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「2Pick」ってどんなモード? きょうま先生に教わる初心者向けShadowverse講座~第4回~

初心者向け『Shadowverse』講座をお届けする本連載では、プロとして活躍する「レバンガ☆SAPPORO」所属のきょうま選手へのオンライン取材を通じて、初心者の目線から『Shadowverse』を楽しむためのさまざまなアドバイスを聞いていきます。

第3回では、デッキ作成の基本的な考え方や手順について教えていただきました。第4回では、「2Pick」について解説していただきます。記事を読みながら、ぜひ一緒にチャレンジしてみましょう!

■プロフィール
「レバンガ☆SAPPORO」きょうま選手

プロeスポーツリーグ『RAGE Shadowverse Pro League』を戦う、レバンガ☆SAPPORO所属のプロゲーマー。2018-19シーズンでは年間チャンピオンとなり優勝インセンティブ1000万円を獲得。チームリーダーを務める。
個人戦績:shadowverse Premier cup 2018 Tokyo 優勝、RAGE shadowverse Starforged Legends 2pick 優勝

2Pickとは、いったいどんなモード?

――きょうま先生、今回もよろしくお願いします! 『Shadowverse』の基本的なルールがわかってきたので、そろそろメインストーリー以外にもチャレンジしてみたいです。

きょうま:
今回は、2Pickというバトルのモードにチャレンジしてみましょう。第3回でデッキを組みましたが、理想的なデッキを作るためには、少しレッドエーテルが足りなかったですよね。

カード資産を増やす手段はいろいろありますが、中でも2Pickは比較的多くの報酬を得やすいモードです。なので、自力で効率よくデッキを作りたいと考えているなら、2Pickで資産を増やすというのは1つの方法です。

画面下のメニューから「アリーナ」→「チャレンジ」→「2Pick」を選択

――なるほど! 2Pickとは、どのようなモードなのでしょうか?

きょうま:
2Pickとは、2枚ずつ提示されるカードのいずれかをピックしていき、組み上げた30枚のデッキで対戦するモードです。完成したデッキで5回対戦し、勝利数に応じて報酬を得ることができます。

――2Pickでは、自分が実際にそのカードを持っているかどうかに関係なく、カードが提示されるんですね。

きょうま:
その通りです。なので、2Pickをやると自分が持っているカード以外にも、さまざまなカードに触れるきっかけになります。

対人戦なので、試合中は1ターン90秒の時間制限がありますが、カードをピックする段階では時間制限がありません。一つひとつカードの詳細を見ながら、ゆっくり選んでいくことができますよ。

2Pickでは、3つの入場方法があります。ログインボーナスなどでチャレンジチケットを何枚か入手しているはずなので、それを使って入場しましょう。

入場すると、ランダムに3つのクラスが提示されるので、この中から1つ選択します。初心者の方にとっては、慣れないクラスが並んでしまった場合、少々難しいところかもしれません。今回は、この中でも比較的わかりやすいドラゴンを選んで、進めていきましょう。

2Pickポイントその1:最新弾のシナジーが活かしやすい

――2Pickカードをピックしていく際の、基本的な考え方について教えてください!

きょうま:
実際にカードをピックしながら、順を追ってポイントをお伝えしていきますね。2Pickでは2枚組のカードを15回ピックして、30枚のデッキを作ります。

提示されるカードは、レジェンドとゴールドレア、シルバーレア、ブロンズレア、ニュートラル、といったように回ごとに種類が決まっています。レジェンドとゴールドレアが提示されるのは、最初と中間と最後の計3回です。

2Pickでは、直近4弾のカードパックとベーシックカードから、ランダムにカードが提示されるのですが、中でも最新弾のカードが少し出やすくなっているんです。つまり、最新弾のカードが持つ能力のシナジーが活かしやすいということになります。

