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本場ドイツ最古の醸造所が認めたピルスナー「エーデルピルス」の魅力とは?
日々、ビールを愛してやまない皆さん、こんにちは!
みなさんは、サッポロビールファンの方々に1987年の発売以来37年間ご愛顧いただいている「エーデルピルス」をご存知でしょうか?
エーデルピルスは、現在取扱店でのみ楽しむことができる樽生のビールです。
今日は特に「ビールの苦味」が大好きなあなたにぴったりな、このエーデルピルスの魅力を改めてご紹介します!
『エーデルピルス』その名の由来
エーデルピルスといえば、本場ドイツの現存する世界最古の醸造所も認めたビール。
その醸造所の使用していた称号「エーデルピルス」という名の使用許可をもらい、サッポロビールが開発したこの商品に名付けられました。
「エーデル」とはドイツ語で「高貴な」という意味。
「ピルスナー」とは、1842年にボヘミア(現チェコ)のピルセンで生まれた、ホップの効いた爽快な香味の淡色ビールのことをいいます。
ファインアロマホップだけを贅沢に使用
エーデルピルスは、上品な苦味に特徴があるチェコ・ザーツ産のファインアロマホップだけを、贅沢に使用したビールです。
ホップといえば、ビールに独特の苦味や香りを添えるもの。エーデルピルスはしまりのある高貴な苦味が特徴です。販売開始から37年、根強くビールファンに愛されています。
グラスとジョッキにも本場のスタイルを
このチェコやドイツというビール本場のスタイルは、エーデルピルスのグラス・ジョッキにも採用されています。
この大きなジョッキは、チェコやドイツで親しまれている独特なフォルム。
ビールを注ぐとき、底の丸みが円を描くようにビールを対流させ、きめ細やかな泡を作ります。
グラスは国産のビールには珍しい細足スタイル。こちらも底が丸くなっていますね。
主にピルスナービールを飲むのに使用されていたことから、今ではこの細足グラス自体を「ピルスナー」と呼ぶそうです。
ピルスナービールの歴史
ビールには多種多様な種類があります。日本の中で主流となっているビールは、「ピルスナービール」です。ここからは、日本人にとってなじみ深いピルスナービールの歴史についてご紹介します。
ピルスナービールの発祥
ピルスナービールは、1842年にビールの本場ドイツの隣国、チェコのピルセン地方で生まれました。ピルスナービールが誕生する前に主流だったのは、エール酵母で醸造されたエールビールです。
エールビールは、アングロサクソン人によって5世紀ごろにイギリス全土に広められ、イギリスで発展したといわれています。約15~25℃と高めの温度の上面発酵を用いて醸造される、豊かな香りと濃厚な味わいが特徴のビールです。1800年代になってからは、ラガー酵母で造られるラガービールがヨーロッパで広がりはじめました。このラガービールの誕生が、のちにピルスナービールを生み出すことになります。ラガービールは、スッキリとしていてのどごしが良いのが特徴です。約10℃前後の低温でじっくりと時間をかけて発酵させる下面発酵で醸造されます。
ラガービールの人気に注目したのが、チェコのブルワー(ビール職人)です。チェコでもラガービールを製造しようとブルワー本場ドイツのミュンヘンから醸造技術者を招きました。その協力を得て造り出されたのが、「ピルスナービール」です。
ピルスナービールの魅力は、透き通るような黄金色の美しい見た目と、爽やかなのどごしにあります。そして、ホップ由来のほのかな苦味と軽やかな味わいが特徴です。
ミュンヘンのラガービールを目指して造られましたが、ミュンヘンとピルセンでは水の硬度が異なることから、まったく違う個性のビールとなりました。
日本におけるピルスナービールの歴史
ピルスナービールが日本に入ってきたのは、明治時代のはじめです。明治2年(1869年)に横浜外国人居住区において、ユダヤ系のローゼンフェルトが日本最初のビール醸造所「ジャパン・ヨコハマ・ブルワリー」を設立しました。
そして、翌年の明治3年(1870年)にはアメリカ人醸造技師ウィリアム・コープランドが横浜山手に「スプリングバレー・ブルワリー」を設立します。明治9年(1876年)には、サッポロビールの前身である北海道開拓使麦酒が設立されました。建設・事業責任者となったのがイギリス留学経験者の村橋久成、醸造士となったのはドイツでビール醸造を学んだ中川清兵衛です。
ピルスナーには、チェコ発祥の「ボヘミアン・ピルスナー」とドイツで誕生した「ジャーマン・ピルスナー」があり、日本ではジャーマン・ピルスナーをお手本にしています。ジャーマン・ピルスナーはボヘミアン・ピルスナーと比べてホップの苦味がしっかりとしており、より透明感のある色合いなのが特徴です。さっぱりとのどごしが良く、ゴクゴク飲めるピルスナービールは、高温多湿の日本の夏に最適でした。そのため、日本の大手メーカーの商品のほとんどが、ピルスナースタイルのビールとなったのです。
そもそもピルスナーってどんなビールなの?
