CHEER UP! 毎日の“ワクワク”した暮らしを“応援”するポータルメディア

閉じる
  1. HOME
  2. 知る
  3. ONE TEAMで挑む、食と地域の可能性。 サッポロビールで働く人の 「I・eye・愛」 vol.6 ―地域創生担当 柴田努

CATEGORY : 知る

ONE TEAMで挑む、食と地域の可能性。 サッポロビールで働く人の 「I・eye・愛」 vol.6 ―地域創生担当 柴田努

――あなたは仕事やプライベートにどんな「アイ」を持っていますか? きっと誰しも強いこだわりや熱い想いを持っているのではないでしょうか。本企画では、サッポロビールで働く人に、「私はこんな職種(I)」で、「こんな視点(eye)」で仕事をしていて、「こんな想い(愛)」を持っている、といった3つの「アイ」を語ってもらいました。サッポロビールの商品は知っていても、そこで働く人たちの素顔を知られることはあまりないはず。インタビューを通して見えてきたのは、それぞれの個性があふれるユニークな人たちでした。

連載第6回は、地域創生事業グループに所属する柴田努に取材。日本各地の自治体と連携し、食材のブランディングなどを通して地域経済の活性化に貢献する、柴田の仕事に対する想いとは。

【この連載の他の記事が気になる方は、こちらを見る

I  ー 私はこんな仕事で、
「相談するならサッポロビール」を胸に。
想いで飲食店と地域をつなぐ、地域創生担当

――現在所属している部署と、業務内容を教えてください。

柴田:現在は、地域創生事業グループに所属しています。新卒入社後は、営業として4年間経験を積んだ後、フードビジネスサポート部で主に外食企業のコンサルティング業務に携わってきました。首都圏で1年、九州で5年、北海道で2年半、それぞれの地域で業務を行い、2023年に7名からなる地域創生事業グループに異動して今に至ります。このグループでは、「継続的に地域課題の解決に貢献する」ことを目的として、サッポログループのネットワークを活用しながら日本各地の自治体と連携し、地域食材のブランディングや販路開拓のサポートを行っています。

――そんな領域のお仕事もあるんですね。地域創生事業グループは、具体的にどんな仕事内容なのでしょうか。

柴田:人と人、そして飲食店と地域の食材を「つなぐ」ことで、地域経済の活性化に貢献しています。一言で言えば食のコンサルティングのような仕事ですかね。生産者と飲食店をつなぐイベントの実施や、食にまつわる販路拡大やプロモーションを通じて、その地域の生産者と食材を活性化するため、多岐にわたる取り組みを行っています。現在は北海道から沖縄まで、数多くの自治体のプロジェクトを進行中です。例えば、高知県の水産物の魅力を県外に広めるため、飲食店向けに産地見学会や商談会を開催したり、「高知フェア」を開催して、多くの外食店舗にご協力いただいています。

男, 人, 立つ, 衣料 が含まれている画像自動的に生成された説明

――大切にしているミッションや強みは何ですか?

柴田:もともと業務用事業では、「相談するならサッポロビール」と掲げていて、お客様の役に立ちたいという想いが強くあります。そうして、長年培ってきた飲食店との強いつながりがあり、そこではビールのご提案以外に、外食企業から食材の相談を受け生産者様の紹介もすることも多くありました。その中で私たちには地域貢献できるポテンシャルがあることに気づいたんです。

地方自治体も、地域食材のプロモーションに力を入れていますが、生産者と飲食店の関係構築が難しいことも。しかし、私たちサッポロビールは今まで培ってきた飲食企業との関係があり、生産者や地方食材の課題を解決するヒントを持っていると感じています。これは、食材や飲食を愛する人を育成してきたサッポロビールならではの強みで、他社には簡単に真似できるものではありません。

――そんな柴田さんの仕事は、一般のお客様にはどんな形で伝わるのでしょうか?

柴田:飲食店のメニューを通じて伝わることが多いです。例えば、ある焼肉店では博多和牛を使った「福岡フェア」を実施し、お客様から大変好評をいただきその後も継続的に開催しています。この取り組みは、博多和牛の魅力を広く知っていただく良い機会となりましたし、生産者や福岡県側からも、認知度向上に貢献できたと喜ばれています。

eye  ー 私はこんな視点で、
トライ&エラーの日々で気が付いた、
No Fun No Sustainableの重要性

――地域創生事業グループで働くなかで、どんな苦労がありましたか?

柴田:個人的には、マーケティングの知識や提案資料の作成に苦労しています。ただ、地域課題に対して何ができるかを考える中で、資料を素敵に見せることも必要ではあるかもしれませんが、最も大切にしているのは「その土地の人のためになることをする」という地域貢献への強い想いです。迷った時は、この原点に立ち返るようにしています。

――これまで仕事をされてきたなかで、成長を感じられたエピソードはありますか?

