CATEGORY : 知る
“グループの垣根を超えて、「One SAPPORO」を創り出す”サッポロビールで働く人の 「I・eye・愛」 vol.13 ―経営企画担当 森口友香

――あなたは仕事やプライベートにどんな「アイ」を持っていますか? きっと誰しも強いこだわりや熱い想いを持っているのではないでしょうか。本企画では、サッポロビールで働く人に、「私はこんな職種(I)」で、「こんな視点(eye)」で仕事をしていて、「こんな想い(愛)」を持っている、といった3つの「アイ」を語ってもらいました。みなさんが普段飲むお酒をつくる人たちの思いとは。そこには意外な仕事とユニークな人たちがいました。
連載第13回目は、経営企画部の森口友香に取材。創業150周年の節目にグループ一体化の推進などで日々奮闘している彼女の熱い想いに迫ります。
はじめに…森口友香はこんな人
・趣味は宝塚。ファン同士で飲みに行くことも多く、各地に遠征してはしご酒を楽しんでいる
・最近のマイブームはベランダでの家庭菜園。去年は春菊やネギ、サンチュを収穫したとか
・最近結婚したばかりで、ハネムーンではスペインのバル街を飲み歩く計画を練っている
I ー 私はこんな職種で、
サッポログループを一つにするための舵取り役。
転換期を支える、経営企画担当
――まずは、入社からこれまでの経歴を教えてください。
森口:2017年に新卒で入社し、まずは神戸エリアで業務用営業を担当しました。その後、2021年の春にフードビジネスサポート部に異動し、飲食企業様のさまざまなサポート業務に携わりました。そして、2024年の春からは現在の経営企画部へと移り、現在に至ります。
――現在の部署では、どのような業務を担当されていますか。
森口:部署としての主な役割は、国内事業における戦略部門として、各事業や各部署と連携しながら大きな方向性を描き、国内事業経営を支えることなどが挙げられます。その中で私は、経営陣の意思決定を支える役割を主に担っています。具体的には、経営会議の事務局運営や、戦略に基づく組織改編の推進などを行っています。
他に、グループが一つとなり新たな価値を生み出せるよう、「One SAPPORO」という思想のもと一体感を醸成するためのさまざまな企画の検討を進めています。

