CATEGORY : 食べる
簡単おいしいキャンプ料理のレシピ|選び方もご紹介
キャンプに行くにあたり、決めておきたいのが食事メニューです。本記事ではキャンプレシピを決めるポイントとおすすめのレシピを紹介します。揃えておくと便利な調理器具も紹介しますので、キャンプ計画の参考にしてみてください。
キャンプレシピを決めるポイントとは
キャンプの楽しみのひとつが食事ですよね。限られた時間内でおいしい料理を作るために、キャンプレシピを決めるポイントを紹介します。
下準備がなるべく不要なものを選ぶ
キャンプでは、下準備をしなくて良いレシピ、または下準備が簡単に終えられるようなレシピを選ぶのがおすすめです。
外での料理は家で料理するのと勝手が違うため、普段から作っているレシピでも思ったよりも時間がかかることがしばしばです。手の込んだ料理に挑戦すると、予想以上に時間がかかってしまい、食事の時間が大幅に遅くなることも考えられます。
外で調理して食べること自体にスペシャル感があるので、簡単に作れるようなレシピを選びましょう。
時間短縮のためにカット野菜を利用したり、下味のついた肉類を選んだりするのがポイントです。下準備の手間がかからないだけでも料理時間が大幅に短縮され、レジャーを楽しむ時間が確保できますよ。
また、あらかじめ家で食材の下準備をしておくのもおすすめです。たとえば、野菜は適切なサイズに切ってチャック付きポリ袋やビニールに入れておく、肉や魚なども下処理して必要な味付けをしておくなどができるでしょう。
そうすることで、キャンプ先での料理や後片付けにかかる時間を軽減することができます。
便利な調理器具が使えるものを選ぶ
キャンプでは揃えておきたい便利な調理器具があるので、そのような器具を積極的に使えるレシピを選ぶのもひとつの方法です。
キャンプにおすすめの便利グッズは、以下のとおりです。
・ガスバーナー
料理をしたり、お湯を沸かしたりといったときに役立つアイテムです。シングルバーナータイプとツーバーナータイプがあり、好みや人数などで選べます。
軽量でコンパクトに畳めるようになっているシングルバーナーは、持ち運びに便利でソロキャンプなどにおすすめです。ツーバーナータイプだと家庭のキッチンと同じように使えるのが魅力といえます。
・BBQコンロ
食材を網の上に並べるだけで簡単に調理ができるBBQコンロは、キャンプにはマストアイテム。高さがあり、立って調理ができるスタンド型や、テーブルなどに置いて座った状態で調理可能な卓上型があるので、好みやサイズ感などで選びましょう。
・クッカー
アウトドア用の調理器具がクッカーです。屋外での使用を想定して作られているので、家庭用の鍋やフライパンよりも使いやすい設計になっています。家庭用調理器具と比較して、軽量でサイズも小さいのが特徴です。
・ダッチオーブン
鋳鉄製の重い鍋ですが、ひとつ持っておくと、焼く、炒める、蒸す、煮る、揚げる、燻すといったことができる便利なアイテムです。最近はステンレス製のものや黒皮鉄板製のものもあるので、鋳鉄製だとメンテナンスが大変という方は、ステンレス製などを選ぶこともできます。
・スキレット
スキレットは、見た目がおしゃれでさまざまな料理に対応できるアイテムです。焼く、炒める、煮るといった料理に使え、キャンプ飯ではパンケーキや目玉焼き、アヒージョを作るときにも活躍します。
・メスティン
アルミ製の飯ごうで、四角い形状をしているのが特徴です。ご飯を炊くだけでなく、食材を焼く、煮る、炒めるといったシーンでも使える調理器具です。
【肉料理】キャンプレシピ
キャンプといえば肉料理ですよね。ここでは、簡単にできる肉料理のレシピを素材別に紹介します。
豚肉を使ったレシピ
■豚みそキャベツのホイル焼き
材料(2~3人分)
・豚バラ肉 200g