最初に提示された、1つ目のレジェンドとゴールドレアの回

最初のピックでは、この後どのようなカードが提示されるかわからないので、判断に悩むところですが、ドラゴンクラスの最新弾には、自分の手札を捨てる能力を持つカードが多くあります。「波濤のプレシオサウルス」とシナジーのあるカードが出やすいという理由から、今回は左側を選びましょう。

「波濤のプレシオサウルス」はファンファーレで、「自分が手札を捨てたとき、ランダムな相手のフォロワー1体に2ダメージと相手のリーダーに1ダメージ」という能力をリーダーに付与する

2Pickポイントその2:単体で完結するカードを優先

――カード同士のシナジーは、第3回でも出てきたポイントですね。2Pickでもローテーションでデッキを作成する時と、似たような考え方をすれば良いのでしょうか?

きょうま:
ローテーションやアンリミテッドでは、自分の意図した通りのカードを40枚入れて組むことができますが、2Pickではそれほど思うように組むことができません。そのため、2Pickでは単体で完結した能力を持っているカードほど強いと言えます。

例えば、下の画面で右に表示されている「アマルガムドラゴン」は、「自分の他の機械フォロワー1体を+2/+0する」というファンファーレを持っています。2Pickでは、こうした他カードとのコンボを前提とした能力を、きちんと活かして使えるかどうかが難しくなるんです。

なので、他カードとのコンボで効果を発揮するカードより、単体で完結した能力を持っているカードを、できるだけ優先してピックしていけると良いですね。

なお、左にある「繁茂のステゴサウルス」は、「自分の手札1枚を捨てる。自然カードを捨てたなら、守護を持つ」というファンファーレを持っています。カード単体で能力が完結している上、先ほどピックした「波濤のプレシオサウルス」とのシナジーがあるので、左側を選んでおきましょう。

2Pickポイントその3:除去カードの価値が高くなる

――2Pickでは、カードの評価が少し変わってくるんですね。他にも、2Pickで評価が高くなるカードはありますか?

きょうま:
例えば、この「ニードルドラゴニュート」は、2Pickでの評価が高いカードの1つですね。ローテーションやアンリミテッドであれば、相手のフォロワーを場から取り除く能力を持つ除去カードを必要なだけデッキに入れておくことができます。

しかし、2Pickではそうもいかないので、厄介なフォロワーを場に出された時になかなか都合良く倒せないことが多いんです。こうした理由から、2Pickでは除去カードの価値が高くなります。

「ニードルドラゴニュート」は、相手のフォロワー1体を選択し、そのフォロワーがダメージを受けているなら3ダメージ、受けていないなら1ダメージを与えるファンファーレを持つ

ちなみに、同じく左側にある「雷電のヴェロキラプトル」というカードは、ファンファーレで「ナテラの大樹」を1枚手札に加える能力を持っています。「ナテラの大樹」は自然カードなので、先ほどの「繁茂のステゴサウルス」などで自分の手札を捨てる際に、捨てる用のカードとして活用するといいですね。

2Pickポイントその4:コストパフォーマンスを重視

――カードの評価が変わるということは、2Pickならではの対戦内容の傾向もあるのでしょうか?

きょうま:
ローテーションやアンリミテッドでは、早期決着を狙ったデッキを組むこともできるので、7~8ターンで試合が終わることもあります。ですが、2Pickの試合は比較的ゆっくりとした展開になりやすく、10ターン目まで続くことも多くあります。

例えば、この「ドラゴンブレイダー」を5コストの結晶で使うと、ファンファーレとラストワードで2回、攻撃力5・体力5のフォロワーを出します。つまり、5コストでトータル攻撃力10・体力10の働きをするので、とてもコストパフォーマンスが高いカードと言えます。

ただし、能力を発揮し切るまでに3ターンの時間が必要なので、ローテーションやアンリミテッドでは活かしきれずに試合が終わってしまう可能性があります。2Pickでは、よほど一方的な展開にならない限り、10ターン目まで続く試合が多いので、こうしたカードの能力をフルに活かしやすい傾向にあるんです。

このように単純なコストパフォーマンスでカードの強さを判断しやすいところも、2Pickならではの特徴の1つなので、考え方として覚えておくと良いですね。

2Pickポイントその5:コストカーブを整える

――2Pickでもコストカーブを意識して、カードをピックしていった方がいいですか?

