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【グランポレール勝沼ワイナリー】ぶどう畑のプチジャングルとの格闘
梅雨を迎えたワイナリー。
今日も朝から雨が降ったり止んだり、はっきりしないお天気です。
ぶどう栽培から最後の瓶詰めまで体験しながらご自分のワインを造っていただく2014年「マイワイン体験教室」、この日は参加者のみなさんに誘引・摘芯と呼ばれる作業に挑戦していただきました。5月には胸の高さだったぶどうの枝は頭の上まで先を伸ばし、1枝に3〜4房の小ぶりのぶどうを実らせています。
本日の畑作業内容は、前回ぶどうの樹の無駄な新梢を間引く「芽かき」にチャレンジしていただいたのですが、その後もぶどうの芽はどんどん伸びています。それをもう一度調整するのが、この日の作業の目的です。
ワイナリーのスタッフも、名札が巻かれた参加者専用のぶどうの樹には日頃なるべく触れないようにしています。「ですから、相当伸びていますよ。ちょっとしたジャングルみたいになってます」と、栽培技術者の野田雅章。
作業を始める時には、幸いなことに雨はあがっていました。シャルドネの樹が並ぶ畑が見えてくるとみなさん「わあ〜っ」とびっくり。前回の作業の時より枝が倍ほどに伸び、前に立つと生い茂った葉やぶどうの房に隠されて向こう側さえ見えない状態です。
※前回の「自分のワイン造りに挑戦!」はこちら
樹を前に、改めて野田が作業の方法や道具の使い方の説明をします。今回使うのは、枝をワイヤーに固定するテープナーという道具。丸い部分にテープを入れると、テープの端が道具の先から出てきます。出てきた端を枝にあてがい、ホッチキスのように握ってワイヤーに留めるのです。みなさん真剣な表情で、自分の指を枝に見立ててテープナーを操る練習を繰り返していました。
まず、母枝から垂直に伸ばす新梢が20センチ間隔になるように、改めて無駄な枝を思い切り良くハサミで剪定します。母枝の上にはワイヤーが上下2本張られていますが、その上下のワイヤーに残す新梢をテープで固定します(誘引)。上のワイヤーよりさらに上まで伸びた枝先や、通路まではみ出した枝は、不要なのでパチンとカットします(摘芯)。枝が出ているところから真っすぐ上に伸びるように誘引し、上下のワイヤーに留めることが大切です。
誘引が終わって余裕があれば、枝についたぶどうの房を調整します(摘房)。勢いの強い枝には2房以下を残して、どんどん切り落としてしまいます。
ぶどう栽培にはさまざまな方法があって、参加者の皆様のシャルドネは母枝を2列残して育てています。幹から真横に伸ばす母枝を左右に2本ずつ残すのです。2列にすることで適度な日陰が生まれます。日本のような気候では、日陰を作ることも重要です。ちなみに、残すぶどうの房は形や大きさにこだわらる必要はありません。「えっ、どれでもいいの?」と皆様、疑わしげ。ワインに加工するぶどうは粒が大きい必要はなく、むしろ小さいほうが向いているからです。
皆様ご自分のプチジャングルを前に、「どこから手をつけるのかな、どれが残していい本物の枝なんでしょう?」と困惑しながらもジャングルと格闘した結果、ぶどう畑は見違えるような美しい姿に。こうして枝を減らすことで風が通って病気も減り、良質の果実を育てるのです。
畑での作業の後は、セミナー室に戻ってオリジナルラベルの作り方と、ワイン醸造の基礎知識を学びました。参加者の皆様の個性あふれるオリジナルラベルについては、後ほどリポートしますのでお楽しみに。
最後は、テイスティングの時間です。
今回は「山梨」産ぶどうを使ったの5商品です。
・グランポレール山梨勝沼 甲州特別仕込み 2012
・グランポレール山梨勝沼 自園シャルドネ樽発酵 2012
・グランポレール 甲州スパークリング 2009
・グランポレール山梨勝沼 甲斐ノワール特別仕込み 2011
・ポレール明野ヤマ・ソービニオン
※一部商品は「グランポレール勝沼ワイナリー限定品」となります。
グランポレール山梨勝沼 甲州特別仕込み 2012
2013年国産ワインコンクール金賞受賞。2012年の勝沼は雨が少なく、ぶどうの当たり年になりました。地元契約農家のぶどうを使い、グランポレール勝沼ワイナリーの生産スタッフが丹精込めました。発酵をステンレスのタンクではなく、樽で行っています。甲州ぶどうの優しい香りを持ちながら、樽発酵ならではの風味も兼ね備えます。分厚いしっかりした味わい、「おいしい、白ワインなのに複雑な味」とお客様。あっさりした刺身やサラダもよいですが、クリームパスタや白身魚のムニエルなどにもよく合います。、税込2,370円。※この商品は「グランポレール勝沼ワイナリー限定品」となります。
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