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【後編|ファンの声編】SORACHI 1984ファンミーティング《SORACHI NIGHT in Sapporo 2025》開催。今年は北海道産ホタテ料理をあわせて「カンパーイ!」「ソラ〜チ!」
2025年4月9日、サッポロSORACHI 1984はデビュー6周年を迎えました。めでたき日の夕べに開催された宴が、「SORACHI NIGHT in Sapporo 2025」です。会場はHOKKAIDO×Station01(札幌市中央区北5条西5丁目1番地5 JR GOGO SAPPORO 6階)。各地から駆けつけたファン40名が、SORACHI 1984と北海道産ホタテ料理のペアリングに酔いしれました。その模様を【前編|コンテンツ】【後編|ファンの声】の2回にわたってレポートします。
■「黒岳の標高は実は1,984m!?」
「みなさん、一緒に黒岳に登りましょう!」
それは、開宴から1時間ほど、3つ目のコンテンツ「自己紹介」が始まってまもなくのこと。「19時8分4秒の乾杯」に成功し、「SORACHI 1984と北海道産ホタテ料理のペアリング体験」を味わい、「SORACHI 1984」と「BEER STAND SORACHI」の近況を知り、会場には一体感が生まれ、ほろ酔い気分も漂っています。
そのとき、今年の夏は黒岳に登ると宣言した人がいたのです。登山が趣味で、ビール好き。2023年、黒岳に登ったのだとか。しかし、後日たまたま、黒岳の標高が1,984mであることに気づきました。「同じじゃん!!!!!」
SORACHI 1984は「ビールには珍しく、海鮮と飲んでもえぐみを感じません。とても相性がいいので、好きなお刺身とあわせます」。
黒岳は北海道のちょうど真ん中あたりにそびえる大雪山系の一座。ロープウェイとリフトを乗り継げば20分ちょっとで7合目まで登れて、そこから山頂を目指せるため、登山初心者にも人気です。そして、黒岳の標高は1,984m、そう、1984です。1984といえば、SORACHI 1984ではないですか。これは、山頂1,984m地点でSORACHI 1984を飲むしかないと、再びの登頂を決意したのだと聞かせてくれました。
会場を見渡してみると、一人参加、二人連れ、仲間と一緒に……と、来場者はじつにさまざま。半数ほどは、ちょうど一年前に同じ会場で開催された「SORACHI SALON」にも参加していたようです。開場直後は、再会を果たしたのか、はじめましてなのか、あいさつを交わしながらもやや硬めの空気が流れていましたが、いまやすっかり打ち解け、自己紹介は続きます。
ファンミーティングの正装ともいえそうなSORACHI 1984 のオリジナルデザインTシャツを着ている人もちらほら。SORACHI MEMBERSを務める人も。「SORACHI 1984はビール好きになったきっかけ」と言う人がいれば、「どんなおつまみにもあう懐の深さが好き。最近はフルーツにあわせている」と話す人もいて、夫婦で参加している人、姉妹で参加している人、遠方から参加している人……。みなさんから、いかにSORACHI 1984を愛しているのかが伝わってきます。
札幌の夏の風物詩「さっぽろ大通ビアガーデン」の会場となる大通公園と、北海道随一の繁華街「ススキノ」の間に、北海道最古の商店街のひとつといわれる「札幌狸小路商店街」があります。この通りの西の端、アーケードが途切れると現れるのが、名店ぞろいの「大洋ビル」。その地下にあるのが、「Maltheads(モルトヘッズ)」。ビアジャーナリストとして活躍している坂巻紀久雄さんが営む、ビールとモルトウイスキーの専門店で、「麦芽(モルト)で頭がいっぱいな人のための酒場」です。
日本全国、世界各地のビールを味わってきた坂巻さんにとって、SORACHI 1984は思いいれのあるビール。プロトタイプ(試作品)からずっと飲んでいるといいます。「ソラチエースは、いわば『じゃじゃ馬ホップ』。最大の美点であり、欠点でもある香りの強さを制御するのはなかなか難しい。それを上手に手なづけたのがSORACHI 1984なのです。はじめて飲むと、ちょっと香りが独特できついと感じるかもしれません。でも、もともとのソラチエースの特性を考えると、よくこんなふうに抑えて、バランスよく仕上げたなと、感慨深いものがあります」。
