ハリウッドを代表する演技派俳優としてのみならず、プロデューサー、脚本家、環境活動家として幅広い活躍を続けているレオナルド・ディカプリオが、フランス北部エペルネー郡近郊にあり、110年続く歴史を誇る地球環境に優しいシャンパンメゾン「テルモン」に大規模な出資を行いました。

最近では、ネットフリックスのオリジナル映画「ドント・ルック・アップ」の演技で高い評価を得たディカプリオ。この投資に関する発表では、同メゾンの環境保護に対する高いコミットメントが決め手になったと語っています。

ツイッターの2022年2月22日の投稿にディカプリオはこう書いています。「土地の生物多様性の保護から、再生可能エネルギーの100％利用まで、シャンパンメゾンのテルモンは環境負荷の徹底削減に真剣に取り組んでいます。この会社に投資家として関わることができることを誇りに思います」

テルモンの会長を務めるルドヴィック・デュ・プレシ氏も、「私たちテルモンとディカプリオ氏は環境を守るという信念と、その実現に向けた献身的な姿勢を共有しています」と公式発表で述べています。「私たちが持つ2つの柱である伝統と現代性は、どちらもテロワールにしっかりと根づいています！ いついかなる時も母なる自然のために行動するよう心がけているのです」

出資額は公表されていませんが、ディカプリオが今回の投資に合意した理由は、同メゾンが2025年までに100％オーガニックのシャンパンをリリースし、2031年までにブドウ生産者たちがエコ認証を獲得できるよう支援するという計画があったからだと言われています。

ディカプリオに限らず、フランスの飲料ブランドの株式を購入したセレブリティは数多くいます。Jay-Zは、2014年に高級シャンペンのメゾン「アルマン・ド・ブリニャック」を買収し、2021年に株式の半数をLVMH（モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン）に売却しました。Jay-Zは株式の残り50％をキープしつつ、この売却で3億ドル（約350億円）の利益を得たと言われています。

この他にも、同じくラッパーの50 Centが、2018年に自身のシャンペンブランド「Le Chemin du Roi」（王の道）を立ち上げています。140カラットの金メッキを施した十字架がさん然と輝くボトルに入ったこのシャンペンは、高いもので1本1000ドル（約11万円）近い値段がつけられているとか。生産者は1961年にランスで設立された「シャンパーニュ・カステルノー」です。

シャンペンといえば、ブラッド・ピットとイギリス人俳優、イドリス・エルバも忘れてはいけません。ピットは、2008年に当時の妻アンジェリーナ・ジョリーと共同で「シャトー・ミラヴァル」を2830万ドル（約33億円）で購入しました。その後アンジェリーナは自分の持ち株を売却しています。一方のエルバは、フランスの2つの生産者とパートナーシップを組み、自身のブランド「ポルテ・ノワール」を2020年にリリースしています。

フランスのワインや蒸留酒のブランドを所有することには、大変大きな魅力があるようです。

この記事はWoman and Homeのアンナ・ラーマナンが執筆し、Industry Dive Content Marketplace を通じてライセンスされています。ライセンスに関するお問い合わせはlegal@industrydive.comまで。