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あなただけのヱビスをつくる、新たなビール体験。 「YEBISU 1 TANK」プロジェクト密着レポート【前編】

あなたの人生の物語や、大切な人への感謝を、ヱビスビールに込めることができるとしたら。そんな夢を叶えるプロジェクト「YEBISU 1 TANK」が、YEBISU BREWERY TOKYOで始まりました。これは、世界に一つのオリジナルヱビスをプロデュースできる、新たなビール体験です。

記念すべき第一弾のパートナーは、今年創立30周年を迎える「すずらん鍼灸接骨院」。社長が愛してやまないヱビスビールで、社員と共に歩んだ30年分の感謝を形にしたい――。その熱い想いが込められたビールづくりや当日のパーティーの様子を、前編後編にわたって紹介します。

「YEBISU 1 TANK」とは?

1,タンク単位であなただけのヱビスをつくることができる、新しいビール体験

世界に一つだけのオリジナルヱビスを、タンク単位(約1,500杯分)でプロデュースできる。それが「YEBISU 1 TANK」です。味わいの、コク、香りなど、あなたの特別な想いやこだわりを、ビールに込めることができます。

仲間と共にビールを造る。感謝を込めたビールをパーティーでふるまう。人生の節目を記念して特別な味わいを仕込む。「YEBISU 1 TANK」の楽しみ方は無限大です。

2,YEBISU BREWERY TOKYOの醸造責任者が協力のもと特別な一杯を実現

YEBISU BREWERY TOKYOの醸造責任者協力のもと、品質と味に妥協のないビールを生み出します。経験豊富なプロフェッショナルが、あなたのアイデアや想いを形にし、相談しあいながら特別な一杯を実現。さらに、ビール醸造体験も叶います。

3,完成したビールはYEBISU BREWERY TOKYOで、大切な仲間と乾杯を

完成したビールは、ヱビスのブランド体験拠点YEBISU BREWERY TOKYOでのイベント・パーティーを企画し、仲間と一緒に楽しむことができます。また、開発したビールの名前は自由に決めることができ、オリジナルコースターも作成できるのです。

プロジェクト第一弾は、
ヱビス愛あふれるすずらん鍼灸接骨院の皆さんと

「YEBISU 1 TANK」の記念すべきプロジェクト第一弾。数ある応募の中から選ばれたのは、全国に100店舗以上を展開する「すずらん鍼灸接骨院」の皆さんです。

すずらん鍼灸整骨院は全国に100店舗以上展開しており、田渕社長は30歳で起業。在宅訪問から事業をスタートし、今では鍼灸接骨院事業をメインに介護事業なども展開する100店舗超のグループへと成長させています。今回のビールづくりには、中心メンバーとして田渕社長、ご子息の田渕貴大さん、そして介護事業責任者の本田敦子さんの3名が参加します。

すずらん鍼灸整骨院の社長、田渕直人さん。

「1995年の開業から、あっという間の30年。私自身もちょうど還暦を迎えました。もちろん周年の記念ということもありますが、何より大好きなヱビスの企画だからこそ、ぜひ挑戦したいと思ったんです」

そう語る田渕社長のヱビス愛は筋金入り。

「事業が軌道に乗り始めた30代の頃、ちょっと高級なお店で飲んだヱビスが最高においしくて、それ以来すっかり虜になりました。良いものを飲めば、良い仕事ができる。私にとってヱビスビールは、1日をやりきった自分へのご褒美であり明日へ向かうための大切なリセットのスイッチのような存在です」

その熱い愛は会社のメンバーにも浸透していて、社内の冷蔵庫には常にヱビスビールが完備。月に一度の重要な会議の後には、メンバーと乾杯するのがお決まりとなっているそうです。

この企画のきっかけを作ったのは、介護事業の責任者を務める本田敦子さん。本田さんは、すずらん鍼灸接骨院の第一号店に、患者として通っていたという深い縁のある方です。

「会社の30周年に、何か特別なことができないかと探していたんです。そんな時にこの企画を見つけて、『これしかない!』と。夢中で想いを綴って応募しました。まさか本当に選ばれるとは思っていなかったので、当選の連絡をいただいた時は心から驚きました。ヱビス好きの社員ばかりなので、きっと最高の思い出になります」(本田さん)

