが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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