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『チョコとお酒のペアリング教室』レポート~サッポロを愛してやまないオトナたちの集い 「SAPPORO STAR COMPANY~
サッポロをこよなく愛するオトナたちが集うサッポロ公式ファンコミュニティ、それが「SAPPORO STAR COMPANY(サッポロスターカンパニー/愛称:スタカン)です。今まではインタネット会議システムを利用したオンラインミーティングを中心に紹介してきましたが、今回はオフラインの活動をご紹介いたしましょう。
コロナ禍で自粛していたオフラインイベントを再開
乾杯する喜びをもっともっと広めたい! そして、サッポロビールの商品をご愛飲くださっているお客様と、もっと近い距離でつながりたい!
オウンドメディアの担当者たちが抱いたそんな願いからはじまった取り組みが、「SAPPORO STAR COMPANY(サッポロスターカンパニー/愛称:スタカン)」です。カンパニーとしたのは、お客様である皆さんも同じサッポロビールで働いているかのような、身近な感覚でサッポロとお付き合いをしていただきたいから。
数多あるサッポロの商品それぞれに込められた担当者たちの想いや、一歩踏み込んだお酒のおいしさ、楽しさをもっと知っていただく。それとともに、サッポロ商品をご愛飲くださっている皆さんの生の言葉をよりダイレクトに伺えればと、これまでスタカンでは、「ビールの楽しみ方研修」を皮切りに様々なイベントを開催してきました。
少し前になってしまうのですが、今年3月にはコロナ禍で長らく自粛していたリアルでのイベントを開催することができました。それが今回ご紹介する『チョコとお酒のペアリング教室』。料理家の安藤千英先生をお迎えし、サッポロが取り扱うさまざまなお酒にぴったりなオリジナルチョコレートを作ろうというのが、イベントの内容です。
会場となったのは、東京は小伝馬町にあるカフェレストラン「Craft dip 3nowa (クラフト ディップ サンノワ)」。総勢16名の参加者がここに集いました。
3種類のチョコ作りを体験
会場へと到着した参加者の皆さんは、あらかじめ決められた席次に従って、4人ずつ4つのグループにわかれて着席していきました。
4つのテーブルには、SAPPORO STAR COMPANYを担当している[わかさん]をはじめ、ウイスキーブランド「デュワーズ」のブランドマネージャーである[あいみん]と[ルー]、それに「サッポロ生ビール黒ラベル」や「サッポロラガービール」のブランドチームに所属する[りりこ]の4人がひとつずつテーブルを受け持つ形でお手伝いにつきました。
なぜデュワーズの担当者がこの場に?と思われる方がいるかもしれませんね。諸説ありながらも「ハイボールの起源」と言われるブレンデッドスコッチウイスキーのデュワーズはバカルディ ジャパンの商品ではありますが、実は日本での販売をサッポロビールが手がけているのです。今回のテーマは「いろんなお酒にあうチョコ」ということで参加しています。
4人に続き、講師である安藤先生も自己紹介をされました。
「普段はリビングフード、ローフードといった、ちょっと変わったお料理や、ヘルシーなお料理の教室を開いたり、企業の依頼でレシピ開発などをしています。」(安藤先生)
ここで一瞬、会場のごく一部には不安そうな表情も見られたのですが、安藤先生によれば、この日のスーパーでも買えるようなチョコレートを使って、超簡単に作れるとのこと。「とにかく楽しむことを最優先に」という先生の言葉で皆さんほっとした表情を浮かべていました。
安藤先生が今回教えてくださるのは、エスプリ ド ヴァン ジャポネ 絢-AYA-とのペアリングに向いた「チョコレートサラミ」、サッポロ生ビール黒ラベルとマッチする「さくら抹茶生チョコレート」、デュワーズとともに味わうのにぴったりな「チョコビスケットサンド」、ドライフルーツなどにチョコをまとわせた「チョコアレンジ」の4つ。このうち参加者の皆さんには、チョコアレンジ以外の3つを作っていただきます。
ラップでくるんでチョコを成形