本田敦子さん

メインメンバーの田渕貴大さんは田渕社長のご子息。そのヱビス愛も父親譲りです。

「父が社長ということもあり、物心ついた頃から家には常にヱビスビールがありました。そんな環境で育ったので、僕にとってビールはヱビス一択です。定番のヱビスはもちろん、期間限定品も楽しみですし、ヱビスバーで飲む樽生も最高ですね」(貴大さん)

田渕貴大さん

いよいよビールづくりへ。
まずはビールづくりの基本を学ぶ

経緯や想いを共有し、いよいよ本格的なビールづくりの打ち合わせが始まりました。まずはYEBISU BREWERY TOKYOの 醸造責任者である有友亮太から、ビールの基本的な製造工程について詳しい説明が行われます。

ビールは主に「麦芽」「ホップ」「酵母」、そして「水」というシンプルな原料から構成されます。その組み合わせはまさに無限大。その数え切れないほどの可能性の中から、3人の想いを形にしていくのです。

「ホップって何種類あるのですか?」「ヱビスと黒ラベルの工程の違いは?」といった専門的なものから、「この中で一番原価が高いのは?」というユニークなものまで、質疑応答が盛り上がります。一杯のビールに秘められた奥深い世界に触れ、皆さんの目は真剣ながらもきらきらと輝いていました。

YEBISU BREWERY TOKYOの 醸造責任者、有友亮太がビールの基礎知識を紹介します。

30周年の祝杯、その理想の姿は?          

ビールの基本を学んだあとは、いよいよ理想のビールを形にするためのヒアリングが行われました。

「ヱビスビールが大好きな社員が多いとはいえ、中にはビールをあまり飲まない人もいます。みんなが飲みやすいように、あまり苦くないものが良いかな」など、味わいの全体的な方向性を話し合います。

ビールのネーミングについては、会社の象徴である「すずらん」を入れたいという希望が挙がります。さらに、30周年を機にリニューアルされる新しいロゴを、オリジナルコースターのデザインに活用してみんなに知ってほしいとのアイデアも。

また、完成したビールはYEBISU BREWERY TOKYOで行われるパーティーでお披露目予定。その会の方向性についてもすり合わせを行いました。

「完成披露イベントでは、社員はもちろんこれまでお世話になったOBの方々も招いて、たくさんの人と30周年を祝いたいですね。会社が30年続くことは決して当たり前ではないから、感謝を伝えたいんです。そして『このヱビスがずっと飲めるように、これからも皆で頑張っていこう』と伝えたいですね」 (田渕社長)

味わい、ネーミング、デザイン、お祝いの場。世界に一つだけのビールをつくり上げるためのピースが、少しずつ集まり始めました。

YEBISU BREWERY TOKYO
さまざまなヱビスを試飲

理想のビール像をより具体的にするため、YEBISU BREWERY TOKYOへ移動。ここには、ヱビスビールの歴史に触れられるミュージアムと、定番から限定品まで多彩なヱビスが楽しめるタップルーム、そして今回のビールづくりが行われるブルワリーが併設されています。

試飲の前に、まずはヱビスビールの歴史を辿るミュージアムへ。昔の恵比寿の街並みや時代と共に移り変わるラベルのデザインに触れ、知識を深めます。

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そして、いよいよタップルームでの試飲へ。定番メニューの「YEBISU ∞ (ヱビス インフィニティ)」がグラスに注がれると、一口飲んだ瞬間、参加者から「うまい!」「めちゃくちゃ美味しい」と声が上がります。香ばしく芳醇な「YEBISU ∞ Black」は田渕社長が特にお気に入り。

「色は、このヱビス インフィニティのような綺麗な黄金色。口当たりは軽やかで飲みやすく、多くの人に愛される味わい。でも、後味にはヱビスらしいしっかりとしたコクを感じたい」

