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あなただけのヱビスを作る、新たなビール体験。YEBISU 1 TANK」プロジェクト密着レポート【後編 醸造体験・お披露目】

あなたの人生の物語や、大切な人への感謝を、ヱビスビールに込めることができるとしたら。そんな夢を叶えるプロジェクト「YEBISU 1 TANK」。世界に一つのオリジナルヱビスをプロデュースできる、新たなビール体験です。
記念すべき第一弾のパートナーは、今年創立30周年を迎える「すずらん鍼灸接骨院」。前編では、ヱビスビールの試飲やレシピの打ち合わせ、全体テーマや味わいの方向を決定していきました。後編となる今回は、醸造体験と30周年という節目を最高の形でお祝いしたパーティーの様子をご紹介します。
「YEBISU 1 TANK」の詳しい内容や、前半の様子はこちらからご覧ください。
【前半を見る】
ネーミングとコンセプトが完成。
その名は「王道の向こうへ」
打ち合わせを経て決まったネーミングは「王道の向こうへ」。そしてコンセプトは「Beer is a connection.(ビールはつながり)」。
「おつかれさま、これからも頑張っていこう」という温かい想いを込めた、王道の味わいを究める特別な一杯です。ビールの詳しい味わいは、この後のパーティーで存分にご紹介します。
いよいよビールづくりの現場へ。
社員10名がビール醸造を体験
ビールの進むべき道が示され、ついにこの日がやってきました。9月末、ビールづくりのメインイベントとも言える醸造体験には、田渕社長をはじめ10名の社員が参加しました。
「自分がヱビスビールづくりに関われるのはとても嬉しいですね。醸造体験はもちろん初めてですし、ここからどんなビールができるのか楽しみです」と田渕社長は笑顔で語ります。
今回のビールは、完成後「YEBISU BREWERY TOKYO」でも実際に提供されるもの。醸造責任者の有友からは、いつもより緊張した面持ちで安全に関する注意点や心構えが伝えられました。参加者は白衣や手袋、シューズカバーを着用。手洗いを行い、いよいよ醸造所へと足を踏み入れます。


この日は麦芽とホップを投入する作業を行いました。ホップは二回に渡って入れ、一回目が苦みを、二回目が香りを加える役割を担います。皆さん真剣に、そして楽しく作業をされていました。
「ダマにならないように少しずつ入れるのが意外に大変でした」
「二度目の投入では釜からの湯気が暑かったですが、ビールの匂いがして楽しく面白い体験でした」
「想いが本当にこもりますね。市場には出回らない特別な味ですから、一体どんな味になるんだろうかと、楽しみでいっぱいです」
体験をしてみて、このような声が聞かれました。


約1,500杯分のビールが仕込まれたタンク。ここから熟成を経て皆さんに提供されます。

醸造体験が一段落ついた後は、パーティー料理の打ち合わせへ。今回は、恵比寿ガーデンプレイス地下1階にある「Atelier LaLa」さんに食事の手配をお願いすることに。田渕社長たちは事前にレストランでランチをして味の確認を行いました。
「ソーセージのようなビールに合う王道のおつまみ」「若い人が多いので、お腹に溜まりやすいポテトやボリュームのあるお肉料理があると喜んでくれそう」「パスタやパンもおいしかったので用意したい」などの意見が交わされました。こうして朝から夕方までの充実した一日が終了。
最後、田渕社長にこの日の感想を尋ねました。
「今日仕込んだものがビールに変わるという実感がまだ湧いていませんが、社員の皆さんが楽しそうにしてくれたのが良かったですね。初めての体験なので、多少なりとも緊張はあったでしょうが、皆で一緒に作業に取り組んだことで、お披露目パーティーもより一層意味のあるものになると思います」(田渕社長)
30周年を祝う約80名のゲストが
「YEBISU BREWERY TOKYO」に集結
11月某日の大安吉日、舞台は「YEBISU BREWERY TOKYO」。30周年という記念すべき時にふさわしく、全国各地から取引先の来賓や社員など、約80名もの関係者が集まりました。