・キャベツ 80g
・とろけるチーズ 40g
・万能ねぎ 適量
●A
・みりん 大さじ2
・酒 大さじ2
・しょうゆ 小さじ2
・砂糖 大さじ1
・合わせ味噌 大さじ2
・おろしにんにく 小さじ1
調理法
1.Aの調味料をボウルに入れて混ぜ合わせます。
2.キッチンバサミなどを使って豚バラ肉を4cm幅にカットし、1に加えてよく混ぜます。
3.キャベツをざく切りにし、広げたアルミホイルの上にのせます。その上に2をのせ、アルミホイルを半分に折り、中身がこぼれないように手前と両端部分を折り込みます。
4.熱した網の上にのせ15分間中火で蒸し焼きにします。
5.アルミホイルを開き、とろけるチーズと万能ねぎを散らしてできあがりです。
■チーズの豚キムチ炒め
材料(2人分)
・豚こま切れ肉 150g
・キムチ 150g
・ニラ 1/2束
・もやし 1/2袋
・ごま油 大さじ1/2
・ピザ用チーズ 60g
・いりごま(白) 大さじ1/2
・韓国のり 1枚
調理法
1.キッチンバサミで韓国のりを1cm角に切り、ニラは4cm幅にカットします。
2.スキレットにごま油を入れ中火で熱したら、そこに豚肉を入れて、色が変わるまで炒めます。
3.もやしを加え、しんなりするまで炒めたら、ニラとキムチを加え、手早く炒め合わせてください。
4.具材を中央に寄せ、ピザ用チーズを周りに散らします。
5.チーズが溶けるまで加熱したら、いりごまをふり、韓国のりを散らして完成です。
牛肉を使ったレシピ
■カルビの甘辛漬け
材料(2人分)
・骨付き牛カルビ 250g
・サラダ油 大さじ1/2
・いりごま(白) 適量
●A
砂糖 大さじ1/2
酒 大さじ1
しょうゆ 大さじ1/2
おろしにんにく 小さじ1/2
コチュジャン 大さじ1
黒こしょう 少々
調理法
1.チャック付きポリ袋に牛カルビとAを入れ、よくもみ込み、冷蔵庫で3時間~半日ほど漬け込みます。(家であらかじめ漬け込んでおくと楽です。)
2.フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、漬け込んでおいた牛カルビを焼きます。両面に焼き色がつくまで裏返しながら焼いたら、できあがりです。
■ミートローフ
材料(4人分)
・合いびき肉 500g
・塩 小さじ2
・こしょう 適量
・ナツメグ 適量
・卵 1個
・パン粉 50g
・牛乳 50cc
・サラダ油 適量
・マッシュルーム 6個
・玉ねぎ 1個
・ミニトマト 適量
・クレソン 適量
※パン粉(50g)は牛乳(50cc)で浸しておく
調理法
1.マッシュルームと玉ねぎをみじん切りにし、フライパンで炒めます。あめ色になるまで炒めたら、フライパンから出して冷ましましょう。
2.ボウルに合いびき肉、塩、こしょう、ナツメグ、卵、牛乳に浸しておいたパン粉を入れ、よく練り合わせます。
3.よくこねたら、ボウルに叩きつけるようにして空気を抜きます。
4.油をひいたフライパンに、3を均等な厚さに敷き詰めて焼いていきます。
5.両面を色づくまで5分ずつを目安に焼いてください。
6.箸などを刺して透明感のある肉汁が出てきたら、火から下ろします。
7.仕上げにカットしたミニトマト、クレソンなどを盛り付けましょう。
とり肉を使ったレシピ
■タンドリーチキン
材料(2人分)
・鶏むね肉 1枚
・ケチャップ 大さじ1/2
・カレー粉 大さじ1/2
・ヨーグルト 大さじ3
・サラダ油 大さじ1
・トマト 1/2個
・サニーレタス 2枚
・レモン(スライス) 1枚
●A
・塩 小さじ1/2
・おろししょうが 小さじ1/3
・おろしにんにく 小さじ1/3
・こしょう 少々
調理法
1.皮を取り除いた鶏肉を一口大にそぎ切りにします。
2.鶏肉とAを袋に入れ、しっかりともみ込みます。