柴田:地域に役立つ提案をするたびに、なにか一つ成長を遂げていると感じています。自治体との取り組みをするためには、まずコンペで勝たなければいけないのですが、提案を受け入れてもらえず、なかなか採用されませんでした。しかし、そこで「たくさん打席に立つこと」の大切さに気づいたんです。たとえ負けてしまったとしても、その経験は決して無駄ではありません。提案のために考え抜いた内容やコンペを通じてつながった人のご縁は、他の案件に応用できる貴重な財産となります。最終的に選ばれるかどうかは先方次第ですが、挑戦し続けることによって、新たな可能性が広がっていくと実感しています。また、このチームは少人数でやっているので、トライ&エラーを重ねていく度に「ONE TEAM感」が増して、かなり深い付き合いになりましたね。

ビール瓶を持っている男性自動的に生成された説明

――仕事を進めるうえで、大切にしていることを教えてください。

柴田:食材に関する勉強は欠かせませんね。酒に詳しいビール会社は当たり前で、食材に詳しいビール会社であることで他にない価値が生み出せると感じています。私たちの仕事は一次生産者の方とお会いする機会が多いのですが、食材に詳しいと信頼にもつながります。例えば、豚肉の美味しさは餌と血統で決まるのですが、養豚農家の方とそのことを会話することで、先方が喜んでくださって色々な話をしてくださるんですよ。私は幼い頃から食に興味があって、料理漫画や寿司の本などの専門書を夢中になって読んでいました。こうした経験も今の仕事に役立っていると感じています。

――ちなみに、座右の銘はありますか?

柴田:「No Pain No Gain. But No Fun No Sustainable」です。元々、大学時代に「No Fun No Gain」、楽しくなければ成長しないという言葉をモットーとしていました。しかし、社会人になり、仕事においては「No Pain No Gain」、これが真実だなとひしひしと感じたんです。しかし一方で、「楽しくなければ続けられない」のも事実。そこで、今の座右の銘にたどり着いたのです。痛みなくして得るものはないけれど、楽しくなければ続かない。私は、どうすればもっと仕事が面白くなるのかを常に考えながら仕事に取り組んでいます。大変なこともありますが、そういう時の方が成長を実感できるんです。

  ー 私はこんな想いを、
食への情熱と愛を胸に。
地域を輝かせる“一番星”になりたい

――ひとりの社員としてサッポロビールのどのようなところに魅力がありますか?

柴田:お客様の愛情がとても深いところです。新入社員で営業をしていた頃のエピソードなのですが、老舗の焼き鳥屋さんがさまざまな事情でサッポロビールの提供をやめてしまったことがありました。すると、そのお店の常連のお客様からサッポロビールに問い合わせがありました。「行きつけのお店からサッポロビールがなくなってしまった」と。それを受けて、私は店主と信頼関係を築く努力をして、最終的に再びサッポロビールを取り扱っていただけるようになりました。待ち望んでいたお客様には直接「応援してくださってありがとうございました」と感謝も伝えられて、サポーターの存在の大きさを実感しました。

――サッポロビールの行動規範に「カイタクしよう」とありますが、仕事でカイタクしていることはありますか?

柴田:会いたいと思った人には実際に会い、新しい物事にはとりあえず飛びついてみることです。それが続くかは分かりませんが、やってみなければ分かりません。なにより、やらなかった後悔よりもやって後悔する方を選んでいきたい。昔、先輩から「迷ったらGOだ!」と言われたことも残っていて、これまでの経験を振り返っても、迷いながらも挑戦してみたことの方が、成功につながっていると感じています。

――一方で、プライベートでカイタクしていることはありますか?

柴田:子どもがラグビーをしているのがきっかけで、私もラグビーのコーチをするようになりました。私は元々アメフト部で、ラグビーにはあまり縁がありませんでしたが、この歳になって新しいことに挑戦できるというのはすごくいいなと感じています。子どもは小学6年生で、今は受験で練習にはなかなか参加できないのですが、子どもが参加していない合宿に自分だけ行ったりしています(笑)。自分の子どもや教えている子どもの成長を見ていると、人間って尊いなぁ、なんて思ったりもしますね。

――サッポロビールのビジョンに「誰かの、いちばん星であれ」を掲げていますが、ご自身がスターになれる瞬間はありますか?

柴田:私は、外食は本能のビジネスだと考えています。「これ食べたい!」と思ってもらうための食の仕掛けは本当にすごいんです。しかし、一次産業の分野では、まだそのような視点が活かされていないと感じています。そこで、先日ある県の生産者さん向けにオンライン勉強会を開催して、外食の現場や食材を買うという視点から、生産者の方々にできることを紹介し、高い評価や嬉しい声をいただくことができました。私自身、外食が好きで、食材が好きで、それによって色んな人と出会え、知識の引き出しが増えました。この分野で、誰よりも輝ける存在になりたいと思っています。

――これから仕事を通して自己実現したいことがあれば教えてください。

柴田:今後も食分野に関わる人々に貢献したいという気持ちが強くあります。また、生産者の方々の話を聞けば聞くほど、農家になりたい!と思いが湧き上がってきます。どんな作物を育てたいか? それは、まだ秘密です(笑)。

人, 男, 持つ, 立つ が含まれている画像自動的に生成された説明

【この記事を読んで、もっとサッポロビールと関わりたい方は、こちらを見る

【この連載の他の記事が気になる方は、こちらを見る

【柴田も大好きなサッポロラガービールが気になる方は、こちらを見る

“サッポロビールがお届けするファンコミュニテイ”

「SAPPORO STAR COMPANY」

プロフィール

スーツを着た男性自動的に生成された説明

柴田努

2006年サッポロビール株式会社に新卒入社。飲食店向け営業を4年行った後、フードビジネスサポート部に異動し、主に外食企業のコンサルティング業務に約8年半携わる。2023年から地域創生事業グループに所属。日本各地の自治体と連携し、食材のブランディングやセミナー講師などを行っている。

 

クレジット:

Photograph_Keisuke Yasuda

Text_ Nana Tabara

Edit_Nana Tabara,Tenji Muto(amana)

  • LINE