「すずらん体操」のあと、
未来のエールを込め、「王道の向こうへ」で乾杯!
ゲストが揃い、いよいよパーティー開始!と思いきや、その前に設けられたのは、すずらん鍼灸接骨院オリジナルの「すずらん体操」を行う時間です。
これは、すずらん鍼灸接骨院が考案したリフレッシュ運動で、オフィシャルパートナーであるBリーグのバスケットボールチーム「名古屋ダイヤモンドドルフィンズ」の試合休憩中にも流されています。観戦中など、体が固まりがちな時にリフレッシュできるよう考えられており、祝杯を前に会場は和やかなムードに包まれました。

体も会場のムードも温まったところで、いよいよパーティーがスタート。まずは、田渕社長からの挨拶です。

「皆さんがお持ちいただいているのが、すずらん鍼灸接骨院がつくったビール、『王道の向こうへ』になります。一緒に配られているコースターもオリジナルデザインになっています。まずは、この素敵な会を一緒に準備していただいたサッポロビールの皆さん、本当にありがとうございます。そして、今日ご参加いただいたゲストの皆さん、スタッフの皆さんにも心から感謝いたします。これから『王道の向こうへ』さらに進んでいくという思いを込めて、皆さんの素敵な未来に乾杯をしたいと思います!」
そうして「カンパーイ!!」という歓声が会場中に響き渡りました。

待ちに待った「王道の向こうへ」を口にした皆さんからは、「うまい!」「飲みやすい!」「最高!」という声が至るところから聞こえてきました。

乾杯の後、続々と料理が運ばれてきました。用意されたのは全10品のメニュー。前回の打ち合わせで出た意見をしっかりと反映したメニューが用意されました。

<Party Menu>
・鮮魚のカルパッチョ
・モッツァレラチーズとフレッシュトマトのカプレーゼ
・季節野菜サラダ
・自家製パン
・チョリソーソーセージ盛り合わせ
・ローストハーブポテト&ローストオニオン
・スパイシーガーリックシュリンプ
・ローストポーク オニオンソース
・ペンネ アラビアータ
・フジッリのクリームパスタ
乾杯から少したった後、サッポロビールのヱビスブランドグループの遠藤より、今回の取り組みに関する説明が。
「すずらん鍼灸接骨院様の30周年、誠におめでとうございます。このような節目のタイミングでヱビスブランドが関わらせていただき、本当に嬉しい限りでございます。1890年にこの地でヱビスビールが誕生し、一度工場は移転しましたが、35年ぶりとなる昨年、ここ『YEBISU BREWERY TOKYO』がオープンしました。そして、この歴史的な場所から新しい魅力を発信していきたいという想いで、今回のプロジェクトを始動させました。私たちヱビスブランドは、ヱビスの持つ、そしてビールの持つ無限の可能性を信じ、この場所でさらに新しいチャレンジをしていきたいと考えております」
そうして会場は温かい拍手に包まれました。
全員が大絶賛!
「王道の向こうへ」その味わいを紹介
その後、「YEBISU BREWERY TOKYO」の醸造責任者である有友から、ビールの詳しい説明が行われました。
ビールのレシピの要件としては、「クリアな色で特別感のあるビール。万人でも楽しめる飲みやすさがありつつも、ヱビスならではのコクはほしい。また田渕社長の好みもしっかり反映させたい」というものでした。
「麦芽には、ピルスナー麦芽のほかカラメル麦芽を配合し、やや濃いめの美しい黄金色に仕上げました。ホップは、ハラタウトラディション、アコヤ、リトルスターなど数種類をブレンド。ヱビス酵母による華やかな香りとふくよかなコク、さらにオーダーメイドならではの多彩なホップの香りが織り成す遊び心のあるビールになりました。グラスにもこだわり、見た目も味も社長がお好みだったヴァイツェングラスを採用。まさに王道を究めた味わいが完成しました」(有友)
ゲストからも絶賛の声がたくさんありました。
「ヱビスの良さもしっかりと残しつつ、スッキリした後味で何杯でもいけます!いい意味でクセがなく、最高のバランスです」
「ビールに詳しい人も、普段あまり飲まない人も楽しめるビールだと思いました。どんどん飲みたくなる味です」
「醸造したビールがこんなにおいしいものになっているなんて感動です」