――「One SAPPORO」について、具体的にどのような取り組みをされているのでしょうか。
森口:現在は、グループの一体感を高めるための社内イベントの企画・運営に最も注力しています。
これまで、サッポロビール、ポッカサッポロフード&ビバレッジ、サッポロライオンといった各グループ会社がそれぞれに強みを発揮してきましたが、今後はさらなる連携強化を通じて、グループ一体で価値を高めていく変革期を迎えています。
そこで、グループ全体で「One SAPPORO」としての一体感を醸成するための社内イベントを企画することになったのです。
私はこのプロジェクトにおいて、国内外のグループ各社から参加する社員(約3,000名)にとって有意義なイベントになるように目的の整理から具体的な企画立案・実現に向けた推進まで、ほぼすべての工程に携わっています。グループ各社はもちろんのこと、国際事業本部、営業本部、マーケティング本部、生産本部、人事総務部、広報部、法務部など、さまざまな部署と絶え間なく連携・調整を繰り返して、企画を形にしているところです。
――業務に取り組む上で、意識されていることはありますか。
森口:自分から積極的に関係者のもとへ足を運び、直接対話を重ねながら相互理解を深め、形にしていくことを大切にしています。経営企画部という部署に対して、当初は「仕組みを作り、型通りに進める」というイメージを持っていました。しかし実際に業務に取り組んでいくなかで、議論や対話を重ねて多様な視点・背景を整理し、全体として最適な意思決定につなげていくことがとても重要だと感じています。
他にも、経営会議の意思決定の質やスピードを高めていくために「その議題が本当に必要か」「議論のための資料は十分か」といった事前確認も重点的に行っています。また、経営会議で議論すべきテーマを改めて整理したことで、経営陣が全体戦略などの重要な意思決定の議論により多くの時間を使えるようになりました。
――担当されている業務やプロジェクトは、一般のお客様にはどのような形で伝わることが多いでしょうか。
森口:私たちは現在、ビールの魅力をさらに進化させていくために、お酒をより広義に捉え、これまでにない新しい価値を生み出していこうと議論を重ねています。こうした想いや戦略は、最終的にお客様へお届けする「すべての企画」につながると考えています。
具体的に言うと、「サッポロ生ビール黒ラベル THE BAR」や「YEBISU BREWERY TOKYO」は、各ブランドの個性や物語を楽しんでいただけるリアルな体験の場として作られました。また今後は、銀座で「サッポロ生ビール黒ラベル」と「ヱビス」それぞれの個性を活かした新たな体験拠点の開業も予定しています。こうした場を通じて、お酒はもちろん、新しい体験をお届けして、お客様の豊かなライフスタイルに貢献していくことを目指します。
eye ー 私はこんな視点で、
組織のためにも”偏らない”。
多角的な視点を持って、解を模索し続ける
――担当している仕事に関して、大事にしている「視点やこだわり」を教えてください。
森口:一つの視点に偏らないようにすることを意識しています。現在企画している社内イベントでも、これまでであれば「ビールでの乾杯」とイメージするところですが、お酒を飲む人も飲まない人も、多様な価値観や思考を持った人々が一緒に乾杯できる形が望ましいと考えました。そのため、ポッカサッポロの飲料や海外事業の商品も含め、「ビールで乾杯」に限らない新しい乾杯のあり方を感じられる企画などを検討しています。
このように、自分一人だけではなく、チーム内でさまざまな視点を補い合いながら、誰もが一体感を得られるような企画になるように細心の注意を払っています。

――経営企画部で働く中で、達成感を感じたエピソードを教えてください。
森口:中期経営計画の振り返りと今後の展望を社員の皆さんに理解していただくために実施した、経営陣による「全国キャラバン」の事務局を担当したことですかね。
このプロジェクトで特に苦労したのは、これまでの成果と課題を客観的に整理して言葉にすることでした。市場や内部の環境においては、さまざまな捉え方がある中で、誰もが腹落ちする言葉に落とし込む作業には「正解がなく」、本当に大変でした。また、経営陣が描く未来のビジョンをいかに分かりやすい言葉で社員に伝えていくかという部分も試行錯誤しました。
実施後のアンケートではさまざまなご意見をいただきましたが、「経営陣を身近に感じられた」「進むべき方向性に対して覚悟ができた」といったポジティブな反応が多く、励みになりました。
――仕事において、あるいは人生において大切にされている座右の銘はありますか。
森口:中学生の頃に読んだ本で出会った「物事には必ず二つの側面がある」という言葉を、ずっと大切にしています。
仕事をしていると、例えば周囲から細かい指摘を受けたときに「厳しいな」とネガティブに捉えてしまいそうになる瞬間もあります。しかし、見方を変えれば「それだけ自分や会社全体のことを考えて、細かいところまで見てくれているのだ」とプラスに受け取ることだってできる。このように、物事の捉え方次第で世界は大きく変わりますよね。
仕事を「楽しい」と感じるか「つらい」と感じるかも、自分自身の捉え方次第。だからこそ、どんな状況でも相手や目の前の仕事のプラスの面を見るように心がけています。そうして向き合ったすべての経験が、いつか必ず自分の糧になると信じています。
愛 ー 私はこんな想いを、
人も、お酒も、一期一会だから。
サッポログループの次なる舞台をカイタクする
――担当している仕事に関して、「愛」を感じる部分はどこでしょうか。
森口:商品への愛はもちろんですが、経営企画部に移ってからサッポロビールの社員の「人の良さ」を感じる機会がさらに増えました。経営企画の業務は常にスピード感が求められ、他部署の方に急ぎのお願いをすることも多々あります。また、私自身の知識が足りず、手探りで質問をしてしまうこともあるのですが、皆さん嫌な顔一つせず協力してくださるのです。
もともと温かい人が多い会社ですが、「サッポロビールの商品が好き」という共通の愛があるからこそ、「この会社をもっと良くしたい」という思いが自然と生まれ、その結果としてより協力し合えるのかなと感じています。
――あまり知られていない、サッポロビールならではのユニークなところを教えてください。
森口: 経営陣や経営企画部というと堅いイメージを持たれがちですが、サッポロビールは良い意味でそのイメージにとどまらない、人の温かさや距離の近さも特徴だと感じています。
例えば先ほどお話ししたキャラバンでも、どうすれば社員の皆さんに想いを伝えられるのか何度も何度も議論を重ねましたし、経営陣の本番に向けた手持ち資料には細かな書き込みがびっしりと施されており、一人ひとりに伝わる表現を追求されているのが印象的でした。こうした、丁寧な向き合い方や、最後まで妥協せずに伝え方を磨きこむ姿勢はサッポロビールらしい部分の一つだと感じています。また、懇親会ではとても和気あいあいとしていて、日常的にもコミュニケーションが活発だと感じています。