まずは「チョコレートサラミ」。これは溶かしたチョコレートのなかにグラノーラやレーズンを混ぜ、サラミのように成形したもの。本来はチョコレートを小さく刻んで電子レンジで加熱して溶かし、生クリームを加えるところから作業は始まります。
材料が揃った人から順次作業を開始していきます。冷えると固まってしまうので、時間との勝負! 皆さん真剣ながらも楽しそうな表情を浮かべて、なるべくグラノーラにかたよりが出ないよう、器に入ったチョコレートをかき混ぜていきます。
カップルで参加されたかたもいらっしゃいましたが、基本的には皆さん初対面。はじまる前にあらかじめ自己紹介を済ませ、お互いの手元を覗き込んだり、雑談をしながら和気あいあいと作業を進めていました。
ある程度冷めて粘度が高くなってきたら、チョコをラップのうえに乗せ、成形です。ここがチョコレートサラミづくりの唯一難しいところ。
手元に届いたときほどゆるくないとはいえ、それでもチョコはまだまだ「固形」と呼ぶにはほど遠い状態。なかなか思った通りにまとまりません。包み方に正解はないので、焼きそばパンのように包む人、キャンディのように両端をひねってまとめる人、やり方もそれぞれです。思い思いの方法で「サラミのような形」に近づけようと、皆さん奮闘していました。
トラブルの発生とその対処を先生が伝授
次に作る「さくら抹茶生チョコレート」の準備に少しだけ時間がかかり、この間に安藤先生からは、ちょっとしたチョコレートについてのお話がありました。
「チョコレートのなかにはカカオバターという成分が入っているんですけど、このカカオバターは結晶状で、1型から6型まであって、ふつうは安定した5型の結晶になるよう、テンパリングという細かな温度管理が必要になります。」(安藤先生)
ただ溶かして固めるだけだと、時間の経過とともに白くなってしまったりする可能性があるそうです。今回もテンパリングを行っていないのでうまく固まらなかったり、同じように白くなってしまうかもしれない、とのこと。
安藤先生が事前に試作してみた限りではグラノーラなどを混ぜ込んでいるため、1週間くらいは大丈夫だったそうです。とはいえ、早く食べるにこしたことはないですね。
そうこうしているうちに準備が進み、「さくら抹茶チョコレート」の調理開始です。
常温に戻した生クリームに抹茶を加えてよく溶かしたら、レンジで溶かしたホワイトチョコレートにこれを加え、よく混ぜるのが、本来の手順。今回はホワイトチョコと抹茶をあらかじめ混ぜたものをスタッフが用意していました。
ですが、ここまでの段階で、ちょっとした手違いが起きてしまいました。十分な時間がなかったために生クリームが冷たいままであったこと、それに溶かしたホワイトチョコレートの温度が高くなりすぎたために、一部で生クリームが分離してしまったのです。
安藤先生は分離してしまった分は生クリームを増量してリカバーしたことを、実物を見せながらきちんと参加者の皆さんに説明していました。
安藤先生によると、チョコレート作りで注意しないといけないことが2つあると言います。まずは急激な温度変化。急いで溶かそうと急加熱すると温度が上がりすぎたりして、今回のように分離の原因になってしまったりするわけです。
もうひとつは水分。チョコレートは水分が加わると劣化してしまうとのこと。
「今日作っているチョコレートのレシピはどれも単純ですけど、実は難しい部分もあるんです。それが温度管理。水が混ざらないようにすること、そして温度変化に気をつけること。そこさえクリアできれば、おいしいチョコレートが食べられると思います。」(安藤先生)
こうした説明のあいだにも、抹茶チョコレートが手元に届いた人は次々とクッキングペーパーを敷いた紙箱のなかに流し込んでいました。
箱に流し込み終わったら、これも再び冷蔵庫へ。仕上げはチョコが固まった後です。
チョコビスケットサンドづくりと歓談と
さて、全員分の抹茶チョコレートが冷凍庫に運ばれたところで、3番目の「チョコビスケットサンド」づくりのはじまりです。
これは溶かしたチョコレートに少量のデュワーズ12年を加え、レンジで加熱して溶かし、ビスケットに挟むだけ。ところが、工程こそこれまでで一番単純ではあったものの、皆さん、けっこう苦労されていました。
というのも、溶けて柔らかくなったチョコレートをビスケットにきれいに盛りつけていくのが、なかなか大変なのですね。
