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新作リリース見送りでも楽しめる「Call of Duty」の世界
「Call of Duty 2022」が「Modern Warfare」の続編になることが判明したのは少し前のことですが、続く「Call of Duty 2023」の噂もすでに伝わってきています。ローンチから毎年のように新作をリリースしてきたCoDシリーズですが、2023年は例外となる可能性が高くなってきました。メインの新作タイトルがリリースされないのは、なんと2005年以来初めてのこととなります。
「Call of Duty」の新作がリリースされないかもしれないという噂が、前々から囁かれていたのは事実です。しかし、大手メディア企業「Bloomberg」のジャーナリストであるジェイソン・シュライアー氏は、Activision が2023年はCoDの新作を出さないと決定したとのニュースを発表しています。
この決定を後押ししたのは、2021年11月にリリースされたシリーズ最新作「Call of Duty : Vanguard」の不振でした。第二次世界大戦を舞台にしたシューターゲームですが、ユーザーの評価が振るわず、人気シリーズの最新作であるにも関わらず、イギリスでのローンチ時の売上は、2020年の「Call of Duty : Black Ops Cold War」と比較して36%減と苦戦しました。CoDもついにリリースのインターバルを見直す時が来たのかもしれません。
シュライアー氏の記事によると、一部の経営幹部も新作を出す間隔が短すぎると考えているようです。これについては、CoDのファンコミュニティーでも以前から議論されてきました。CoDでは、各タイトルに特化したサポートを受けられるのは1年間だけで、その後は新作に重点が置かれるようになります。つまり、コンテンツと全体的なゲームプレイのバランスがようやく取れてきた時点で、そのタイトルは見捨てられてしまうという状況が続いているのです。
CoDの開発自体は、Infinity Ward、Treyarch、Sledgehammer Gamesの3つのスタジオが順番に行っていますが、必要であれば共同で開発したり、お互いにサポートを提供しています。ちなみに、来年は「Black Ops Cold War」の開発を指揮したTreyarchの番になるはずでした。
今回の報道を受けて、カリフォルニアに拠点を置くTreyarchの開発チームは、CoDコアタイトルの不在を埋めるため、2023年にリリース予定となっている無料プレイの新作タイトルに開発のフォーカスをシフトしたといわれています。この新たなオンラインゲームについてはまだ確認が取れていませんが、CoDシリーズとは全くの別物になるのではないかといわれています。
CoDのハードコアファンを自称する皆さんは、新作は出ないとしても2023年にどのゲームをプレイすればいいのだろうかと心配する必要はありません。今年リリースされた「Call of Duty : Modern Warfare 2」については、来年もプレイできるようにサポート期間が2年間に延長されるはずですし、「Warzone」シリーズの新作も年内のリリースが決定しています。大人気のバトルロワイヤルタイトルの続編ですから、2023年はもちろん、その後も引き続き通常のサポートが受けられるはずです。
また新作のコアタイトルが出ないとしても、来年もCoDのコンテンツに事欠くことはないでしょう。それでもやはり2023年のCoD不在がビッグニュースであることは間違いありません。CoDの新作発表は、もはや毎年続く伝統になっていたので、2023年はどこか寂しい気持ちになるかもしれません。しかし、このシリーズがもう一度輝きを取り戻すには、休養期間が必要なのかもしれません。
CoDとは異なるシリーズもプレイしてみたいと思ったら、今すぐプレイできる素晴らしいシューターゲームはいくらでもあります。一番のお薦めは「Deathloop」ですが、激熱なバトロワシーンを味わえる「Apex Legends」、走りながら撃ちまくるハイテンポなラン&ガンが爽快感抜群な「Doom Eternal」、PS5に登場した新感覚三人称シューティングゲーム「Returnal」も、ぜひチェックしてみてください。
この記事はTom’s Guide のローリ―・メロンが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.com まで