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“リーガル視点でビールの信頼を護る” サッポロビールで働く人の 「I・eye・愛」 vol.8 ―品質保証担当 柳川綾子

――あなたは仕事やプライベートにどんな「アイ」を持っていますか? きっと誰しも強いこだわりや熱い想いを持っているのではないでしょうか。本企画では、サッポロビールで働く人に、「私はこんな職種(I)」で、「こんな視点(eye)」で仕事をしていて、「こんな想い(愛)」を持っている、といった3つの「アイ」を語ってもらいました。サッポロビールの商品は知っていても、そこで働く人たちの素顔を知られることはあまりないはず。インタビューを通して見えてきたのは、それぞれの個性があふれるユニークな人たちでした。

連載第8回は、品質保証部に所属する柳川綾子に取材。さまざまな商品や事業と向き合い、品質保証やリスク管理を通して会社を支える柳川の仕事に対する想いとは。

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I  ー 私はこんな仕事で、
お酒の表記や広告物を徹底精査!
リスクを軽減する品質保証担当

――現在所属している部署と、業務内容を教えてください。

柳川:品質保証部に所属しています。サッポロビールには中途入社で入り、3社目となります。大学生の頃から食品メーカーに興味がありましたが、新卒では証券会社へ、2社目では医療機器メーカーに入社しました。サッポロビールへの中途入社の決め手は、社員の方と直接話す機会を設けていただけたことと、前職での営業経験が活かせると感じたからです。

サッポロビールに入社後は、まず営業を経験しました。営業の仕事をしていく中、お客さまへの提案の幅を広げるためにさまざまな部署の仕事内容を深く知りたいと思うようになりました。そこで、多岐にわたる部署と関わることができる品質保証部への異動を希望し、現在6年目になります。

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――品質保証部では、具体的にどのような仕事をするのでしょうか。

柳川:サッポロビールのあらゆる商品・事業に対して食品安全や品質保証を担い、お客さまの信頼を守ることが私たちの仕事です。さまざまな業務をしていますが、大きく2つの側面があります。1つは、お客さまに安心して商品を楽しんでいただくための役割です。例えば、食品表示法に基づき、原材料やアルコール度数などがきちんと表示されているかをチェックしています。また、ビールに景品をつける際、その景品が安全に展開できるものであるかも確認します。他にも、CMや雑誌広告、店頭POPなどの広告物が法律に抵触していないかなどの精査もしています。

もう1つは、会社が法律を遵守しながら事業展開ができるようにサポートすることです。具体的には、新商品開発のリスク抽出などですかね。開発会議など企画の初期フェーズから参加し、お客さまを失望させたり会社の信頼を損なったりする可能性がないかを確認します。リスクを最小限に抑える提案をしながら、会社の事業拡大とお客さまへの価値提供を両立させ続けることが、品質保証部の使命だと考えています。

eye  ー 私はこんな視点で、
NOの際は、「なぜか」を添えて。
やりとりが円滑になるコミュニケーション術

――品質保証部で働くなかで、これまでどんな苦労がありましたか?

柳川:言葉遣いや言い方のニュアンスなど、コミュニケーションに特に注意しなければいけないことです。品質保証部は、メーカービジネスの流れであるバリューチェーンに属していません。そのため、製造部、マーケティング部、営業部など、必要に応じて多くの部署とのコミュニケーションが発生します。各部署の専門的な情報をもらいながら、法に触れていないか、リスクが高くないかを精査していく中で、「この部分を通すのは難しい」など「NO」と言う場面も出てきます。その際は、必ずその理由を丁寧に伝えるように心がけています。

品質保証部の主張が強すぎると警戒心を抱かれてしまい、各部署との連携がスムーズにいかず、会社全体の信頼を損なうことにも繋がりかねません。そのため、高いコミュニケーション能力が必要な部署だと入ってから実感するようになりました。この点は、前の会社での営業経験やサッポロビールに入ってからの営業部での経験が生きていると感じます。

――大変な面もありますが、その分やりがいを感じる部分もあるのではないでしょうか?

柳川:そうですね。新商品の開発には企画段階から深く関わるので、商品がリリースされたときは達成感を感じます! 開発中は、コンセプト内容や訴求する際の言い回しなど、商品内容と齟齬がないか、誇大広告になっていないかなどさまざまな相談を受けます。そうして商品がリリースされて、お客さまからも好評というフィードバックがあると、自分も物づくりに関われたと実感できて非常にやりがいを感じます。

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――これまで仕事をしてきたなかで、大きな成果を感じられたエピソードはありますか?

