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今年の安曇野の大きな話題は、新圃場、ピノ・ノワ-ル圃場の開園です!
2016年からの計画で土地の利用権の取得からスタ-トし、2017年には、造成工事、棚立て等の工事を進め、3年目の今年になって植栽を迎えることができました。
新圃場の特長は、安曇野でも最も高い標高約630mに在り、周囲に林があることから涼しく、ピノ・ノワ-ルにとっては良い環境にあります。
今回は、植栽前の準備と植栽の状況についてご紹介いたします。
【掘削】
植栽用の穴をバックホ-(油圧ショベル)を使って掘っているところです。元々礫が多く、外気がマイナス10℃以下になる厳冬期での掘削で土壌が凍結しているため、時間がかかります。
【施肥・支柱の設置】
堆肥を施肥後、支柱を断線に固定しました。ここまで来れば後は、植栽の準備は完了です。
【植栽】
保温効果により生育促進が見込まれ、より苗の生長を確実にできる透明のグロ-チュ-ブ(※)を取り付けて植栽しています。
※グローチューブ:保温効果により、生育の促進が期待できます。獣害(ウサギ等)から守る効果もあります。
2011年に既に開園しているピノ・ノワ-ル園からできたワインは、色度の濃い品質特性のある良酒となっています。
今回の園は、それよりも標高が高くより涼しい環境にあるため、更に良質なワインとなることが期待されます。
今年は5年ぶりに諏訪湖の御神渡(おみわた)りが出現し、その向きの分析等から、
今年の天候は『前半不安定ながら、後半は順調で、作柄はやや良』とのことです。
安曇野池田ヴィンヤードも、順調な収穫となるよう気を引き締めて、作業を進めていきたいと思います。
安曇野池田ヴィンヤード 栽培責任者 田中 亘