ピルスナービール発祥の歴史をご紹介しましたが、そもそもピルスナービールとはどんなビールなのでしょうか。ここでは、ピルスナービールの特徴についてご紹介します。
ラガービールの一種
ビールには多くの種類がありますが、発酵方法によって「エール(上面発酵)」「ラガー(下面発酵)」「自然発酵」の3つに大別できます。この中で、ピルスナーが属するのは、ラガー(下面発酵)です。
ラガービールよりも先に流通していたエールビールは高温での発酵が必要なため、腐敗の心配が少ない冬場に造る必要がありました。
一方、前述したとおりラガービールは、約10℃前後の低温で発酵させる下面発酵という発酵方法にて醸造されます。低温で発酵させる下面発酵は、雑菌が繁殖しにくく、品質を保持しながら大量生産ができます。また、香りや味の成分が生成されにくいことから、マイルドな味わいのビールに仕上がるのが特徴です。自然発酵ビールは人工の酵母ではなく空気中に漂う野生酵母を利用して発酵させたビールです。
通常、ビールを醸造する際は、雑菌や野生酵母などが混じらないように徹底管理して造られます。しかし、自然発酵ビールは、酵母を取り込むためにあえて外気にさらした状態で麦汁を冷却するのが特徴です。
この独特な醸造方法から、ビール醸造に適した野生酵母が空気中にあり、冷涼な気候であることなどの条件が必要とされています。自然発酵ビールで有名なのが、ベルギーのパヨッテンラント地域で醸造される「ランビック」です。日本でも岩手県のブリュワリー「いわて蔵ビール」で醸造されています。
世界で初めての黄金色のビール
ピルスナーは、世界初の黄金色のビールです。
今でこそ黄金色のビールはありふれていますが、ピルスナー以前のビールの多くは濃褐色をしていました。そのため、黄金色のピルスナーが誕生したときには、「世界で初めての金色のラガービール」と大いに注目を集めたといわれています。
ピルスナーの黄金色の秘密は、発祥の地であるチェコ・ピルセンの水にあります。ピルセンの水はミネラル量が少ない軟水です。
ラガービール発祥のドイツ・ミュンヘンの水はミネラルが多い硬水であるため、ミュンヘンでは色の濃いビールしか造ることができません。つまり、ピルセンで造られるピルスナーと同じレシピでビールを造っても、ミュンヘンで造られるビールは色の濃いものになってしまうということです。
ピルスナービールの味わいや合う料理は?
ピルスナービールは、飲みやすいビールとして知られています。ピルスナーの味わいの特徴と合わせたい料理をご紹介します。
のどごしすっきり
のどごしがすっきりしているのが、ピルスナービールの特徴の1つです。日本人がビールに期待する「軽やかさ」と「爽快感のあるのどごし」をピルスナーはもち合わせています。
また、エールビールと比較してキレがあり、後味がすっきりとしているのもピルスナービールの魅力といえます。
ピルスナービールのもつ爽快感のあるのどごし、キレを最大限に楽しむには、しっかりと冷やして飲むのがおすすめです。真夏にキンキンに冷えたビールをぐびぐびと飲みたいときは、ピルスナービールがぴったりです。
後味が残らず飲みやすい
ピルスナービールには、強い香りはないものの、ホップ由来の香りと苦味が感じられます。後味が残らず、スッと消えていくため飲みやすいのが特徴です。
また、アルコール度数が3.0~5.0度程度と、程良いアルコール感であることも飲みやすさの理由の1つです。
日本人はお酒に弱い体質の方が多いといわれています。
アルコールは、肝臓でアセトアルデヒドという物質に分解されます。アセドアルデヒドは、顔が赤くなる、吐き気がする、動悸がするなどの不快な症状を引き起こします。そのアセドアルデヒドを分解するのがALDH2(アルデヒド脱水素酵素2)ですが、日本人の約40%がALDH2の活性が弱いのです。
ピルスナービールは、お酒に弱い日本人との相性も良いといえるでしょう。
ピルスナービールに合う料理は?
個性が強いビールだと料理を選ぶため、「何と組み合わせると良いのだろう?」と悩むこともありますが、クセのないピルスナービールは和洋中のどんな料理ともよく合います。
もちろん、日本の定番おつまみとも相性抜群です。料理に迷ったら、いつものおつまみと合わせてみてください。
例えば、唐揚げや焼き餃子、なすの揚げびたしなどの定番おつまみともよく合います。
まとめ
ピルスナービールと本場ドイツ最古の醸造所が認めた「エーデルピルス」の魅力についてご紹介しました。
素材やグラスにもビールを美味しくするためのこだわりが詰まったエーデルピルス。
ブランドサイトでは、更にエーデルピルスを美味しく楽しむための「3度注ぎ」をご紹介しています。