■ファンなら楽勝!? SORACHI 1984クイズ大会に会場沸く
「ソラチエースの二つ名は?」
——1:伝統のホップ 2:伝説のホップ 3:秘伝のホップ
「SORACHI 1984が発売された日は?」
——1:4月9日 2:7月27日 3:9月5日
「ソラチエースをアメリカで再発見してくれたホップ農家さんの名前は?」
——1:ギャレット・ガメシュさん 2:スティーブ・ガメシュさん 3:ダレン・ガメシュさん
「BEER STAND SORACHIは何番目のSORACHI BASE店でしょうか?」
——1:1番目 2:20番目 3:40番目
「下國伸シェフが、昨年のソラチエース生誕祭でつくった料理は?」
——1:豚肉SORACHI 1984煮込みのクレープ包み 2:枝豆ミンチのビール泥棒ハンバーガー 3:サマーズッキーニタルト
さて、3択クイズにいくつ正解したでしょうか。この日4つ目のコンテンツ「クイズ大会」には、SORACHI 1984ファンなら楽勝!の問題から、ちょっと意表をつかれる問題まで全10問が用意されていました。なお、新井さんは、3問目に登場したアメリカの農家ガメシュ氏とはもちろん知り合い。昨年、5年ぶりの再会が実現したそうです。
ファンの誇りを賭けての勝負は、大盛りあがり。全問正解者3名という素晴らしい結果となりました。
■SORACHI 1984ファンが真剣試食、おつまみNo.1が決定!
最後のコンテンツが、「おつまみ選手権」。BEER STAND SORACHIで提供している全10種のメニューからNo.1を決めます。会場の一角に設けられた試食コーナーには、入れ替わり立ち替わりファンがやってきて、自由につまみながらSORACHI 1984との相性を確かめていました。
「DO3TABLE(ドーサンテーブル)」の北海道産素材を使用したおつまみ。SORACHI 1984に最もあうものを選んで投票します。
エントリーされたのは、「おやつ昆布と枝豆チーズ」「かるサク昆布 梅味」「寒風やぐら干し 鮭寿 荒ほぐし」「北のおかき 池田の山わさび」「北のおかき 富良野の玉ねぎ」「サーモンのひと口とば 黒胡椒」「ツブ貝 やわらか小樽煮」「帆立貝の焼きひも 天然出汁」「北海道産ナラ材チップ使用 数の子燻製」「野菜のおやつ まるごとじゃがいも」。
店舗での一番人気は「サーモンひと口とば 黒胡椒」、次点が「ツブ貝 やわらか小樽煮」とのこと。ちなみに、「北海道産ナラ材チップ使用 数の子燻製」は、昨年の「おつまみ選手権」で1位を獲得してレギュラーメニューになりました。さて、ファン投票の結果は——。
堂々の1位に輝いたのは、「野菜のおやつ まるごとじゃがいも」。小粒の北海道十勝産じゃがいもを真空フライ製法で仕上げた一品です。
■「SORACHI、飲みたいよね!」をいつか公用語に、記念撮影も「カンパーイ!」「ソラ〜チ!」
ファンを飽きさせないSORACHI 1984と5つのコンテンツで、宴もたけなわ。愉快な時間はあっというまに過ぎ、お開きの時間が刻一刻と迫ってきました。締めのあいさつは、SORACHI 1984の生みの親である新井さんです。
サッポロビールは、明治9(1876)年、開拓使麦酒製造所としてはじまりました。新井さんによると、「非常に面白いのは、ビールだけをつくっているわけではありません。原料からつくることを愚直に続け、来年150周年を迎えます」。その過程で生まれた、伝説のホップ「ソラチエース」。いまでこそファンを魅了してやまない香りが、40年前は嫌われ、なかなか日の目を見ませんでした。社内でも忘れさられたほど。そのソラチエースのビールをつくると決めた新井さんでさえ、大ヒットの自信があったわけではなかったといいます。
SORACHI 1984が発売されたのは、2019年4月9日。「平成の終わりに令和に向けて放ったビールブランドがSORACHI 1984です」と新井さん。「SORACHI、飲みたいよね!」が公用語になるくらい、大きく育てていきたいと決意を語り、「みなさん、一緒に楽しいビールライフを送りましょう」と締めくくりました。
「カンパーイ!」「ソラ〜チ!」で記念撮影。来年もまたお会いしましょう。
■前編をみる
(文・一條亜紀枝、写真・笹本知宏)
