CATEGORY : 食べる
休日をより楽しくするワインと料理。2つのブランドに共通する想いとは?
日に日に秋の気配が深まりゆくこの頃。おいしい料理とワインを囲んで、気の置けない友人たちとにぎやかに楽しむ食事は、日々の生活をより豊かなものにしてくれます。
「パーティ」というと、日々の生活からは遠く離れた華やかなものを想像してしまいがちですが、決して高いワインや手の込んだ料理でなくてもいいのです。気負わず肩の力を抜いてやってみたら、意外に身近で楽しいものになるはず。
「お料理は何をつくろうか」「ワインは何を選ぼう」などと、パーティの準備をするのもまた豊かな時間です。この秋は、最近話題の日本ワインと、手間をかけずにおいしい料理で、カジュアルなおもてなしはいかがでしょう。
休日をより楽しくするワインと料理について、サッポロビールで「グランポレール」のマーケティングを担当されている高久勝典さんと、パナソニックで「スチームオーブンレンジ ビストロ」のメニュー開発に携わっている川口侑子さんにお話を伺いました。
山形県産デラウェアを主体にし、タンクで熟成させたスパークリングワインは、華やかなアロマが特徴。柔らかい微発泡で飲みやすく仕上がっている。
グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 唯 –YUI- スパークリング
今回は、「休日のホームパーティ」というテーマでワインとお料理を選んでいただきました。
高久:「グランポレール」のシリーズでは、日本ワインの素晴らしさを伝えたい、というコンセプトのもと、国産ぶどう100%でつくるファインワインを展開しています。「ジャパンビューティ」というキーワードには、ワインで日本の繊細さや美しさを表現したいという気持ちがこめられていて、産地の個性を生かしたワインがラインナップされています。今回はその中から、幅広い料理に合わせやすく、手頃に楽しめるものを選びました。手に届く価格で日常を豊かにしてくれるワインです。
華やかな香りの中にほのかな酸味と苦味が感じられる白ワイン。日本ワインの繊細で優しい味わいを生かしつつ、食事に合わせやすいように工夫されている。
グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 泉 –SEN-
川口:ホームパーティとなると、ちょっと豪華で見栄えのする料理を出したい、と思うのは誰でも同じだと思うのですが、そこで頑張りすぎると疲れてしまいます。そんなときに、あまり手をかけずにできるおいしいおもてなし料理を「ビストロ」でつくっていただけたら嬉しいな、と思って日々メニュー開発を進めています。材料をそろえたら、あとはビストロに入れるだけで料理が完成。その間に、他の準備ができるので時間が有効に使えます。今回は、ワンボウルでできるメニューなど「おまかせ」でおいしく仕上がるものを選びました。
高久:これが全部おまかせでできるなんて、すごいですね。どれもワインが進みそうなお料理です。「絢」「泉」「唯」は、いずれも日常の料理に合わせやすいワインで、和食はもちろん、パスタや肉料理など、家庭で食べる普通の食事に寄り添う味わいになっています。今回はキッシュとパスタとスペアリブというメニューだから、どれを何と合わせようか、迷いますね。
川口:キッシュ風オムレツは、ワンボウルレシピで野菜たっぷり。子どもでもできるシンプルな料理です。味がそんなに複雑ではないので、優しいワインに合わせやすそうです。
ワンボウルでできるキッシュ風オムレツは、赤いパプリカとブラックオリーブが入っていて色合いも鮮やか。材料を全てボウルに入れて混ぜ、「スチームオーブンレンジ ビストロ」に入れるだけで完成するので、「あともう一品」がほしい時などには重宝する。
高久:塩がベースなので、ミネラル感とフルーティな感じを併せ持つ「泉」がいいですね。ライムを絞ると、よりフレッシュさが出て合うと思います。
川口:本当だ、おいしいですね。具材の味がくっきりするような感じがします。パスタはどうですか?
