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飲み過ぎ注意?!蒸留所併設のお薦めホテル11選

お酒好きにはたまらない、蒸留所を併設するお薦めのホテルをご紹介しましょう。

最近の高級ホテルは、単に眠るためだけの場所ではありません。種類豊富なアクティビティやラグジュアリーなスパ、受賞歴を誇るレストランなど、付加価値の高いオプションを数多く揃えています。そしてそれらに続く次のリゾートアメニティといえば、ホテルに併設した蒸留所にほかならないでしょう。蒸留所付きホテルは、見学ツアー、蒸留酒の歴史や生産過程について学ぶ機会はもちろんのこと、普段住んでいる地元の酒屋では見かけないクラフト蒸留酒を試飲するチャンスもあります。

The Lodge at Blue Skyの敷地内にあるHigh West Distillery Courtesy of Auberge Resorts Collection

ペルーのピスコから、メキシコのメスカルやテキーラ、そしてスコットランドのウイスキーまで、お酒好きの宿泊客にとっては天国のような蒸留所併設ホテルは、今や世界各地に点在しています。ここでは、今度の休暇に泊まってみたくなる蒸留所付きホテルを11軒ご紹介します。

飲み過ぎ注意?!蒸留所併設のお薦めホテル11選

1.Casa Silencio(メキシコ・オアハカ)

Casa Silencioの外観 Courtesy Casa Silencio

オープンしたばかりのCasa Silencioは、Mezcal El Silencioにある蒸留所の1つに併設される、オシャレなブティックホテルです。約6万5000平米の広さを誇る、この高級ホテルのコンセプトはサステナビリティ。土を建材に用いて突き固めた壁や、オアハカ産のリサイクル木材を用いた天井のみならず、使用する電気の大部分は太陽光発電で賄うなど、ノーウェイスト(ごみゼロ)ポリシーを徹底しています。それぞれ個性的な内装が施された全6室のスイートは、ダメージ加工のレザー、手織りウールの敷物、巨大な石の浴槽がついたスパ風のバスルームなど、ディテールまでゴージャス。

素晴らしい客室はもちろんですが、このホテルの一番の売りは、文字通り没入的なディスティラリー(蒸溜酒の製造所)体験が味わえるところにあります。原料となるアガベを刈り取り、蒸留所を見学し、試飲することで、メスカル(メキシコ産の蒸留酒の一種)をより一層深く知ることができるのです。メスカルと一緒にいただくディッシュを担当するのはテレビ番組「トップ・シェフ・メキシコ」の優勝者としても知られる、ロドルフォ・カステリャノス氏。また、ディナータイムには、玄武岩の一枚板を削って作られた長さ16メートルのテーブルについて、エグゼクティブシェフのダニエル・ロブレス・スマノ氏が腕を振るうオアハカ料理を堪能ください。食後にオープンする秘密のラウンジでのナイトキャップもお薦めです。

2.The Cavalier Virginia Beach, Autograph Collection(アメリカ・バージニア州)

The Cavalier Virginia Beach, Autograph Collectionの外観 Ashley Thomas/Courtesy of The Cavalier Virginia Beach, Autograph Collection

いつまでも思い出に残る独立系ホテルを世界中から集めたマリオットのコレクションの1つに数えられるThe Cavalier Virginia Beach, Autograph Collectionは、4年間のリノベーションを経て、新しい蒸留所、Tarnished Truth Distilling Companyとともに2018年、リニューアルオープンを果たしました。ここで使われる蒸留設備全ては、アメリカのVendome Copper and Brass Works社製というこだわりで、バーボン、ライ、ウォッカ、ジンなど様々な蒸留酒を製造しています。毎週木曜から日曜にかけてツアーとテイスティングを開催しているほか、イベントや特別なペアリングディナーのためのプライベートルームも備えています。このホテルの前身であるGrande Dameは、バージニアビーチを有名にしたホテルとしてアメリカの歴史登録財に指定されています。フルサービスのスパや屋内プール、または海沿いにある新しいビーチクラブでゆったりと流れる時を過ごしてみてはいかがでしょうか。

3.Distillery Inn(アメリカ・コロラド州)

Distillery Innのスイートルーム Courtesy of Marble Distilling Co.