3.ケチャップ、カレー粉、ヨーグルトを加え、さらにもみ込みます。
4.サラダ油を入れて弱めの中火で熱したフライパンに、3を並べてこんがりと色づくまで両面を焼きます。
5.火を弱火にし、フタをして3分間蒸し焼きにします。袋に残ったタレを加えて絡めましょう。
6.器にサニーレタスをしき、5のタンドリーチキンを持って、トマト、レモンを添えます。
■ハニーローストチキン
材料(4人分)
・手羽元 8本
・オリーブオイル 適量
●A
・砂糖 大さじ2
・しょうゆ 大さじ1強
・ハチミツ 大さじ1
・白ワインビネガー 大さじ1
・オリーブオイル 大さじ1
・岩塩 小さじ1
・こしょう 適量
・おろしにんにく 小さじ1/2
・ローズマリー 2枝(葉のみ)
調理法
1.チャック付きポリ袋にAを入れてよく混ぜます。そこに鶏肉を入れ、冷蔵庫で一晩寝かせます。
2.1の鶏肉を常温に戻し、熱したダッチオーブンにオリーブオイルを入れ、鶏肉の表面を焼いたら取り出します。
3.焦げ付き防止の網をダッチオーブンに入れ、その上に2の鶏肉をのせ、フタをします。フタの上に炭を3個ほどのせて50~60分間かけてじっくりと焼きます。
【魚料理】キャンプレシピ
キャンプで魚釣りを楽しんだ後は、魚料理と一緒にお酒を飲むのも良いですよね。マスやサケなどの川魚を使ったキャンプにおすすめのレシピを紹介します。
マスを使ったレシピ
翌日の朝食にもぴったりのマスを使ったレシピです。
おいしい簡単な朝食を。
「キャンプで釣ったマスは、その場で直火やフライパンを使って調理するのですが、ついつい食べ過ぎてしまうんです」と告白するのは、米国オレゴン州ポートランドにあるレストラン「Bullard」のシェフ、ダグ・アダム氏。
「とても美味しいんですが、翌朝になって川にまた出かけるときにはブラックコーヒーしか口にするものがない。そうすると今度は、まだ釣りをしているべき時間にランチを食べたくなったり、お昼過ぎからビールを飲んでしまったりと、リズムが乱れて困ったことになります」
そこで、アダム氏が考えた、翌日の空腹を防ぐ方法がこれ。古くからスカンジナビア地方に伝わる魚料理「グラブラックス」のレシピを応用して、釣ったマスを塩、砂糖、ディルに漬け込む調理法です。
「手軽に持ち運びができますし、ベーグルに載せると美味しい朝食にもなります」とアダム氏。「さらには塩漬けなので、キャンプが終わった後も家に持ち帰って美味しく食べることができます」。ここでは、厚さ2〜3センチの切り身が取れる大型マス用のレシピを紹介します。漬け込みすぎないこと、そして小型のマスの場合は、漬け込み時間を適宜短くするのがポイントです。
材料(4人分)
・マスの切り身4〜6枚。細かい骨は取り除く
・砂糖1⁄2カップ
・粗塩1⁄2カップ
・ディル1束、茎は取り除く
・オレンジの皮1個分
・レモンの皮1個分
・塩抜き用のウォッカまたはジン大さじ1
切り身の厚さに応じて、硬化量と硬化時間を調整します。
調理法
1.砂糖、塩、ディル、オレンジとレモンの皮をすり鉢に入れ、すりこぎ棒を使って全体の色がグリーンになり強い香りを放つようになるまで混ぜ合わせます。
2.皮の付いた面を下にしてマスの切り身をトレイの上に置きます。1の漬け汁を均等になるように擦り込みながら味付けをします。切り身が大きければ、擦り込む量を増やしましょう。マスは味が非常に繊細ですので、切り身を漬け過ぎないように。
3.クッキングシートまたはワックス紙で切り身が隠れるように覆います。その上から平たい鍋もしくはまな板を置き、身を潰さないように注意しながら重しを載せて水分を取り除きます。重しは、小さな缶詰2〜3個があれば十分。そのまま冷蔵庫に入れます。
