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伝説のバンド「Kiss」がアメリカでスピリッツ・ブランドをローンチ
伝説のロックバンド「KISS」がオフィシャルアイテムとして販売するスピリッツコレクション「Drink It Up」がアメリカ市場にも登場しました。現在全米25州で 「Black Diamond Premium Dark Rum」「Detroit Rock Premium Dark Rum」「Monstrum Ultra Premium Dark Rum」「Premium Distilled Cold Gin」の4種類が販売されています。
KISSの代理人によると、すでにヨーロッパ、日本、オーストラリアで10万本が売れているということです。この「Drink It Up」シリーズは、スウェーデンの企業「Brands For Fans」の協力により実現しました。同社はこれまでにイギリスのロックバンド「Motorhead」が発売した「Iron Fist Whiskey」や、スウェーデンのヘヴィメタルバンド「Ghost」の「Juniper Gin」も手がけています。
気になるスピリッツの味はというと、「Black Diamond Premium Rum」は、オーク樽で15年熟成したことによって生まれた豊かな香りとややスパイシーなフィニッシュが特徴。それに対しKISSのヒット曲「Detroit Rock City」にオマージュを捧げた「Detroit Dark Rum」はアルコール度数45%、クリアな印象の樽熟成タイプで、洗練されたフルボディな味わいが魅力ということです。この2本は現在DrinkItUpByKiss.com で販売中、残りの2本も今後追加される予定です。
「MonstrumからCold Ginまで、どれをとっても俺たちのバンドのエネルギーを感じられるようにしたいと思ったんだ」とフロントマンのポール・スタンレーはいいます。「KISSのラベルを貼ってそれで全て良し、としたわけじゃない。『Drink It Up By Kiss』の個性溢れる4つのスピリッツは、それぞれが丁寧に作り込まれた、その名に恥じない出来だと自負しているよ」
どんなに丹念に作られていても、絶対禁酒主義を貫いているベーシストのジーン・シモンズがこのスピリッツを口にすることはないでしょう。「プライベートでも公の場でも、文字通り酒は飲まない」と2016年に「LA Times」紙で語っています。「生まれてから一度も酔ったことはないし、どんな酒でも一口以上飲んだことはない。飲むたびに酒はやっぱり嫌だと思うんだ。周りに合わせて乾杯はするが、それだけだ」
シモンズとスタンレーが2012年に創業したレストラン「Rock & Brews」では、アルコールを提供していて、当然のことながら、シモンズは自分のライフスタイルを客に押し付けようとしているわけではありません。「他人に俺のライフスタイルを真似しろというつもりはない」と彼自身もいっています。「禁酒は自分がしたいからやっているだけ。自分を裁く裁判官も陪審員もまた自分自身でなければならないと思っているんだ」
ちなみに、2021年には、KISSの名盤「Destroyer(邦題:地獄の軍団)」の45周年記念盤がリリースされています。
この記事はLouder Soundのフレイザー・ルリーが執筆し、Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。