――サッポロビールの行動規範に「カイタクしよう」とありますが、プライベートでカイタクしていることはありますか?
森口:飲食店のカイタクはずっと続けています。飲みに行くことが大好きで、特に昔ながらの渋い店を探すことが多いです。そこで飲むのはやっぱり「サッポロ生ビール黒ラベル」。和食にも洋食にも、そして中華にも、どんな食事にも合うのが魅力だと思っています。
また、舞台鑑賞も大好きで、特に宝塚の公演はよく足を運んでカイタクしています。飲食店巡りにも通じますが、その日、その場所でしか味わえない「一期一会」の体験に強く惹かれるんです。
例えば、宝塚で一カ月同じ作品の公演があった場合、私はその作品を何回か観に行くことがあります。ストーリーは同じでも、演者さんの間の取り方やその時の表情で受け取る印象が結構変わるのです。前回は悲しそうに見えたシーンが今回は少し希望を感じることがあったり、観るたびに新しい発見があって楽しいんです。
飲食店も、一つとして同じ店はありませんよね。今はネットで何でも完結する時代ですが、だからこそリアルな場所へ足を運んで体験することに豊かさを感じます。宝塚も飲食店も形として残るものではありませんが、その瞬間にしか味わえない感動や出会いがあるのでカイタクする楽しさがありますね。
――最後に、これからのキャリアについて、どのような展望をお持ちですか。
森口:私のキャリアのベースにあるのは、「この会社をもっと良くすることに貢献したい」というシンプルな想いです。そして、そのために今やるべきことは、グループの強みを集結させて新たな価値を生み出していくことだと考えています。
目指す姿は、サッポロビールやポッカサッポロといった個別の会社という枠組みを、良い意味で意識しなくなる状態です。今はまだ「一つになろう」と取り組んでいる段階ですが、将来的には自然に連携して、面白いことを仕掛けている状態にしていきたいです。
それが達成された後には、経営企画部の経験を活かして新規事業の検討や、新規事業を継続的に生み出すための仕組み作りに挑戦したいです。

▼こちらの記事・サイトも一緒にいかがですか?
・個性豊かなサッポロ社員のストーリー「I・eye・愛」はこちらからどうぞ
プロフィール
森口友香
2017年サッポロビール株式会社に新卒入社。神戸エリアでの業務用営業を経て、2021年よりフードビジネスサポート部にて飲食店経営の支援業務に従事。2024年春から経営企画部へ配属。現在は経営会議の事務局運営や「One SAPPORO」プロジェクトの推進を行う。
クレジット:
Photograph_Keisuke Yasuda
Text_ Nana Tabara
Edit_Nana Tabara,Tenji Muto(amana)