4.12時間経過したら一度、確認してください。薄切りできるように切り身はある程度の硬さが必要です。状態に応じてさらに漬け込みますが、24時間を超えないようご注意ください。
5.トレイからマスの切り身を取り出します。ブラシやペーパータオルをウォッカまたはジンに浸し、それを使って漬け汁を優しく拭き取れば完成です。
6.食べる時は、皮を取り除きできるだけ薄くスライスします。クラッカーに載せたり、クリームチーズと一緒にベーグルに載せても美味しく食べられます。切り身は冷蔵庫で1週間ほど保存できます。
サケを使ったレシピ
■サケときのこのホイル焼き
材料(4人分)
・サケ 4切れ
・きのこ(しめじ、えのき、エリンギなど)
・バター 40g(4等分にする)
・塩 少々
・こしょう 少々
・オリーブオイル 少々
調理法
1.アルミホイルを4人分カットし、それぞれにオリーブオイル少々を塗ります。
2.好みのきのこを小分けにし、それぞれのアルミホイルに敷きます。その上にサケを1切れずつのせ、塩とこしょうをふりかけ、4等分にしたバターをひとつずつのせましょう。
3.アルミホイルを閉じて、スキレットやグリルで15分程度蒸し焼きにします。
■サケのちゃんちゃん焼き
材料(2人分)
・サケ 2切れ
・キャベツ 50g
・パプリカ 1/4個
・ピーマン 1/2個
・玉ねぎ 1/4個
・しめじ 1/2パック
・コーン 20g
・サラダ油 適量
・バター 10g
・塩 適量
・こしょう 適量
●A
・味噌 30g
・酒 大さじ1/2
・みりん 大さじ1/2
・砂糖 大さじ1/2
・水 大さじ1/2
調理法
1.Aの材料を混ぜ合わせ、サケに塩とこしょうをふりかけます。
2.キャベツは一口大にカットし、パプリカ、ピーマン、玉ねぎは薄切りにします。しめじは石づきを落としてほぐしましょう。
3.スキレットを熱してサラダ油をひき、サケを両面焼き、焼き上がったらお皿に取り出します。
4.スキレットにサラダ油を足し、2の野菜を炒めます。野菜がしんなりしたら、Aを加えて混ぜましょう。
5.サケを戻し入れてコーンを加え、バターをのせて完成です。
ペアリングに絶好のドリンク
魚の塩漬けとくれば、キリリと冷やしたアクアビットのショットに合わせて楽しむのが伝統的な食べ方です。
アクアビットは、ジンと同じ蒸留酒ですが、様々な香草が浸み込んだスカンジナビア地方のスピリッツです。最近は、アメリカ国内の店頭にも並ぶようになりましたが、まさに塩漬けの魚にはピッタリのドリンクです。なかでも最も広く流通しているのはノルウェー産の「Linie」で、まろやかなセリのような風味が特徴です。さらにはモンタナ州産の「Skadi」(北欧に伝わる弓矢の女神から命名)やウィスコンシン州産の「Gamle Ode」など、アメリカの小規模蒸留所が作るアクアビットもお薦めです。
常温でのストレートや冷蔵庫で冷やして飲んでも美味しいですが、冬の寒さ対策には、本場デンマーク流の飲み方もお薦めです。まずコインをマグカップに入れてコーヒーを注ぎます。コインがコーヒーに隠れて見えなくなったら、今度はアクアビットを注ぐ。コーヒーが薄まりコインが再びその姿を現したら適量のサインです。
まとめ
キャンプにおすすめのレシピを紹介しました。キャンプ料理には、短時間でササッと完成するものや、後片付けなどが楽なものを選ぶのがおすすめです。
出発前に肉に下味を付け、野菜をカットしておけば、スムーズに調理ができますよ。また、はじめてのレシピだと不安な方は、あらかじめ自宅でチャレンジしておくと安心です。
この記事は、Field & Stream誌のJonathan Milesによって書かれたもので、NewsCredパブリッシャーネットワークを通じて法的な許可のもとに掲載されています。 使用許可に関する質問については、legal@newscred.comまでお問い合わせください。