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“進化する街並み、変わらない人情” 街でヨリミチ in 銀座 vol.1 ― お笑いコンビ 土佐兄弟

東京を代表する、誰もが憧れる街、銀座。常に新しいトレンドを発信し続ける街でもあり、実は、サッポロビールによる日本初のビヤホールが生まれ育った場所でもある。ブランド店や高級デパート、洗練されたレストランが立ち並び、高級で華やかなイメージを抱く人が多いだろう。しかし、一歩路地裏に入ると、銀座のもう一つの顔が隠されている。そんなメインストリームから1本曲がって“寄り道”をして、1歩踏み込んで“より未知”な魅力を発見したい。本企画では様々なジャンルで、銀座に貢献する人物にお話を伺い、銀座の“ヨリミチ”な魅力を語ってもらう。

左から弟の有輝さん、兄の卓也さん、サッポロビール 杉浦若奈

連載1回目は、日本橋出身で、幼い頃から銀座に親しんできた兄弟お笑いコンビ、土佐兄弟さんにインタビューを実施。高校生のあるあるネタを中心に若者から絶大な支持を得て、SNSやテレビで日々活躍している兄の卓也さんと弟の有輝さん。CHEER UP!のメディア担当でもある杉浦若奈が、お二人の思い出が詰まったエリア、銀座について“ヨリミチ”な魅力をお伺いした。

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小学生から銀座でヨリミチ。
佐兄弟が芸人になるまで

杉浦:お二人は日本橋出身で、ご実家が呉服問屋をしていたと伺いました。当時の日本橋や銀座の風景は記憶に残っていますか?

卓也: 小さい頃は日本橋で暮らしていることが当たり前でしたが、社会に出るようになってから驚かれることが多くて、普通じゃないんだと気付きました。昔の日本橋はオフィスビル街だったので土日は静かでしたね。今ではマンションがたくさん建って住んでいる人も多く、さらに活気ある街に進化していると思います。

有輝:日本橋・銀座の風景って常に変化しているじゃないですか。だから正直あまり覚えていなくて。地元の雰囲気が変わらない人が羨ましくも思います。

杉浦:東京の中心地が出身だと、驚かれることも多いのでは?

有輝:お金持ちでしょ、とか言われるんですけど、住んでいる人は普通の人たちばかり。僕としては下町のイメージの方が強いです。

卓也:地域の人同士の繋がりは強いと思います。今日この日本橋のスタジオに来るときにも、近くの焼き鳥屋のおばちゃんに「たっくんどこ行くの」って声を掛けられましたよ。

杉浦:それは下町っぽいですね! 銀座で思い出に残っていることはありますか。

卓也:小学校4、5年のときにギターを始めたんですが、隅田川で演奏したあとは、銀座にある山野楽器に何度も通っていましたね。しかも自転車で。そのあとは、夏だと銀座三越に“ヨリミチ”してちょっと涼んだりして。今考えればかなり生意気な小学生ですね(笑)。

有輝:僕は、サッカー部に入りたくて中央区立銀座中学校に入ったので、中学3年間を過ごした銀座にはたくさんの思い出があります。初めての電車通学、初めてのカラオケ、初めてのデートなど、僕は銀座でいろんな“初めて”を経験しましたね。

杉浦:中学の頃から銀座デートなんておしゃれ! どんな場所に行っていたんですか?

有輝:勝どき橋まで歩いて橋の下でおしゃべりしたり、バスで少し遠くの商業ビルに行ったりしていました。東銀座駅から中学校までの通学路だった道を歩くと、今でも当時の記憶が蘇りますね。

卓也:僕は高校時代に初めてのデートで銀座に行きましたが、お金がなくてお店に入れず銀ブラだけして帰りました。やっぱり銀座は大人の街ですよね。子どものときから銀座で過ごすことが当たり前でしたが、大人になってようやく銀座の魅力に気づきました。

有輝:たしかに。銀座を楽しむのはお酒が飲めるようになってからが本番。この路地に良い感じのバーがあるんだとか、大人になってから楽しい発見ができるようになりました。

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杉浦:卓也さんはサラリーマンを経験してからお笑いの道を志すようになったと伺いました。芸人を志した理由はなんでしょうか。

卓也:大学卒業してから大阪で働くようになって、楽しい会社員生活を過ごしていました。でも、心のどこかでずっと芸人に憧れていて、3年働いてから脱サラすることに決めたんです。ちょうどその頃、有輝が高校を卒業するタイミングだったので、コンビにならないか誘いました。

有輝:昔からモノマネをしたりお笑いのマンガを見たりして、芸人ってかっこいいなと思っていましたね。だから卓也から誘われたとき、迷うことなく「やりたい」とコンビを組みました!

卓也:兄弟でコンビを組むって意外だねと言われたりしますが、有輝と組む選択肢以外、まったく考えていなかったです。他人と一緒にやる方が大変だなと思いますよ。

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洗練された街並みに
下町情緒が溶け合う街、銀座。

杉浦:お二人が思う、銀座の魅力とは何でしょうか?

