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CATEGORY : 知る

「パーカーポイント」
100点満点を世界一多く獲得するワイナリーの正体とは?

絶大なる信頼と影響力を持つ「パーカーポイント」

「神の舌を持つ男」と呼ばれる世界で最も有名なワイン評論家の一人であるロバート・パーカーJr.。
彼が考案した100点満点方式のワイン評価方法における得点が「パーカーポイント」です。

▼「パーカーポイント」についてさらに詳しく知りたい方はこちらから

ワインの評価を左右する?!「パーカーポイント」とは

では、この「パーカーポイント」の満点である100点を最も多く獲得しているワイナリーは、どんなワイナリーでしょう?

やはりフランス・ボルドーの有名シャトー?もしくはブルゴーニュの名門?いやイタリアにもたくさんの有名ワイナリーがあります。

では正解はというと、、、意外なことにフランスのローヌ地方に拠点を構える「M.シャプティエ」なのです。

さて、この「M.シャプティエ」とはどんなワイナリーなのでしょうか。

ローヌを代表するワイナリー 「M.シャプティエ」

「M.シャプティエ」は、1808年ローヌの銘醸地タン・エルミタージュに創業してから7代目ミシェル・シャプティエに至るまで、一貫した家族経営のもと、畑を守りテロワールを尊重する姿勢を貫く造り手です。

写真上:7代目当主 ミシェル・シャプティエ氏

1990年に現当主ミシェルは26歳の若さでワイナリーを引継ぎ、その翌年にはビオディナミ農法を導入しました。
ビオディナミ農法とは、ドイツの思想家ルドルフ・シュタイナーが提唱した、「土壌が本来持つエネルギーと自然界に存在する力で農作物の生命力を高める」という考え方に基づいた農法で、化学的な農薬と肥料を使わず、天体の動きとの調和、動物との共生、独自の調合剤の使用を特徴としています。

写真上:馬による鋤き入れ作業の様子。除草剤は使用せず、トラクターで土を踏み固めないことで適度な空気を取り込み、バクテリアを活性化する。

今でこそ有機農法のワインは市場で多く見られますが、当時は大変珍しく情報も少ないことから、農薬を使わないことによるリスクも今以上に高い時代。
なぜミッシェルはこのビオディナミ農法を取り入れたのでしょうか。

テロワールやその年の特長を土壌に語らせる

ミシェルは「自然は常に最終決定権を持っている」という考え方を持ち、テロワールやその年の特長を土壌に語らせるために、いち早くビオディナミ農法を導入ました。

さらに当時ローヌでは異なる畑のブドウをブレンドするのが当たり前でしたが、ブルゴーニュの特級畑のようにひとつの優れた区画のブドウだけを使用したセレクション・パーセレール(英:シングル・ヴィンヤード)シリーズを生み出しました。
ビオディナミ農法でローヌ最高峰と謳われるエルミタージュの優れたテロワールを、存分に引き出したのです。

このシリーズのワインをきっかけに、ロバート・パーカー氏に「地球の輝き煌めく光のひとつ」、「これ以上に並外れたワインを造り出すワイナリーは世界中探しても殆どない」と言わしめ、瞬く間に世界のトップクラスのワイナリーとしてワイン愛好家に認知されました。

すべてのワイン愛好家にワインを届けたい。

その想いを体現した点字ラベル。

ローヌ最高峰と謳われるエルミタージュの畑の所有者であったシズランヌ家。失明したモーリス・モニエが自社の事業を継続できなくなったため、M.シャプティエがシズランヌのブドウ畑を買い取りました。
略字点字の発明者でもあるモーリス・モニエ氏に敬意を表し、1996年よりM.シャプティエのワインすべてに点字表記のラベルを採用しました。

ブランドマネージャー杉野氏が語る M.シャプティエの魅力とは

杉野 良輔(すぎの りょうすけ)

■サッポロビール株式会社 マーケティング本部 ワイン&スピリッツ事業部
マーケティング統括部 輸入ワイングループブランドマネージャー
(一社)日本ソムリエ協会認定 ソムリエ

豪州在住時にワイン業界でのキャリアをスタートし、ブランドマネージャーとして数多くの名門ワインブランドを担当。現在まで輸入ワインのマーケティングに約20年間携わる。

杉野:フランスワインというと、やはりボルドーとブルゴーニュは代表格。ワインショップやレストランのメニューでも、ローヌ地方のワインのセレクションは少ない傾向です。

なぜかと言うと、当たり前ではありますがボルドーとブルゴーニュを選ぶお客様が多いからだと思います。私も個人的にブルゴーニュワインも大好きです。(笑)

一方で、ローヌの良さがまだまだ知られていと日々感じています。少しローヌワインのことをご存じの方でも、多くの方はローヌワインは味わいが固くて飲みづらいという印象を持たれているように思います。

伝統的なローヌワインはタンニンのしっかりとしたシラー種などを用い長期樽熟成することで、瓶詰後も長い間熟成させ楽しむスタイルのものも確かにあります。

その点、M.シャプティエのワインは、熟成する際、木樽はあまり使用せずコンクリートタンクを多く用いています。コンクリートタンクは、木樽と同じように空気を通して味わいをまろやかにしながらも、木樽のように樽香が付かず、果実味がより感じられる仕上がりになるため比較的若いヴィンテージでもまろやかでエレガントな味わいが楽しめます。

また木樽のニュアンスがあまりついていないことで、料理と一緒に楽しむ時にも、繊細な料理の味わいを損ねないのです。

写真上:タン・エルミタージュでM.シャプティエ社が運営するホテル内のビストロ。
「美食はワインなしにあらず。ワインは美食なしにあらず。」というM.シャプティエ社の考えを体現している。

さらにM.シャプティエのワインは、種類や価格帯の幅がとても広く、世界トップクラスの造り手のワインが手頃な価格から楽しめるというのも、大きな特徴だと思います。

ローヌのワインって、どんなワイン?ローヌワインって飲みにくいのでは?という方には、ぜひお試しいただきたいブランドです。

ご自宅でさらにローヌワインとM.シャプティエを深く学ぼう!

オンラインワインセミナー受付中

【50名様限定!オンラインセミナー開催のご案内】

<日時:12月21日(水)19:00~20:00>

ワイン業界20年、そのほとんどをフランスワインに携わっていた杉野 良輔が講師として、コート・デュ・ローヌを代表とする造り手「M.シャプティエ」の魅力を語ります!
講師の解説とフランス・ローヌ地方の世界をご堪能ください。

▼詳細・ご購入は下記画像をクリック

お申込み締め切りは11月25日(金)23:59まで。

※なんでも酒やカクヤス×サッポロビール共同企画のサイトへ遷移します。

※定員に達した時点で受付終了となります

M.シャプティエのブランドサイトはこちらから

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