きょうま:
はい、2Pickにおいてもコストカーブは大切なポイントです。ピックしたカードが20枚くらいになってきたら、そろそろコストカーブを意識していきましょう。

2ターン目をパスすることはなるべく避けたいので、2コストのカードが少なくとも6~8枚は欲しいところです。それから、カードを引くドローソースが不足していないかどうかも、確認しておけるといいですね。この辺りの考え方は、あまり他のモードと変わりありません。

「デッキ確認」のボタンを押せば、ここまでにピックしたカードの一覧を見ることができる

ただ、コストカーブを意識するとは言っても、やはり2Pickでは思い通りに整えにくいものです。なので、複数パターンのコストで使うことができるエンハンスアクセラレートを持つカードは、より優先的にピックしていきたいですね。

これと似たような理由で、状況に応じて使い方を選択できるチョイスを持つカードも、2Pickでは重宝します。総じて、2Pickでは汎用性が高いカードほど強いと言えるでしょう。

「螺旋のムシュフシュ」は、コスト7だがアクセラレート4でも使うことができる

あとは、ここまでに解説した考え方に沿って、残りのカードをピックしてみてください。15回のピックを終えたら、デッキの完成です。

完成したデッキで、実際に2Pick対戦へ

――デッキが完成しました! さっそく対戦してみたいと思うのですが、意識すべきポイントはありますか?

きょうま:
デッキを作る時に考えていた勝ち方を意識して戦っていきましょう。今回は、「波濤のプレシオサウルス」を軸として、手札を捨てるカードを多くピックしているので、これをしっかりと活かしていけるといいですね。

――1戦目は、このような展開になりました。狙い通りに「波濤のプレシオサウルス」の効果を使って、順調に勝つことができました!

最初の手札交換で、キーとなるカード「波濤のプレシオサウルス」を獲得
6ターン目で「波濤のプレシオサウルス」を場に出して進化。赤枠の4枚は、手札を捨てる能力を持つカード
最後は「岩石のアンキロサウルス」で「ナテラの大樹」を捨て、リーダーにダメージを与えて勝利。

きょうま:
いいですね! 狙い通りにカードを活かすことができて、理想的な勝ち方だと思います。

次回、ついにランクマッチデビュー

――2Pickをやってみて、今まで触れたことがなかったカードをたくさん知ることができました。ちなみに、2Pickは競技シーンでも採用されるルールなのでしょうか?

きょうま:
はい。『Shadowverse』では、さまざまな大会が開催されていますが、ルールとしてはローテーション、アンリミテッド、2Pickの3種類から採用されることが多いです。

例えば、昨年開催された世界大会「Shadowverse World Grand Prix 2019」では、DAY1に行われる6回戦のうち2回戦が、2Pickでの試合となっていました。プロリーグでも2Pickの試合があり、2Pickを専門とする選手もいます。

――そうなんですね! それでは、次回に向けてやっておくべき宿題はありますか?

きょうま:
第5回では、ランクマッチにチャレンジしてみましょう。ランクマッチには、自分で作成したデッキを使って挑むことになります。それに向けて、よりデッキを強化できるように、2Pickで資産を増やしておけるといいですね。

2Pickでは勝利数に応じて、カードパックチケットやルピ、レッドエーテルなどがもらえる

――本日はありがとうございました! それでは、また第5回でよろしくお願いします。

第5回では、ついに「ランクマッチ」にチャレンジ。この初心者向け講座の総集編として、対戦における重要なポイントなどを解説していきます。次回の更新をお楽しみに!
綾本ゆかり=取材・文 )

関連リンク
『Shadowverse』公式サイト https://shadowverse.jp/
「レバンガ☆SAPPORO」公式サイト 
https://www.levanga.com/esports/
きょうま選手公式Twitter https://twitter.com/gogojade

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