飲みやすさと、飲みごたえの両立という難易度の高い希望ですが、醸造責任者の有友は「イメージが湧いてきました」と頼もしい一言。こうして期待に満ちた第一回目の打ち合わせが幕を閉じました。

さまざまなヱビスを飲み比べました。
方向性がある程度決まったあとは、和やかにヱビスを楽しむ時間に。

打ち合わせ第2回目では
全体テーマや味わいの方向を決定

数週間後、第二回目の打ち合わせが行われました。前回の打ち合わせを踏まえ、有友から全体テーマの提案がされました。

それは、「社長から社員へ贈る、感謝と未来へのエール」。30年の歴史を築いたことへの「お疲れさま」という感謝と、これからの未来を「共に頑張ろう」と励ます想いをビールに込めます。

また、「すずらん」はフランスでは愛する人に贈る花とされており、ビールのネーミングやコースターデザインにも温かいメッセージを込めていきます。

このテーマを実現するため、目指すべき4つの条件が改めて確認されました。

1,美しい色合い
パーティーシーンを華やかに彩る、クリアで美しい見た目へのこだわり。

2,唯一無二の特別感
オーダーメイドだからこそ実現できる、世界に一つの味わい。

3,ヱビスらしいコクと深み
田渕社長のはずせないこだわり。この味わいを通して、会社の歴史や社長の想いを伝える。

4,誰もが楽しめる飲みやすさ
普段ビールを飲まない人にも「おいしい」と喜んでもらえるビールにする。

数あるアイデアから
「王道を究める」を選択

その後、有友から具体的なビールの方向性として数種類のアイデアが提示。すずらん鍼灸接骨院の3人とサッポロビールで意見を交わし、進むべき道が一つに定まっていきます。

選ばれたのは、「ヱビスの王道を究める」というコンセプト。それは、ヱビスが長年培ってきた伝統的な味わいを深く追求しながらも、特別なホップや製法でオーダーメイドならではの“遊び心”を加え、唯一無二の一杯をつくり上げるアプローチです。

五感で探るビールのレシピ。
無数の素材から理想の組み合わせを探る

方向性が定まると、テーブルの上には多種多様な麦芽と十数種類ものホップが並べられました。ここからは、知識だけでなく五感も頼りにして、理想のレシピを探求していくクリエイティブな時間です。

田渕社長からは「液色はクリアでありながら、少し濃いめの美しい色合いにして個性を出したい」とのリクエストが。ホップは、王道の味わいを守りつつ特別感を演出するため、複数をブレンドする方針に。そこへ、有友から「隠し味として、熟成させたホップを少量加えてみませんか?」という提案が。この一工夫が、味わいに複雑な奥行きと物語性を与えるとのこと。

最後に酵母の種類や製法をすり合わせ、ついにレシピの全体像が完成。王道でありながら、誰も飲んだことのない唯一無二のヱビス。その設計図が出来上がりました。

普段なかなか接することのないホップを香り、好きな香りを探っていきます。

最後の仕上げはグラスのセレクト

ビールの方向性が固まった後、最後に提供グラスによる味わいの変化を体験。同じビールでも、グラスの形が変わると香りや口当たりに大きく影響することを実感できました。すっきりとした王道の型、香りが広がるバルーン型など数種類を比較。最終的にスタイリッシュな細長いグラスが味わいも含めて高評価となりました。

グラスごとの味わいの変わり方を丁寧に紹介します。
同じビールでもグラスが変わると香り方や味わいの感じ方に変化が出るので驚き。

この日は他にもパーティーの日程や食事内容もすり合わせ。30周年のお祝いの詳細も固まってきました。

田渕社長からは「今日はビールの奥深さを心から感じました。こんなに研究しているとは、手軽に飲んでいるのが申し訳なくなるくらいです。ヱビスビールのおいしさの有り難みを改めて知ることができ良かったです」という感想が語られました。

後編では、ついに始まる醸造体験と完成披露パーティーの模様をお届けします。

【「YEBISU 1 TANK」の詳細は、こちらを見る】

【YEBISU BREWERY TOKYOが気になる方は、こちらを見る】

Text_Nana Tabara

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