スキーリゾートとして名高いコロラド州アスペンから北西約50キロの小さな町、カーボンデールにあるDistillery Innは、その名の通り蒸留所がメインの落ち着いた雰囲気のホテルです。全5室のスイートには、暖炉、バルコニー(またはパティオ)、さらにはゲストの好みに合わせてパーソナライズされたミニバーを完備。敷地内にあるMarble Distilling Co.は、蒸留過程で発生する水と熱を回収・再利用する「水エネルギー熱システム」を活用した世界初のゼロ・ウェイスト蒸留所です。ここで作られるウォッカ、ウイスキー、コーヒー、ジンジャーチェッロは、すべてテイスティングルームで試飲できるほか、ライブエンターテイメントも楽しめるMarble Barはもちろん、客室にデリバリーしてもらって楽しむこともできます。

4.Bowmore Cottages(スコットランド・アイラ島)

アイラ島の村、ボウモア初の認可蒸留所として、1779年からスコッチウイスキーを造り続けてきたこの蒸留所は、スコッチの原点に敬意を払い、伝統的な「フロアモルティング」という製法を今なお忠実に守っています。新型コロナのために残念ならがツアーは開催していませんが、予約すればテイスティングやギフトショップで買い物をすることができます。Bowmore Cottagesでは、ボウモアに滞在したい人のために、1~4室のベッドルームを備えた5棟のコテージを用意しています。かつて蒸留所で働く労働者たちが暮らしたこの建物の歴史は、1840年代までさかのぼることができます。また、通りを挟んだ向かいには同系列のHarbour Innもあります。全7室のモダンな客室に加え、地元漁師が捕まえてきたばかりの新鮮なシーフードを出すレストランとバーがあります。

5.The Distillery(ロンドン)

イギリスとジンの間には波乱万丈の歴史がありますが、香り高いジュニパーベリー(ジンに使われるスパイス)で知られるジンの本場といえばイギリスであることは間違いありません。イギリス最初の蒸留所ホテルは、ロンドン市内の路上マーケットの1つとして知られるポートベローロードにあります。The Distillery(別名、The Ginstitute=ジン研究所)では、イタリア・トスカーナ地方のジュニパーベリーとアヤメ、スペインのレモンピール、ハイチまたはモロッコのビターオレンジ果皮、インドネシアのナツメグなど、世界各地で仕入れた9種類のボタニカルを使ったジンを地下室でブレンドしています。ここでは、専門家のアドバイスを得て、自分だけのオリジナルブレンドを作ったり、パーフェクトなジンカクテルの作り方を学ぶマスタークラスに参加することができます。ホテル内には「ポートベローロードジン」が手に入るショップのほか、伝統的なイギリス料理が楽しめるバー、ハイボールやカクテル、おつまみを提供するカクテルラウンジもあります。また、上階にある3室の客室すべてにレコードプレーヤーと充実した品揃えのミニバーが備えてあります。また普通のジンは飲み飽きたという人に向けて、アガベを使った蒸留酒やウイスキーに関するワークショップも提供しています。

6.Casa Salles Hotel Boutique(メキシコ・ハリスコ州)

テキーラの町にあるCasa Salles Hotel Boutiqueは、25室のモダンな客室、テキーラスパ、青空の下でリフレッシュできる屋外プール、メキシコの地方料理を提供するレストランを備えています。そのすぐ隣にあるのが、1959年に設立されたテキーラブランド、El Tequileño Tequilaの蒸留所であるLa Guarreña。同社はブルーアガベで知られるハリスコ州ロスアルトス地方産のアガベを使用しています。ブランコからアネホまで、あらゆるテキーラを試飲しつつ、製造過程について学ぶことができるプライベートツアーは、月曜から土曜の午前中に開催されています。

7.Glenora Inn & Distillery(カナダ・ノバスコシア州)

上空から見たGlenora Inn & Distillery

1880年代初頭にケープブレトン島に上陸したスコットランド人は、緑豊かな美しい風景に故郷への思いを馳せ、この一帯をラテン語で「新しいスコットランド」を意味する”ノバスコシア”と名付けたといいます。そんな土地でスコットランド風ウイスキーを造っているいるのがGlenora Inn & Distillery。創業者のブルース・ジャルダン氏は、Bowmore Distillersの指導を仰いでウイスキー生産のトレーニングを受けただけでなく、スコットランドで作られる昔ながらの銅製ポットスチル(蒸留窯)とマッシュタン(麦芽の糖化槽)を仕入れて、1990年にアメリカ最初のシングルモルトウイスキー蒸留所をオープンしました。5月半ばから10月後半にかけてはホテルも営業するほか、様々なウイスキーを試飲できるツアーも毎日開催しています。歴史を感じさせる宿からプライベートな丸太づくりのシャレーまで、バラエティ豊かで素朴な宿泊施設だけでなく、ライブ音楽を聞きながら飲食が楽しめるパブとレストランもあります。