日本の固有品種、「マスカットベーリーA」を主体につくった赤ワインは、ベリー系の華やかな風味とやわらかい口当たりが絶妙。しょうゆや味噌、みりんなど、和の調味料との相性がよい。
グランポレール エスプリ ド ヴァン ジャポネ 絢 –AYA-
高久:味噌を使っているちょっと和風のレシピですね。パスタなのにどこか懐かしい感じがします。これには日本の固有品種「マスカットベーリーA」を使った「絢」はどうでしょう。
パスタときのこをひとつのボウルで一気に加熱したあと、生クリームと白味噌をあえて作るワンボウル・パスタ。パスタがくっつかないように、ちょうどよいアルデンテになるようにと、何度も試作を重ねたそう。コクのある白味噌が、「絢」によく合う。
川口:赤ですか? ちょっと意外な感じがします。
高久:マスカットベーリーAにはストロベリーキャンディのような甘い香りがあって、それが日本の調味料とよく合うんですよ。この赤ワインは、みりん、しょうゆ、味噌などの味にとても合わせやすいので、味噌のパスタと一緒に飲むとおいしいと思います。
川口:赤ワインと味噌、面白い。こういう発見がいいですね。ホームパーティなどでこうしていろいろ合わせながら飲んだり食べたりすると、会話が弾みそうです。
高久:スペアリブには、今回はスパークリングを合わせてみましょう。豚肉の下味に甘みがあるから、この少し甘やかな風味のある「唯」がいいと思います。
塩、こしょう、酒、にんにくに漬け込んだスペアリブを、両面グリルを使って短時間でこんがり焼き上げるだけ。骨つきの肉は特別感があっておもてなしにはぴったり。赤ワインもいいけれど、ランチパーティなら、すっきりしたスパークリングもおすすめ。
川口:本当だ、スペアリブの甘みとスパークリングの味わいがバッチリですね!
高久:豚肉の脂をスパークリングの泡がすっきり流してくれるのもいいと思います。
川口:これならどんどん食べられそうです。笑
高久:こんな素敵な休日が過ごせたら、毎日頑張れますね。
川口:本当に。料理とワインと楽しい会話、必要ですね!
ワインも料理も、日々の暮らしにちょっとした「ハッピー」を与えてくれる大切な要素です。お客様が「日常」に取り入れやすい商品にするために、何か工夫されていることはありますか?
高久:「グランポレール」は、北海道、長野、山梨、岡山という、国内の4つの産地で育てたぶどうを使っています。それぞれその土地や気候に合った品種を栽培し、土地やぶどうの個性を引き出してバラエティ豊かなワインに仕上げていくわけです。
「絢」に使用するマスカットベーリーAは、は山梨県産を主体につくられている。日本固有の品種で、いちごのような香りと、やわらかい渋みを持つワインができる。
その際に気をつけているのは、あくまでも「ぶどうそのものを味わえるワインにする」ということ。ぶどうの風味が素直に出るワインだからこそ、料理に寄り添いやすいものになると思っています。特に、「食事に合わせる」という前提でつくった今回の3本は、酸味や渋み、甘みなどの一つの側面を突出させないようにバランスを整えて、素材を生かした和食や、日本の食卓に上る日々のごはんに合わせやすいように、醸造担当と一緒に開発に取り組みました。
「スチームオーブンレンジ ビストロ」には、400種類近くのメニューが搭載されている。ボタンひとつでおいしい料理をつくってくれる調理器具は、日々の生活を豊かにしてくれる、忙しい人の頼もしい味方だ。
川口:「ビストロ」は、「温める」「解凍する」などの従来のレンジの機能だけではなく、日々の料理に使える調理器具としてのレンジをつくるということが開発のスタートでした。毎日の料理を「ビストロ」に任せられるレベルまでつくり上げるのに、調理ソフトの開発にはかなり研究を重ねています。誰がやっても失敗しないよう、さまざまな条件を考慮しながら何度も試作し、「温度」「重量」「焼き色」「味」「食感」と、全てを多角的に評価する。そうして、どなたでもつくれる、そして食べやすいレシピを数多く搭載しました。忙しい人が毎日ストレスを感じずに料理できて、つくる人も食べる人もハッピーになる、そんなキッチンの風景を思い描いて、日々開発に努めています。
「グランポレール」と「ビストロ」には、日々の暮らしを楽しく豊かにしてくれるポイントがたっぷりですね。
高久:そうですね。忙しく慌ただしい日常を過ごしているという方も多いと思うのですが、時々こうしておいしいワインと料理でゆったりした時間を過ごせたら幸せですよね。決して高級なワインや豪華な料理でなくても、親しい人たちとのリラックスしたひと時があれば豊かな気持ちになれると思います。一杯のワインが、そんな時間をサポートできたら嬉しいですね。
川口:料理や家事に「頑張りすぎない」、無理しない自分でいられる時間を持てたら、毎日がきっと豊かになるのではないでしょうか。無理をしないこと、自分を解放してあげること。そのために、「ビストロ」のような頼もしい味方がいるといいのかな、と思います。
高久:「グランポレール」も「ビストロ」も、お客さまの日常の暮らしに寄り添う商品を提供する、という意味では目指すところは同じですね。毎日をより豊かにするアイテムとして親しみを持って使っていただける商品を、これからもお届けしていくつもりです。