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ランクマッチにチャレンジしよう! きょうま先生に教わる初心者向けShadowverse講座~第5回~

初心者向け『Shadowverse』講座をお届けする本連載では、プロとして活躍する「レバンガ☆SAPPORO」所属のきょうま選手へのオンライン取材を通じて、初心者の目線から『Shadowverse』を楽しむためのさまざまなアドバイスを聞いていきます。

第4回では、「2Pick」モードにおける基本ルールや、カードをピックする際のポイントについて解説いただきました。本連載の最終回となる第5回では、ついに「ランクマッチ」にチャレンジ。これまでの初心者向け講座で解説してきた基本もおさらいしつつ、一歩進んだ内容についても触れていきます!

■プロフィール
「レバンガ☆SAPPORO」きょうま選手

プロeスポーツリーグ『RAGE Shadowverse Pro League』を戦う、レバンガ☆SAPPORO所属のプロゲーマー。2018-19シーズンでは年間チャンピオンとなり優勝インセンティブ1000万円を獲得。チームリーダーを務める。
個人戦績:shadowverse Premier cup 2018 Tokyo 優勝、RAGE shadowverse Starforged Legends 2pick 優勝

デッキを準備して、いざランクマッチに挑戦

――初心者向け講座も、いよいよ最終回となりました。きょうま先生、今回もよろしくお願いします!

きょうま:
今回は、ついにランクマッチへのチャレンジですね。ランクマッチでは、対戦の勝敗によってBattle Point(BP)が増減し、獲得したBPによってランクが決まるという仕組みになっています。

「設定」→「プロフィール」→「ランク一覧」から、各ランクの必要BPが確認できる

――ランクマッチというと、なかなか初心者が挑戦しづらいイメージもありますが……。

きょうま:
ハードルが高い印象を持たれる方も多いかもしれませんが、全然そんなことはないですよ。むしろ、『Shadowverse』では、プレイヤーの大多数が楽しんでいる基本のモードと言えます。マッチングする相手も同じランク帯のプレイヤーなので、気負わずにチャレンジしていきましょう。

――安心しました! ランクマッチに挑戦する前に、やるべきことはありますか?

きょうま:
一度デッキを見直してみましょう。もしカード資産が貯まっていれば、レッドエーテル不足で入れられていなかったカードを生成したいですね。特にフィニッシャーとなるような、重要なカードを優先して生成したいところです。

第3回でロイヤルのデッキを作った際は、フィニッシャーとなりうるレジェンドカード「君臨する猛虎」が1枚しか入れられなかったので、できればあと2枚生成してデッキに加えておきましょう。

2Pickで獲得した報酬をもとに、2枚のレジェンドカードを生成(レッドエーテル3500×2枚)

このカードは、「このバトル中に破壊された自分のフォロワーが10体以上なら、自分の他のフォロワー1体は+2/+2されて、疾走を持つ」という能力を持ちます。3枚デッキに入れておけば、序盤にアクセラレート4で3体のフォロワーを出すことができるので、自身の条件を達成しやすくなるといったメリットもあります。

こうしたカードを軸として、改めてデッキを組み直せるといいですね。デッキの見直しが終わったら、さっそくランクマッチに挑戦しましょう!

第3回に比べて3枚揃ったカードが増え、まばらだったカード種類も整理された

有利トレードなど、大切な基本をおさらい

――ここからは、実際にランクマッチで対戦した2試合を見ながら、重要なポイントの解説をしていただきたいと思います。まずは、こちらの1戦目からお願いします!

きょうま:
まず最初に、これまでの記事で解説してきた基本をおさらいしていきましょう。この試合の5ターン目では、指揮官カードと兵士カードを組み合わせて場に出すことで、上手くコンボができていました。デッキ作成の時に意識した、カード同士のシナジーを活かして使えていますね。

兵士フォロワーを場に出すことで、指揮官の「スカイセイバー・リーシャ」が自動進化

さらに、相手フォロワーと有利トレードをすることによって、自分の場に多くのフォロワーを残し、アドバンテージを得ることができています。これによって、相手リーダーの体力を大幅に削る展開に持っていくことができましたね。

場に残ったフォロワーを活かし、相手リーダーに合わせて15ダメージ

強力な「AoE」カードに気をつけよう

――ここまでは順調だったんですけど、この後のターンでフォロワーを一気に全部倒されてしまって……。

きょうま:
少し高度な話になりますが、相手の出したカードを見る限り、いわゆる「機械ネクロ」と呼ばれるデッキになっていたと思います。機械タイプのカードを軸に構成したネクロマンサーのデッキですね。

「機械ネクロ」は、7ターン目以降になると「鳴動のギガントスカル」というAoEカードを出してくることが多いんです。AoE(Area of Effect)とは範囲攻撃のことで、『Shadowverse』ではフォロワー全体に一定のダメージを与える強力なカードを指します。

相手の「鳴動のギガントスカル」で、フォロワーすべてが4ダメージを受けて全滅

「鳴動のギガントスカル」は、「自分のターン終了時、自分の場に他の機械・フォロワーがいるなら、相手のフォロワーすべてに4ダメージ。いないなら、他のフォロワーすべてに4ダメージ」という能力を持ちます。

今回は、場に出ていたフォロワーの体力がすべて4以下だったので、直撃してしまったんですね。こうした場合は、体力が5以上のフォロワーを場に出しておくか、進化を使って体力を5以上にしておくと、フォロワーを場に残すことができます。

この試合では、手札に「信念の剣閃」があったことで、次のターンで勝てる状況ができていましたが、AoEカードの直撃はできるだけ避けることが大切です。

「信念の剣閃」をエンハンス6で使用し、クイックブレーダーの「疾走」を活かして勝利

――これに対応するためには、AoEカードを知っておく必要がありますね。

きょうま:
そうなんです。こうしたAoEカードは相手に使われると記憶に残ると思うので、試合を重ねながら少しずつ覚えていきましょう。よく使われる強力なAoEカードが何コストなのか、つまり何ターン目に警戒すべきなのかと、何ダメージを与えるのか、といった2つのことを覚えておけたら良いですね。

相手のクラス特性を意識して戦おう

――続いて2戦目です。こちらの試合を見ながら、重要なポイントがあれば解説をお願いします!