「ヱビスには『ヱビス ∞(インフィニティ)』というビールがありますが、インフィニティとは、もちろん無限大という意味です。そして、今回社長が作られた『王道の向こうへ』というネーミングにも、同じく無限の可能性という意味が込められていますよね。すずらんグループの持つ力で、王道の向こう側、すなわち無限大の未来へと進んでください!乾杯!」






そうして会も結びの時間となり、田渕社長がマイクを握り、シンプルで力強いメッセージを贈りました。
「40周年を目指して、それまで頑張って働きますので皆さんも一緒に働きましょう。本日は本当にありがとうございました!」
そうして会場は、大きな拍手に包まれました。パーティーが終わり、参加者の皆さんからは
「こんな素敵な場所で、普段地方で会えないメンバーと話すことができて本当によかった」
「すずらんのOBですが、とても温かい場に呼んでいただき嬉しかったです」
など、喜びの声が寄せられました。

「ヱビスが一層好きになった」。
田渕社長が振り返る「YEBISU 1 TANK」
こうして、「YEBISU1TANK」プロジェクト第一弾は、最高の笑顔と温かい余韻を残して幕を閉じました。最後に、改めて田渕社長に今回の取り組みについて語っていただきました。
Q.「1TANK」プロジェクトを終えて、今の気持ちはいかがですか?
「プロジェクト開始から約半年。大好きなヱビスを自分たちの手で造り上げることができ、心に残る素晴らしい記念になりました。タンクへのホップ投入など、実際の醸造体験はもちろん初めてのことばかりで、すべてが貴重で忘れられない思い出です。
そして、完成したビールは大切な人たちと心ゆくまで分かち合うことができました。おかげさまで、30周年の節目にふさわしい最高の時間を過ごすことができました。1TANKでの体験は一生の思い出です。本当に素晴らしい企画ですので、ぜひ今後も続けていってほしいです」
Q.完成した「王道の向こうへ」について、感想を教えて下さい。
「私にとって、ヱビスビールはビール界における揺るぎない王道です。その中でもさらに王道を極めるというコンセプトにしましたが、特別感あふれるビールを作ることができたと思います。
私たちのイメージをもとに、『YEBISU BREWERY TOKYO』の醸造責任者、有友さんがレシピを考案してくださり、その過程も心からワクワクできるものでした。まろやかさと後味のコクが絶妙なバランスで溶け合い、ずっと飲んでいられるような素晴らしいビールです。長年ヱビスを飲み続けてきましたが、心からおいしいと思えます。何より嬉しかったのは、パーティーで皆さんが「本当においしい」と言ってくださり大好評だったことです。今回このような体験を通して、ヱビスビールが一層好きになりました」
Q.社長が目指す「王道の向こうへ」にある、未来の姿についてお聞かせください。
「30周年を迎えられたことは、振り返ると不思議な感覚でもあります。ただ、今回の『王道の向こうへ』というネーミングにもあるように、私たちはこれをゴールではなく、これからもっと頑張らなければいけない節目だと考えています。私自身、ヱビスを飲んで仕事に励むということを繰り返し、今日までやってきました。これからもヱビスと共に、仕事に熱意を持って励んでいきたいです」

「YEBISU 1 TANK」。みんなでひとつの想いを込め、特別なビールをつくり上げたこの体験は、参加者全員にとって、まさに一生の宝物となりました。そして、ビールが持つ無限の可能性を改めて感じさせてくれるプロジェクトとなりました。
【YEBISU BREWERY TOKYOが気になる方は、こちらを見る】
Text,Photo_Nana Tabara