8.Brush Creek Ranch(アメリカ・ワイオミング州サラトガ)

Brush Creek Luxury Ranch Collectionのインテリア Dan Ham/Courtesy of Brush Creek Luxury Ranch Collection

ワイオミング州サラトガの120平方キロメートルの広大な丘陵地帯にあるBrush Creek Ranchでは、乗馬、マウンテンバイク、釣り、冬にはスキー・スノーボードと多彩なアクティビティが楽しめます。さらに2019年には敷地内に蒸留所を開設し、バーボン、ライ、ジン、ウォッカなどの蒸留酒を造り始めました。ここでのお楽しみは、蒸留所ツアー、試飲、またタイミングが合えば樽熟成中の蒸留酒を試すバレルテイスティングなどがあります。宿泊施設は、戸建てのキャビンと伝統的なホテルの客室がある母屋からなるThe Lodge & Spa、小さな一戸建ての家に泊まれる、大人専用のMagee Homestead、より奥まったところにあるプライベート感たっぷりのFrench Creekの3種類が用意されています。

9.Hacienda La Caravedo(ペルー・イカ)

Hacienda La Caravedoのプールデッキ Courtesy of Caravedo Pisco

1684年からピスコを作り続けてきたHacienda La Caravedoは、創業から休むことなく稼働し続けてきた南北アメリカ最古の蒸留所です。手作業で少量生産されているCaravedo Piscoは、自家製のぶどうを使い、ペルーの原産地呼称制度の蒸留酒に関するガイドラインに沿って生産されています。この蒸留所併設のブティックホテルは全5室。緑の葉が揺れるぶどう畑の美しい景色とピスコのテイスティングを楽しんだら、カクテルを片手にプールサイドに座り、イカ・バレーの雰囲気に酔いしれましょう。

10.The Lodge at Blue Sky, Auberge Resorts Collection(アメリカ・ユタ州)

The Lodge at Blue Skyから望む絶景 Courtesy of Auberge Resorts Collection

”ワインカントリー”として知られるナパバレーのファンなら、Auberge Resorts Collectionの名前を耳にしたことがあると思いますが、ワインより強いお酒がお好みの方は、ユタ州ワンシップにあるThe Lodge at Blue Skyまで足を延ばして、ウイスキーと5つ星のホスピタリティを堪能してみてはいかがでしょうか。2019年にパークシティのすぐ北にオープンしたこのリゾートの自慢は、ロッキー山脈を望む14平方キロメートルの敷地に点在する3種類の個性的な宿泊施設です。大人専用のCreek Housesのスイートルーム、広々としたSky Lodge Suites、家族向けのEarth Suitesがあります。ホテルのすぐそばに立つHigh West Distilleryは、厳密にはホテル併設ではありませんが、ロッジから歩ける距離にあります。ここでは、蒸留所の名を冠したバーボン、ライウイスキー、樽熟成のカクテルを生産しています。木曜から土曜にはツアーが開催されるほか、レストランではHigh West産のウイスキーを使ったクラフトカクテルと、地元産の食材をふんだんに使った料理が楽しめます。ホテルに戻ったら、Edge Spaで「High Westウイスキーラブダウン」をトライしてみましょう。このコースは、ウイスキーに塩とセージを加えたフットバスに始まり、マッサージで身も心も溶かしてくれます。エステの後は、ウェルネスジャーニー、馬に乗って行く冒険コンテンツ、冬はスキーにスノーボードとアクティビティには事欠きません。

11.Cantilever Distillery & Hotel(ミネソタ州ランアー)

Cantilever Distillery & Hotelのインテリア Courtesy of Cantilever Distillery & Hotel

禁酒法時代、ミネソタ州の漁村ライナーにあるカンティレバー橋は、カナダからアメリカに酒を密輸する人々が通過するスポットとして知られていました。まさに、この歴史に着想を得て生まれたCantilever Distillery & Hotelは、地元産の穀物を使ったバーボン、ライ、ウォッカを製造しています。蒸留所を見学したら、Cocktail Roomで様々な蒸留酒を楽しんで、眠くなったら、インダストリアルスタイルでまとめられたブティックホテルの部屋に直行しましょう。高い天井、猫脚付きのバスタブ(またはウォークインシャワー)、そして高品質な寝具が深い眠りを約束してくれます。

この記事はTravel & Leisureのクリスティーナ・リャオが執筆し、Industry Dive Content Marketplaceを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。

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