卓也:一言で言えば「ど真ん中」です。東京のど真ん中にあり、圧倒的な都会。これに尽きます。東京の始まりの場所は国道1号線がスタートする地元・日本橋だと思うんですけど、世界の人たちに東京を紹介するなら、新宿でも原宿でも渋谷でもなく、洗練された街である銀座です。実家の近所に銀座があることが誇らしいです。日本一の場所だと思います。

有輝:洗練された街である一方で、銀座の魅力は下町感が残っていることだと思います。上品な街並みの中で暮らしているけど、下町情緒のある人情味あふれる人たちが多い。中学のときは歌舞伎座の裏に住んでいる友達の家によく遊びに行っていましたが「晩ご飯カレー食べてく?」みたいに、普通の家庭と変わらない生活がそこにはありました。学校帰りには、通学路で喫茶店を営んでいるおばちゃんがクッキーをくれたりして、庶民的な部分もあるんです。

卓也:銀座にある庶民的なものって、なんだか特別感がありますよね。銀座湯という銭湯に通っていた時期があったんですけど、きらびやかな街の中に、昔ながらの銭湯があることに、嬉しい気持ちになった記憶があります。

有輝:あとは空気感。大都会だけど、ゆったり時間が流れていて、大人の余裕がある。そんな銀座がとても好きです。

杉浦:大都会なのに下町っぽさもある街って、他にはないですよね。

卓也:昔からの江戸の文化が息づいているからじゃないですかね。一つ路地を入ると老舗の専門店や歴史のある居酒屋がたくさんありますよね。一方で大通りには世界に向けた最先端のものが揃っていて、その2つが融合しているのが銀座ならではだと思います。

有輝:銀座博品館なんかがそうですが、都会の中に昔ながらの雰囲気の建物があって、中に入るとテンションが上がります。あとは銀座には柳の木がたくさん植えられていますが、それも洗練されているけど下町感があって素敵だと思います。

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杉浦:それこそお二人の代表ネタでもある「学生あるある」はある意味、庶民的だったり人情味を感じます。それも銀座や日本橋での経験が活きているのでしょうか?

有輝:そうかもしれません。僕が通っていた「銀中」の学生生活をそのままやっているんです。僕たちがやっている「学生あるある」は。

卓也:「銀座中学校」な。「銀中」て聞きなじみなさすぎるから。コントに出てくる学校かと思われる(笑)

有輝:あるあるを始めた経緯で言うと、5年ほど仕事はあるけれどなかなかハネない状況が続いていました。そんなある日、楽屋でお兄ちゃんを笑わせようと文化祭のあるあるネタをしたら「それいけるぞ。SNSにアップしよう」と言われたんです。僕は半信半疑だったんですけど、TikTokやInstagramで投稿し始めると「懐かしい!」「面白い!」と言ってくれる人が少しずつ、少しずつ増えていったんです。

卓也:まさに「こんな人いたわ!」って思って、日本中のみんなが共感すると思ったんですよ。いつの間にかたくさんの方にフォローしていただいて、メディア出演なども増えました。

杉浦:本当に共感できるネタですよね! まさか銀座中学校での経験があるあるになっていたとは。最近投稿されている社会人あるあるもとても面白いです。

卓也:社会人ネタは、僕が大阪で営業をしていた頃のリアルが詰まっています。二日酔いで商談に行き、車の中でウトウトして上司に怒られたネタは実話です(笑)。

杉浦:いつかお酒あるあるやサッポロあるあるもしてほしいです!

卓也:居酒屋での上司&部下ネタを今まさに考えていて、サッポロビールを飲みながらやりたいですね。「乾杯のときにグラスがどんどん下にいって乾杯できない」とか(笑)。会社員の宴会でよく見るシーンをネタにしたいです。

杉浦:日本橋や銀座という場所が芸人として影響を与えた部分はありますか。

有輝:かなりありますよ。芸人はハングリー精神がある方がいいと思うんですけど、僕たちは、他人を蹴落として這い上がろう、こいつらには負けたくない、って考えが全くない。芸人がよく話す面白い生い立ちや貧乏エピソードもなくて、だからこそ自分たちのペースで活動ができていると思います。

卓也:仕事もお金もなかったときでも「土佐兄弟って悲壮感ないよね」ってめちゃくちゃ言われていました。でもそれは良いことで、下積みで苦労をしている中でも明るさがあるのは強みだと先輩が言ってくれました。良くも悪くも温室育ちかもしれませんが、ゲラゲラ楽しく笑えていればいいんですよね。

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芸人と銀座とサッポロビール。
意外で数奇なご縁

杉浦:土佐兄弟さんと銀座の意外なご縁をたくさん伺えて楽しいです! 実は、サッポロビールも銀座とご縁があるんです。ともに歩んできた歴史というか。サッポロビールの前身の会社が現在の銀座二丁目で設立し、日本で初めて銀座に「ビヤホール」を開業したんですよ。

卓也:そうなんですか! 親と一緒に銀座7丁目のビヤホールに行った記憶がありますね。親はビールを飲んで、僕たちはいろいろ食べながら過ごした思い出があります。

有輝:サッポロビールがそこまで銀座と関わりがあるとは知りませんでした。銀座と札幌ってどこか似ている部分がある気がします。落ち着いていて、高級感がありながら庶民にも愛されている感じとか。

杉浦:それこそお二人ともお酒が大好きと伺いましたが、お二人で飲みに行くこともあるんですか?

