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横浜・伊勢佐木町に「渋いおでん屋」がある。<100軒マラソン 第40給水ポイント >
京浜急行の黄金町駅と、横浜市営地下鉄の阪東橋駅のほぼ中間あたり――私にとってはほとんど未知のこの土地に、赤星100軒マラソンの記念すべき40軒目、「肉おでん まるちゃん」はありました。
取材当日、黄金町と日ノ出町を間違えた私は、おかしいな、いい加減到着してもいいはずなのだが、などと、ぶつぶつ言いながら、慣れない道をたらたら歩いて、ようやく店の前に着いた次第。
そこで、当企画の写真を撮っているSさんと落ち合い、目的地である店の佇まいを眺めたわけです。
「おお、ここ、渋いぜ」
「渋いですね」
平屋の一軒屋です。ビルの谷間の民家の風情がある。なぜ、この一軒だけが無事に残ったのか、理由は即座に想像がつきかねるのですが、その一方で、残った、というありがたみが湧いてくるような構えでもある。
大竹聡 (おおたけ・さとし)
1963年東京都生まれ。
早稲田大学第二文学部卒業後、出版社、広告会社、編集プロダクション勤務を経てフリー。伝説のミニコミ誌『酒とつまみ』創刊編集長。著書に『中央線で行く
東京横断ホッピーマラソン』『下町酒場ぶらりぶらり』『大竹聡の酔人伝』『愛と追憶のレモンサワー』など。最新刊『新幹線各駅停車
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こちらは“赤星探偵団”の記事です。