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嵐ニモマケズ ~北海道余市ぶどう畑より~

    「野田さん!ぶどうの葉っぱがえらいことになっている!」
    10月2日、グランポレール4産地の1つである北海道余市のワインぶどう畑への爆弾低気圧の影響を心配して、電話をした際の協働契約生産者の声です。
    バッカス、ミュラートゥルガウといった成熟の早い品種の収穫が終り、今年は順調にいってくれるのかなあと思っていた矢先のこと。
    こんなことが起きると胃がチクチクし始めます。

    「落ち着いて1つ1つ状況を教えてよ。」こんな声を掛けながら、生産者全員に電話で様子を聞いていきます。ユウイチさんは興奮しているようだから少し割引いて考えよう、オサムさんは控えめに言う人だから逆に考えてと、「コウジ」さんの畑は西向きで一番風が強かったはずだからここがこんな状況なら・・などなど各生産者に応じて情報を整理し、関係者に報告です。
    (やれやれ今回の被害は少なそうだな)と思っていたら、2日午前がピークの予報の暴風が、夜に再度強まってしまいました。
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    (写真:暴風による葉の損傷)

    実際に自分の目で状況を確認するべく、急遽、北海道へ出張です。

    リンゴなどでは、大きな被害が出た中、幸いにもワインぶどうへの影響は最小限にとどまりました。実際に会った生産者のほっとした顔を見ていると、胃の傷みも治まり、出張の疲れも無くなります。
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    (写真:ツヴァイゲルトレーベ収穫中に一服中の契約栽培農家弘津さん)

    グランポレール勝沼ワイナリーへ戻って数日後、生産者から電話が・・
    「野田さん!うちのぶどうが大変だ・・・」(ムムム・・また、胃が・・)

    1シーズンを通して順調なことは珍しく、実際にいろいろなことが起きています。
    今年の余市はバッカスとケルナーが小房でやや収穫量が少なめの見込みですが、ミュラーとツヴァイゲルトレーベは逆にやや多めとなっております。いずれも品質は良好で、収穫もいよいよ終盤を迎えています。
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    (写真:収穫間近のケルナー)
    グランポレール勝沼ワイナリー 栽培責任者 野田 雅章

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