苦労しつつもそのままビスケットへチョコレートを盛りつけるテーブルがほとんどであるなか、チョコレートがある程度固くなるまで冷えるのを待ち、どれだけチョコレートを大量に挟めるかに並々ならぬ熱意を見せるテーブルもあったのが印象的です。
チョコの量が多いほうがおいしいという単純な話でもないかもしれませんが、たっぷりとチョコがはさまっているほうが、ちょっとリッチな気分が味わえることはまちがいないでしょう。各テーブルに割り当てられたチョコレートの量がかなり多くあまり気味だったこともあって、なるべく無駄なくビスケットに挟みたくなる気持ちはよくわかりました。
さて、チョコビスケットサンドも含め、これまで作った3種の品のチョコレートが固まるまで、しばし歓談の時間です。各テーブルにはサッポロ生ビール黒ラベルやデュワーズ、サッポロビールが手がける日本ワイン、グランポレールなどといった各種のお酒とともに、安藤先生がサンプルとして作ったチョコレートサラミなどがきれいに盛り付けられた状態で配られました。
やはりスタカンのイベントですから、アレがないと、はじまりません。サッポロビールのお酒の席は「乾杯!」のかけ声に対し、「サッポロー!」と唱和してからはじまるのがお約束。[わかさん]がそうしたルールを説明した後、安藤先生がグラスを掲げました。
「かんぱーい!」
『サッポロー!』
やはり一緒になって作業をこなして一体感を得た後だからでしょうか? 好きなお酒の話、趣味の話、お酒や料理がおいしいお店の話、あるいはSNSのアカウントを交換したりと、どのテーブルも今日が初対面とは思えないほど話が盛り上がっていました。
また、スタカンのイベントはサッポロビールとしてお客様と直接にコミュニケーションが取れる貴重な場であるのと同様に、参加者の皆さまにとっても、メーカーの一員であるスタッフたちからいろいろなお酒の気になる話を聞き出すチャンスでもあります。実際にサッポロビールの商品やバカルディ ジャパンの商品についての熱心な質問もあちこちで聞かれました。
自分たちで作ったチョコと社員証
楽しかったイベントもいよいよ終盤。冷凍庫から皆さんがつくったチョコレートが次々と取り出されてきました。チョコレートサラミやさくら抹茶チョコレート、チョコビスケットサンドに対し、つくった皆さん自身がていねいにラッピングを施していきます。
それぞれが作ったチョコレートは、この一手間でちょっとしたプレゼントにも耐えうる、なかなか素敵な逸品へと大変身。皆さん満足そうにラッピングを終えたチョコを眺めていました。
会場の一角に用意されたフォトブースでは、ラッピングを終えた自作のチョコを並べて写真を撮影する姿も。また、ハッシュタグ「#サッポロでカンパイ」をつけてこのイベントで撮影した写真をSNSに投稿したかたにはサッポロ生ビール黒ラベル2缶がプレゼントされるという特典も用意されていて、そこでもまた盛り上がっていました。
SAPPORO STAR COMPANYの入社資格として求められるものは、「サッポロ愛があること」というただ一点のみ。参加者の皆さんにはもれなく“スタカン”の社員証も配られ、立派なスタカン社員の一員として帰途に就かれることとなったのです。
スタカンではオフライン、オンライン関わらず今後もさまざまなイベントを不定期に開催していく予定です。もしその募集記事を見かけたら、ぜひ応募してみてくださいね。いっしょにサッポロ愛を語り合いましょう。
●今回のレシピ
●講師を務めて下さった安藤千英先生のプロフィール
リビングフード(発酵食とローフード)の専門家。料理教室の講師、企業のレシピ開発、フードスタイリングなどを手がけている。
●会場としてご協力いただいたお店はこちら
Craft dip 3nowa
〒103-0001
東京都中央区日本橋小伝馬町2-5
メトロシティ小伝馬町202
●参加してくださった社員の皆さま(敬称略)
さとし/あや/抹茶/烏龍茶/はましおくん/トミー/ひつひつじ/すー/もこた/ゆいぽん/あい/ちゃぐ/さちまん/たらこ/Natsuki/のん
✓公式ファンコミュニティSAPPORO STAR COMPANYへ遊びに行く
(写真・文=稲垣宗彦)