柳川:食品表示のチェック業務をデジタル化したことですかね。これによって、表示チェックにかかる時間、労力、そして精神的な負担が軽減されたという声をマーケティング部のメンバーからいただきました。

今までは、チェックリストを用いて目視で確認していていました。表示に誤りがあると製品回収になってしまう可能性があるため、たくさんのメンバーがかなりの工数をかけて確認作業を行っていました。そこで、デジタル化に取り組むことにしたんです。デジタルツールを使用できるように、新たなシステムの構築と、マーケティング部署への教育などを進めました。お酒に関するルールや法令、そしてマーケティング部門との緻密なコミュニケーションが不可欠な仕事だったので、その当時は、私にしか担えない仕事だったと感じています。

――仕事を進めるうえで、大切にしていることを教えてください。

柳川:日々の仕事で大切にしていることは2つあります。1つ目は、「妥当性の確認をするためには、相手が整合性の取れた理論展開をしているかどうか」という考え方です。品質保証部に異動した当初は、専門知識などが多くて分からないことだらけ。しかも会社の信頼に関わる業務なので、メールを返すのにも苦労していました。そんな時、先輩からこの考え方を教えていただきました。各部署の事情や細かい知識を全て把握することは不可能な中、リスクの種を見つけるための必要な考え方で、この言葉を常に心に留めて仕事を続けています。

2つ目は、これまで関わってくれた人への感謝です。前職を含め、私を育ててくれた上司や先輩、切磋琢磨し合った同期、営業時代にお世話になったお客さまなど、仕事で関わった全ての人が私の仕事観を形成してくれたと考えています。

愛  ー 私はこんな想いを、
キャリアの8割は偶然。
与えられた環境で続けるカイタク

――さまざまな会社や職種を経験されましたが、そこから得たものはありますか?

柳川:チャンスをものにして、キャリアを自ら切り拓いていくことの大切さを学びました。先日、会社の研修で「計画的偶発性理論」というものを知りました。この理論によると、個人のキャリアの8割は偶然によって作られるそうです。確かに、サラリーマンは自分の思い通りに全てを叶えられるわけではありません。与えられた環境の中チャンスを掴み、いかに自分らしいキャリアを築いていくかが重要なのではないでしょうか。

私のキャリアは一貫性がないように見えるかもしれません。しかし、例えばこれまでに培ったコミュニケーション能力は品質保証部でも役立っています。過去を振り返ると、悩んだり迷ったりしたこともありましたが、その時々の決断は全て今の自分に繋がっていると実感しています。

――ひとりの社員として、サッポロビールのどのようなところに魅力があると感じますか?

柳川:サッポロビールは、人材を最大限に活かせる会社であることです。人はそれぞれ異なる能力やポテンシャルを秘めていますが、それを仕事に反映できるかどうかは環境に大きく左右されると思うんです。私自身、営業出身で品質保証に関する知識は全くない状態で異動してきましたが、先輩方はきめ細やかに指導してくださいました。また、まだ私に任せるには不安な場面でも挑戦をさせてくれて、場面場面でサポートもしてくださいました。適切な環境で成功体験を積み重ね、成長させてくれる素晴らしい環境だと実感しています。

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――サッポロビールの行動規範に「カイタクしよう」とありますが、柳川さんがカイタクしていることはありますか?

柳川:ワインのペアリングをカイタクしています。ワインスクールでワインと食の組み合わせの奥深さを知って以来、ワインに合う料理を作るなどして研究を重ねています。前までは赤ワイン派でしたが、最近はコクのある白ワインが大好き。豆乳ベースの味付けを合わせたり、チーズを使った料理でペアリングを試したりしています。納得のいくペアリングが見つかった時はテンションが上がりますね。ちなみに、ソムリエの資格も持っています。ワインを勉強するようになって、食に対する意識が変わり、以前よりも丁寧に食事を楽しむようになりました。

――今後、自己実現したいことがあれば教えてください。

柳川:「生涯現役」で仕事を続けたいと思っていますね。お客さまに喜んでいただける商品やサービスを生み出すために、末永く貢献していきたいです。そのためには、必要とされる人材であり続ける必要があるので、経験を積み重ねて自分の能力を高め続けていきたいです。また、仕事だけでなくプライベートの時間ももっと充実できるように、今熱中しているゴルフを始め、これからも興味のあることに積極的に挑戦していきます!

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プロフィール

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柳川綾子
2018年サッポロビール株式会社に中途入社。企業向け営業を1年行った後、品質保証部に異動。サッポロビールの商品と事業における食品安全と品質保証を担当している。

クレジット:
Photograph_Keisuke Yasuda
Text_ Nana Tabara
Edit_Nana Tabara,Tenji Muto(amana)

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