卓也:地方営業に行ったときにマネージャーと三人で飲むことが多いですね。タクシーの運転手さんにお店を聞いて、ご当地の美味しいものを食べながらお酒を飲むのが最高です。お酒は何でも飲みますが、僕たちサッポロビールが大好きなんですよ。

有輝:僕はすべてのビールの中で「サッポロ クラシック」が一番好きです。東京ではほとんど売っていないので、北海道フェアなどで見つけたときは絶対買っています。東京にも常に置いてほしいくらいです。

卓也:僕は酒屋で「赤星」を見つけたら買いますね。居酒屋を選ぶときも「赤星」が置いていると分かったら行っちゃうのがあるあるです。

杉浦:そう言っていただけて嬉しいです。ちなみに、「サッポロ クラシック」は道産素材にこだわっていて、北海道の皆さんへの感謝を込めて作った商品なんですよ。

卓也:へ〜知らなかったです! そういえば、僕はサラリーマン時代にサッポロビールの坂口さんと知り合って、一緒に営業同行したり、よく飲みに行ったりしていましたよ。

“北海道限定販売の生ビール”サッポロ クラシックが気になる方は、こちらを見る

“土佐兄弟 卓也さんが大好きな瓶ビール” 赤星(サッポロラガービール)が気になる方は、こちらを見る】 

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杉浦:それはすごいご縁ですね。銀座と共に成長してきたお二人ですが、今後銀座はどう変化していくと思いますか?

卓也:歴史あるお店や老舗デパートなどは残りつつ、新しい文化やトレンドをどんどん取り入れ続けてほしいですね。

有輝:一方で、土台の下町感は変わらないと思います。僕にとっては懐かしくもある場所なので、変化を感じながらこの先もいろんな思い出を作っていきたいですね。

杉浦:土佐兄弟のお二人が、今後チャレンジしたいことを教えてください。

卓也:銀座や日本橋が大好きですし、日本橋出身者はなかなかいないと思うので、土佐兄弟だからできる魅力発信ができると思います。地元周辺のお祭りに呼んでもらったりして、銀座や日本橋の良さをもっと広めるお手伝いができたら嬉しいですね。

有輝:地方出身の人から「東京の人って冷たいよね」ってよく言われるんですけど、そんなことなくて、みんな優しいと思うんです。僕たちが日本橋出身の下町人情あふれる“あったかいやつらの代表”になりたいです。だから、皆さん僕たちに道を聞いてください!

杉浦:素敵な意気込みをありがとうございます。では最後に、土佐兄弟のお二人にとって「銀座」とは何でしょうか?

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卓也:「庭」です。自分の家から近くて、気張ることなく行ける街だからです。

有輝:僕は「通学路」です。中学時代の青春の道が銀座にあるので。今後も節目節目で銀座の道を歩いていきたいですね。

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プロフィール

土佐兄弟

兄の卓也と弟の有輝の兄弟お笑いコンビ。東京都中央区日本橋出身。ワタナベエンターテインメント所属で、2013年結成。あるあるネタを中心に若者から支持を得ており、YouTubeチャンネル「土佐兄弟の青春チャンネル」は登録者数46万人、有輝のTikTokフォロワー数は130万人を越えている。

土佐兄弟:卓也

1987年生まれ。コンビではツッコミを担当。獨協大学経済学部卒業後、3年間のサラリーマン生活を経て芸人に転身。弟の有輝を誘い土佐兄弟を結成。趣味は、ランニング、サウナ。特技は動画編集、バンド(ドラム、ギター、ベース)、ハイパーヨーヨーなど。教員免許や調理師免許資格を持つ。

土佐兄弟:有輝

1994年生まれ。コンビではボケ担当。特技はモノマネのほか、サッカー、ダイビング、ゴルフなどスポーツも好きでダイビングはライセンスも所持。趣味は映画鑑賞、マンガ鑑賞、ゲーム、ポケモンカードなど。

杉浦若奈

2019年サッポロビール株式会社に入社。首都圏エリアで3年間のワイン営業を経験。2022年9月にビール&RTD事業部メディア統括グループに着任、ファンマーケティングを起点にCHEER UP!や公式ファンコミュニティSAPPORO STAR COMPANY、公式SNS等のオウンドメディアの運営を担当。

クレジット:

Photograph_Takeshi Sasaki

Text_Nana Tabara

Edit_Nana Tabara,Tenji Muto(amana)

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