きょうま:
この試合は、相手がウィッチを使っていますね。ウィッチは試合後半になるほど、スペルブーストで強力なカードを出してくるので、できるだけ早期決着を目指したいクラスです。

デッキにもよりますが、ウィッチは序盤が比較的弱く、リーダーの体力を回復するカードも少ない傾向にあります。なので、序盤から積極的に相手リーダーの体力を削っていくことが重要です。このように相手のクラス特性を意識して戦えると良いですね。

序盤からじわじわと攻撃を重ね、相手リーダーの体力は残り11に

早期決着を目指すという意味では、例えば上のような場面で進化を使うのも1つの手でしたね。一番左のフォロワーで相手リーダーにそのまま攻撃すれば3ダメージですが、進化させてから攻撃すれば5ダメージを与えることができます。

――たしかに、上の場面で進化を使っていたら、6ターン目には試合が終わっていたことに……!

きょうま:
相手の6ターン目には、「猫耳の魔法使い・キャル」が出てきましたね。このカードは、相手のフィニッシャーにあたるカードです。これに関連して、少し上級者向けの解説もしてみましょうか。

「猫耳の魔法使い・キャル」の能力で、自分のリーダーの体力最大値が-5された

相手の戦略を読んで戦う、上級テクニック

――さらに一歩踏み込んだハイレベルな内容ということですね。気になります!

きょうま:
この試合の3ターン目と4ターン目に、相手が「プリンセスナイト」を出していました。このカードは、「ファンファーレを持つフォロワーをランダムに1枚、自分のデッキから手札に加える」という能力を持ちます。

おそらくですが、相手のデッキはファンファーレを持つカードが「猫耳の魔法使い・キャル」だけになっていたはず。つまり、「プリンセスナイト」を出すごとに、相手の手札には「猫耳の魔法使い・キャル」が加わっていた可能性が高いんです。

この試合の3ターン目。相手が出していたのは「プリンセスナイト」

「猫耳の魔法使い・キャル」は、ファンファーレで「相手リーダーの体力の最大値を-5」します。これを3枚使うと、相手リーダーの体力の最大値を5まで減らすことができる上に、3枚目を使った時点でユニオンバーストが発動すると、相手リーダーに5ダメージを与えて勝利することができるんです。

相手のデッキは6ターン目までに「猫耳の魔法使い・キャル」を3枚手札に揃え、それを6~8ターンに使って勝つことを狙った、いわゆる「キャルウィッチ」と呼ばれるデッキになっていたと考えられます。

――つまり、このカードを3枚出されるまで試合が続いていたら、負けていたんですね。早期決着を目指す以外にも、何か対策はあるんでしょうか?

きょうま:
「猫耳の魔法使い・キャル」は6コストなので、6~8ターンの間に他の強力なカードを出す余裕はなく、主に進化時の「体力3以下の相手のフォロワーすべてを破壊する」という能力を使って攻撃していくことになります。

なので、先ほど説明したAoEカードと同じように、体力4以上のフォロワーを場に出しておけば対応することができます。実際にこの試合では、場に体力5のフォロワーが2体出ていたので、次のターンに無事勝利することができましたね。

「猫耳の魔法使い・キャル」の進化後。相手は残ったフォロワーのうち1体しか倒すことができない

――なるほど! 各クラスのキーとなるカードを知っておくと、それに応じた戦い方ができるようになるんですね。

きょうま:
もちろん最初に触れたような、有利トレードやアドバンテージなどといった基本も非常に大切で、それをしっかりと意識できているだけでも勝率は上がります。ただ、このように相手がどのような戦略を狙っているかを考えられるようになると、さらにハイレベルな対戦でも勝率を上げることができると思いますよ。

さまざまなカードや戦略について知るには、実際に戦いながら覚えていくのが一番です。ぜひランクマッチを楽しみながら、さらなるレベルアップを目指してみてくださいね。

――教えていただいた内容を踏まえて、さらにチャレンジしてみたいと思います。全5回にわたる初心者向け講座の解説、ありがとうございました!

本連載では、第1回から第5回にわたって「きょうま先生に教わる初心者向けShadowverse講座」をお届けしてきました。気になるトピックスがあれば、ぜひ下記より過去の回もご覧ください。

第1回:今からシャドバを始めたい!
第2回:基本の「有利トレード」を理解しよう!
第3回:自分でデッキを作ってみよう!
第4回:「2Pick」ってどんなモード?

次回は『Shadowverse』の競技シーンに関する話題をお届けする予定です。引き続き、記事の更新をお楽しみに!
綾本ゆかり=取材・文 )

関連リンク
『Shadowverse』公式サイト https://shadowverse.jp/
「レバンガ☆SAPPORO」公式サイト 
https://www.levanga.com/esports/
きょうま選手公式Twitter https://twitter.com/gogojade

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