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“マヨネーズとの相性”を一番に考えたビールの味とは
正確には、ただのマヨネーズではなく「Duke’s Mayonnaise」に合うビールです。
マヨネーズほど好き嫌いが分かれる調味料はほかにないかもしれません。サンドイッチからフライドポテトまで何にでもマヨネーズをかける人がいるかと思えば、マヨネーズの味と食感のどちらか、またはその両方がより許せないという人もいます。しかし、好き嫌いに関わらず、この新商品には興味を惹かれるはず。マヨネーズメーカーとブルワリーがコラボして、マヨネーズを使った料理なら何にでもマッチする究極のビールを開発しました。このビールを飲むとマヨネーズが益々美味しく感じられるのか、それとも大嫌いなあの味を消すのに役立つのか……。どちらも十分にあり得るシナリオといえるでしょう。
サウスカロライナ州に拠点を置く「Duke’s Mayonnaise」とバージニア州の「Champion Brewery Company」がコラボして、「Duke’s Mayonnaisをたっぷり使ったBLTにぴったりのビールを作れるか」というシンプルな問いに挑みました。もちろんテイスティングを除き、このビール開発においてマヨネーズが不当な扱いを受けた事実はありません。全てはマヨネーズが味の決め手となる料理をさらに美味しくすることだけを目指して開発が進められたのです。
こうして完成したビールはDuke’sの起源にちなんで「Family Recipe」と名付けられました。ヴィエナモルト、マグナムホップ、ザーツホップが織りなす少々ビターな味わい(業界用語でいうなら27 IBU)で、アルコール度数5.1%のヴィエナスタイル・ラガーです。私自身はこのビールをまだ飲んだことはありませんが、ヴィエナスタイルを選んだのは正解ではないでしょうか。マヨネーズは油分が高いので、キレのあるビターな後味が舌にまとわりつく油っぽさを洗い流してくれるでしょう。しかし、ほかのビールのスタイルよりもパンのような甘みが強く感じられるヴィエナモルトを選んでいることから、これが単に口の中をさっぱりさせるだけのペアリングではないことがわかります。
「このコラボレーションには、大胆でちょっぴり刺激的なアメリカ南部生まれのDuke’sが誇るブランドの価値観全てが詰め込まれています」とDuke’sの“マヨネーズ騒動”担当、マーケティング・マネージャーのレベッカ・ルペスコ氏はいいます。「ChampionはこのFamily Recipeでビールと食べ物のペアリングの技を極めました。ジューシーな完熟トマトにクリスピーベーコン、Duke’sのマヨネーズをたっぷりはさんだBLTをのど越し爽やかなビールで流し込む。これこそが醍醐味ではないでしょうか」
Championのオーナーであるハンター・スミス氏は、Duke’sの味の特徴を昔からよく知っていたといいます。「うちのレストランではDuke’s以外のマヨネーズは使わないので、このコラボレーションは自然な流れでした」とスミス氏。「双方のブランドに息づくアメリカ南部の伝統を讃えるドリンクを作ることができたと思います」
Family Recipeのローンチイベントは去る8月20日にバージニア州シャーロッツビルのChampion Tap Roomで開催されました。Duke’sのマヨネーズにインスピレーションを得て、ブルワリーのシェフチームが開発した特別メニューも提供されたということです。
Family Recipeは、バージニア州とノースカロライナ州にあるChampionのブルワリー、レストラン、小売店およびノースカロライナ州シャーロットで開催される大学アメリカンフットボールの大会「Duke’s Mayo Classic」の会場でも購入可能です。
この記事はFood & Wineのマイク・ポメランツが執筆し、 Industry Diveパブリッシャーネットワークを通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。